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2024年5月27日月曜日

記事。

以前サイクルメカニック時代にも書いた事があるんですけど、実際にあった出来事として画像のクリスキング社製ヘッドセットのパクリ製品が出回った事がありました。
オークションで購入した物を持込で取り付け依頼された際に「ん?」となって調べてみると超忠実に作られているんだけど何か違う。
結局はロゴのフォントを実物の曲面からトレースしたのか?文字の縦横長さや文字間が極僅かに違っていたり、フォークのコラムに打ち込むクラウンレースの形状が少し違っていたりと、良く見ないと素人は当然ながらショップでも気が付かないんじゃないか?と言う程に精工で忠実にパクられていたんです。
で、世間ではハイブランドのバッグやアパレルとか高級腕時計なんかのパクリ製品が凄まじく多いじゃないですか?
これシンプルに思った事なんですけど、こんなに忠実にパクれる技術も設備もあるならオリジナル作れば?って。
当時は未だ3Dスキャナーなんて超高額な設備で一般的でも無かったので、実物からトレースしたにしても手間も相当掛かったと思われますが、むしろこれパクれる工場ならオリジナルでOEM生産を依頼したいわって思うほど。
ホントに公差指定をクリア出来るならお願いしたいくらいだけどアンタ達は犯罪集団だから素性はシークレットだもんね。
で、またその逆もあって、最近凄くモドカシくて仕方ないのが技術も設備もあるのにデザインやセンスが最悪って物。
こんな設備もあるのにコレがメイン製品なの?ニッチ過ぎて1mmも欲しいと思えなくて。
ある特定の人達をターゲットにしているのは分かるんだけど、もうちょっとシーンの流れを見た方が良いんじゃないですか?
でも例えば特に日本だと「ジムニー専門店」みたいなところも十分ビジネスが成り立っていると思うので一概にモドカシサを感じる事も無いのですが、何と言うかユーザーとターゲットが同一って言う狭さにモドカシサを感じてしまうんですよね。
つまり大きなジャンルを全部ターゲットにしているなら理解出来るんですが、そのジャンルの中の特定カテゴリーをメインターゲットにしちゃってるんでね。
しかも殆ど日本国内でしか需要がないパターン。
だからそこに群がるユーザー層が非常に狭い。
これを主軸に今後も展開して行こうとすると、冒頭に書いた様にすぐにパクリが出て来てヤラレちゃう。
と言う事にも繋がる。
まぁこれらに関しては自分のビジネスでは無いので基本どーでもいいんですけど。
今や海外へ向けて「製造」を猛アピール出来る国では無くなってしまったニッポン。
ソレはユーザーが「パクリでも良いや」って思い始め買い始めている事にあって、日本人としてのプライドとかオリジナルの拘りなんて全く気にかけて貰えない事にある。
プライドとポリシーを掲げられないメーカーなんてパクられ要因でしかないよ。

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