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2024年5月13日月曜日

記事。

BALBOAオイルの値上の件、改めてゴメンナサイね。
でもこのご時世では値上なんて慣れっこだしっと開き直ったりして。
さて、少しマニアックな話をして誤魔化します。
BOREDのMETHODグリス製品は現在ウレア系グリスの5ラインナップある訳ですが、個人的に一番好きでマルチパーパスに使用出来るグリスってDELTAグリスだと思っています。
グリスの粘度を表す稠度(ちょうど)2号の高粘度なDELTAグリスは、稠度1号の中粘度なALPHAグリス、稠度0号の低粘度なTHETAグリスと同じシリーズで発売したグリスですが、この3ラインナップに関しては粘度や粘性こそ違えど基本的にディフェンス面に対しての数値は殆ど同一に設計してあります。
つまり低粘度なTHETAグリスでも高粘度なDELTAグリスでも粘度は大きく異なりますが、ディフェンス面を示す極圧性や減摩性の数値は殆ど同じって事なんです。
あと使用温度範囲も。
あくまでも数値においてはって事ですよ。
なので例えば使用対象において物理的な粘度を必要とする場合はDELTAグリスを、粘度を必要としない場合であればTHETAグリスを使っても極圧性や減摩性は変わらないって事なんです。
特にフィッシングリールにおいては仮に50番の渓流使用と400番の海水使用であれば、当然ながら物理的な意味での油膜強度として個々に粘度をセレクトする必要が出て来ますね。
そー言った場合にDELTAグリス、ALPHAグリス、THETAグリスのどれを使用してもディフェンス面は殆ど同じ数値で金属表面を摩擦や荷重から防止出来ると言う事です。
その中でも特に個人的に好きなグリスなのがDELTAグリスであって、グリスの粘度を表す稠度2号の高粘度って言っても許容数値内で出来るだけ粘度を低く設定してあります。
これはALPHAグリスでもTHETAグリスでも同じなんですが、グリスの粘度を表す稠度ってJIS規格においては特定の数値ではなくある程度の数値範囲が設定されているんです。
例えば稠度265~295みたいな感じで大体30くらいの数値差で設定されています。
この数値が大きくなると稠度が低い低粘度になるって事で、逆に数値が小さくなると稠度が高い高粘度になるって事。
あ、ちなみに低粘度とか高粘度って言う表記は各メーカーが自社製品内において勝手に言ってるだけの事なんで、一般的?と言うかJIS規格で言えば2号って真ん中の標準的な粘度なんですけどね。
敢えてBOREDのMETHODではターゲットとしているフィッシングやサイクルにおいて2号は高粘度ですって言っているだけです。
で、このDELTAグリスはJIS規格において上記の数値範囲に当て嵌めると稠度2号の中でも出来るだけ低粘度な方向で作ってあり、この粘度加減においてはALPHAグリスもTHETAグリスも同様です。
その方がMETHODがターゲットとするジャンルにおいては万能性があると言うかマルチパーパスに使い易いだろうと。
そしてメインで添加している粘弾性添加剤と極圧添加剤の配合比率で言うと、数値上では殆ど変わりがない事は上記で書いてありますが、DELTAグリスには極圧添加剤が一番多く配合されていて粘弾性添加剤は逆に一番少なく配合されています。
これをザックリ言うとネバネバと糸を引く様なフィーリングは少ないけど、目に見えないレベルながら金属表面に生成される被膜は一番厚く?強く?てサッパリしたフィーリングですよって事。
それは元々フィッシングリール以外のサイクルパーツの中でも特に負荷の高いヘッドセットやボトムブラケットを使用ターゲットとしている事に由来します。
なので一応保険的な意味を含めて上記の様な添加剤の配合割合にしてあります。
実際に使用に際しては違いを感じる事はまず無く数値どおりにディフェンス面はどれも殆ど同一なんですけどね。
でもBOREDが今ベクトルを向けているフィッシングリールにおいては、特に推奨する使用パーツであるメインギアだと一番広範囲に使用出来ると思うんです。
別に50番のベイトリールに使用しても純正と同等?ではあるし、70番でも100番でも200番でも大きな違和感を感じる事なく使用出来るはずです。
だから個人的にDELTAグリスが好きなんです、理由の説明に至るまで長くなりましたが。
実際自分でも100番のタフなリールで代名詞的な18バンタムMGLを2台持っているんですが、バス釣でヘビーカバー専用として雑に使用していますけど、共にメインギアにはDELTAグリスを使用していながらも巻き感は純正よりもハーフランク?ほど軽いんです。
しかもそのフィーリングが長く続いています。
100番のタフなヘビーカバー専用ベイトリールでこの巻き感なら合格も良いとこでしょ?ってくらいにシルキーなんです。
ま、テキストでは何とでも言えますけどね。
それにDELTAグリスだけでなくALPHAグリスもTHETAグリスもスピニングのドラググリスとしては最高に調子良いと思っていまして、更に追い込んで微調整をしたければ3種類をお好みで混ぜ合わせて使用出来るBOREDがオリジナルの混合カスタムにも対応してます。
グリスって塗布量でフィーリングを調整し易い事が利点でもありますし、混合カスタムを利用すれば理論上では無限にラインナップを増やせる。
そんな訳で既にMETHODグリスユーザーだけどDELTAグリスは持っていないなぁと言うアナタ、ゼヒ何にでも使えるマルチパーパス性に優れたDELTAグリスを一度お使いくださいませ。

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