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2024年7月29日月曜日

記事。

38度予報の本日。
サマーシーズンに入り何度かポストして来ましたBOREDが提唱する「夏オイル夏グリス」について。
高気温と高湿度になるサマーシーズンは普段よりもグリスの粘度をハーフランク~ワンランク高い物を使いましょうと言う事なんですが、先月からこの記事この記事などでも理由などを書いて来ました様に、これフィッシングリールだけで無くサイクルパーツにおいても該当する事なんですね。
サイクルパーツとして使用されるシールドベアリングの規格は主にメトリック規格の6000番台が主流となり、稀にアメリカンメーカーなどはインチ規格のR表記も使用されていますが今や少数派です。
でもヘッドセットやボトムブラケットなどの大径ベアリングや特殊ベアリングになると型番も形状も規格自体がレアなサイズも多く、中にはメーカー完全オリジナルな規格もあります。
いくらノギスやゲージで計測しても型番が見つかりません。
そうなるとメーカー純正パーツを取り寄せる事になり、時間も費用も余計にかかってしまいます。
なので「コレは恐らくオリジナル規格だろう」と推測される様な見かけない寸法や形状のベアリングにおいては、使用するグリスをシーズン毎に注油し直したり、カテゴリーに合わせてグリスを交換する事で長く使用する事が出来ます。
特にインテグラルやインターナルなどのヘッドセットにおいてはボールベアリングでは無くニードルベアリングが使用されている事もあるので、その場合はマメなグリスアップを行う事でパーツ寿命の延命に直結して来ます。
でもボトムブラケットの場合は漕ぎに直結する部分が大きく、グリスを急に高粘度化させるとか低粘度化させると漕ぎ出しのフィーリングに影響して来ますね。
その点、BOREDのMETHODグリス中でDELTAグリス、ALPHAグリス、THETAグリスの3種類においては粘度と粘性こそ異なりますが、耐久面における極圧性や使用温度域などの数値は殆ど同一で設計しているので、注油し直す際にもフィーリングだけを重視してセレクトする事が出来ます。
特に車体と人体の合計重量が常に負荷されている上に常に左右へ荷重が移動するクランクの根元となるので、ボトムブラケットにおいては耐久面を重視しなけれならないのは当然の事。
一般的なサイクルメーカーの純正時と同等の粘度なのはDELTAグリス、もう少し粘度を低くし僅かに粘性を高めたのがALPHAグリス、更に粘度を低くし大きく粘性を高めたのがTHETAグリス。
なので基本的にデフォルトでDELTAグリスを使用しておく事で、例えばウインターシーズンにはALPHAグリスへ交換してみたり、ヒルクライムにはTHETAグリスへ交換してみるとか、NJSなどのカップ&コーンならTHETAグリスで組んでみるなど、用途や季節や規格に応じてグリスを入れ替えてベストなフィーリングを調整し易くなります。
また、BOREDのMETHODグリスは5種類全てにおいて一般的なリチウム系グリスよりもおよそ5倍の潤滑寿命を維持出来る油膜性や、例え水中であってもグリスの性状を維持出来るほどの耐水性を持つ事で、耐久面全般において非常に優秀なウレア系グリスとなります。
市販の多くのグリスはリチウム系グリスとなりますので、単純にBOREDのMETHODグリスへ交換するだけでも油膜の延命に繋がります。
特に競技を前提とする場合においては定期的な車体メンテナンスは必須となりますが、それ以外の通勤通学から街乗まで、そしてメッセンジャーなどの業務使用などにおいても車体の重要な関節となるヘッドセットやボトムブラケットにて「夏グリス」をゼヒ実践してみてください。

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