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2024年7月26日金曜日

記事。

ちょっとユーザーからBOREDの業務には直接関係の無い?質問を受けたのですが、ベイトリールにおけるショックリーダーの長さについて。
要するにリーダーの長さはバックラッシュに関係しますか?またそれはスプールベアリングオイルの粘度でも変わりますか?と言うもの。
恐らくスプールベアリングオイルの粘度に関するクダリは後付けしてくれたのかもしれないなと、ヒネクレタ考えで質問内容を読み返していたのですが、ダメですね昭和のお年頃は猜疑心の塊で全く素直じゃない。
さて、先ずバックラッシュも高切れも殆ど起こさない自分の場合、ベイトリールで使用するリーダーにはナイロンを使用しています。
これはやはりナイロンの伸び(クッション性)を考慮した結果として、バックラッシュ時に起こる高切れなどのライントラブルを防ぐ目的です。
で、自分の場合リーダーの長さは大体40cm~80㎝くらいのショートリーダー派です。
つまり基本はトップガイドからノットを出している事が多い。
これにはキチンとした理由があって、釣行前には毎回必ず新品のリーダーを使用するのは当然ですが、使用するフィールドでリーダーの長さを決めています。
例えば自分がホームにしている東京湾奥アーバンサイドの運河は最大川幅で50mほど、なのでラインの垂らしを長くしてペンデュラム気味のフルキャストをしなくても対岸付近へ届いてしまいます、なのでラインの垂らしは短くて良い。
逆に東京の大河川河口などでは最大川幅は200m以上とか、そんな絶対に対岸へは届かないならせめて目視出来る潮目付近へは飛ばしたいと言う事にもなると、ペンデュラム気味でフルキャストをするからラインの垂らしは長くて良い。
それに何よりバックスペースに余裕が有るか無いかも重要。
なので基本はトップガイドの外にメインラインとリーダーとの結束部であるノットが来る様にしていて、もちろん日に何度かちょい投げする際などはトップガイドの内側にノットが来る事もありますが、基本的には上記の様にフィールドにより長さを決めています。
ではナゼそーしているのか?と言えばノットがキャスト毎にガイドに擦れるとノットの強度が落ちると考えているから。
だって明らかにスムーズじゃないでしょ?ノットの存在って。
なのでメインラインの強度とかリーダーの強度とかを気にする前に、先ずはノットがシッカリと組めているか?そしてノットに負荷を与えていないか?を常に気にしています。
で、良くバックラッシュ対策としてロングリーダー云々が言われていますが、自分が思うにこれ逆じゃないですかね?
いや、ルアー操作に必要だからと言うなら理解出来ますよ、浮力とか水への馴染み具合とか。
でもそーじゃなくて、例えば10個ガイドが付いているロッドを使用してフルキャストすると、ロングリーダーの場合はキャスト毎にノットが10回ガイドを通り擦れる事で、どー考えてもスムーズなライン放出では無いし摩擦も顕著なはず。
単に結び目なんだから。
だからルアーウェイトが軽いまたはスプール回転が軽い場合なんかは特にその結び目によりスプール回転とライン放出に影響を与えているはずで、その結び目こそがバックラッシュの原因の一つにもなるのでは?と考えています。
だから自分的にはキャスト時におけるロングリーダーって使用するロッドのガイド数だけバックラッシュの危機と摩擦を与えているに過ぎないと言う持論。
しかもメインラインがPEラインの場合だと、使用するリーダーがナイロンなのか?フロロなのか?によってスプールへの馴染みが大きく違って来る。
PEラインは構造から張りが少ないので比較的スプールに対して素直に巻かれますが、ナイロンやフロロだと素材自体の張りが強い事から巻き癖と同じでスプールへの馴染みが悪い。
馴染みが悪いと言う事は常にラインが浮き易いと言う事であって、これも含めバックラッシュし易くなるのでは?と。
そんな考えも含め自分は断然ショートリーダー派なんです。
つまり出来ればPEラインだけで釣りをしたいんだけど摩擦や衝撃を和らげる意味で文字通りショックリーダーが最低限必要と考えています。
実際にショートリーダーで一切不具合を感じていない自分の場合、5gのルアーでも40gのルアーでも100gのルアーでも200gのルアーでも、サイドキャストでもオーバーヘッドキャストでもピッチングでも手持全てのリールで同様にバックラッシュは殆ど起こしません。
しかも仲間内ではソレナリに飛ばす方です。
そしてBORED的な話題を絡めるとリールサイズだけで判断すると言うよりも、そのリールで投げるルアーのメインウェイトによりスプールベアリングオイルをセレクトしてやるべきと考えています。
ま、全て繋がっている関係性ではありますけど。
基本的に軽いルアーは低粘度で重いルアーは高粘度とするセオリーに変わりはありませんが、それはあくまでもソレナリの飛距離を出す為にスプール回転のレスポンスを合わせたいからであって、別にその逆でセレクトしてもリール的に不具合は生じないので良いっちゃ良いんです。
例えばベイトフィネスリールのスプールベアリングにTHICK HEAVYオイルを使用して3gのルアーをメインにキャストする、これもう全然スプールは回りませんしルアーも全然飛びません、がバックラッシュは絶対しないはずだしリールが故障する様な事にもなりません。
当然ながらスプールに使用するオイルの粘度抵抗に準じてスプールの回転に違い(回る回らない)が生じますが、ルアーウェイトにより自分基準のスプールベアリングオイルを決めておけるのがベストと言う事。
実際に自分のレボビーストの場合6号のPEラインを使用して70g~130g位のルアーをメインに使用していますが、スプールベアリングオイルは主にBALBOAオイル単体を使用しています。
これは250番?リールだからBALBOAオイルと言う訳ではなくて、上記のルアーウェイトにおいては一番理想的なスプール回転のレスポンスが得られるからと言う事。
一番理想的と言うのは自分のキャストにおいて納得出来る飛距離が出せてバックラッシュの恐怖も感じないと言う意味。
自分の場合ブレーキ調整は常にどのリールでもフルキャスト時に僅かなラインの浮きが出そうで出ないギリの状態、これをデフォルトとしてブレーキ設定を行っています。
なので上記の場合は70gでも130gでもフルキャスト時に同じ様なラインの浮きであれば良しとしていて、それには主にBALBOAオイルを単体で使用している事がベストとなったからです。
つまり上記でLIGHT DUTYオイルを使用した際にラインの浮きそうで浮かない感覚が全く無かった事からオイルの粘度が高いんだなと感じたので。
仮にこのスプールベアリングオイルをZAYTオイルに変えたとすると、間違い無くスプール回転のレスポンスが上がる事で、ラインの浮きは明らかに盛大になり初速時にバックラッシュを起こすでしょう。
基本的に現代?ではメカニカルブレーキことキャスコンは補助ブレーキと言う立ち位置となる事からゼロポジションのまんま触る事は殆どありませんが、そーなるとメインとなる遠心ブレーキまたはマグネットブレーキそしてDCブレーキの調整幅だけでは理想とするブレーキ設定まで追い込めない場合があります。
そこでスプールベアリングオイルのセレクトを変えてみる事で、自分の理想とするスプール回転のレスポンスを得られますよと言う事。
弱めのブレーキセッティングで粘度高めのオイルとか、逆に強めのブレーキセッティングで粘度低めのオイルとか、そんなバリエーションを試した上で自分セッティングが出せればバックラッシュを少なくさせる事も出来ると言う訳です。
特に画像のアブの様に古い構造で遠心ブレーキブロックが2個のみの設定などにおいては、スプールベアリングオイルのセレクトは第三のブレーキとしても利用出来ると言う考えにもなり、そこが安定するとメインで使用するルアーウェイト内であればバックラッシュ知らずの設定を出せる様になります。
もちろんサミングもね。
これら設定のバリエーションを追い込む事で確実に自分なりのオリジナルなセッティングが出せるはずです。
と言う質問への回答をどうしようか迷っていたので長文の記事にしてみました。

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