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2023年9月18日月曜日

記事。

現在9月下旬の発売に向けて最終サンプルの検証を行っているBOREDのMETHODオイル最高峰のBSLUオイル。
そのBSLUオイルはNEMEAオイルをベースに設計を行っていますが、最近改めてTwitterフォロワーでリールメンテナンスサービスを行う@lineslackerfamと@necosannzirushiから高い再評価を頂いています。
このNEMEAオイルはベースオイルにフルエステル化学合成油を使用していますが、特筆するべき点は同系統のCHIMERAオイルと同じくオイル中に一切粘性を持たせていないと言う事。
つまり市販のオイルに多く見られるネバネバ感やヌルヌル感を増強させる粘弾性添加剤(非ニュートン系などで呼ばれるアレ)を一切配合していません。
その結果、ベースオイル自体のオイリーさは油なので当然無くす事は出来ませんが、極力サッパリとした感触を追求しているオイルと言う事です。
そして、オイルの味付けとなる特性についてはズバリ防錆性と摩耗性に特化して追求したオイルと言う事で、その性能は専用グリスに匹敵する程と言っても過言ではないでしょう。
ワンランク低粘度のCHIMERAオイルは主に淡水使用を前提とした50番~200番くらいを目安とするベイトリールのワンウェイローラークラッチやスプールベアリングなどに、そしてこの中粘度のNEMEAオイルは主に海水使用にも対応した200番~400番くらいを目安とするベイトリールのワンウェイローラークラッチやスプールベアリングなどに最適です。
さて、画像は@necosannzirushiからのレポートで、NEMEAオイル発売日前の2月から半年以上を経過したインナーカーラーとなりますが、その特徴が顕著に表れている事が確認出来ます。
使用状況としてはシマノの07メタニウムmgで元々錆が発生した物を再生して使用、上記の半年以上は水洗いなどの洗浄も一切無しの状態で錆の発生も無く油膜もキッチリと残っている上に、痩せが生じ僅かにガタが発生しているインナーカーラーながらハンドル逆転現象も皆無との事です。
その直下にあるピニオンギアを支持する1280ベアリングは海水の影響で少しシャリ感が出ていたとの事ですが、NEMEAオイル使用から現在まで他のリールにおいてもワンウェイローラークラッチの錆発生率はゼロと言う事でした。
摩耗性についてはワンウェイローラークラッチのニードルベアリングとインナーカーラーが接触回転する事で徐々に生じる摩擦を防止する効果となりますが、NEMEAオイルはその摩耗具合が極めて少ないと言う事も見てとれます。
更にMETHODがオリジナルで開発した耐水防錆添加剤の効果により錆の発生も一切見られていません。
この耐水防錆添加剤はNEMEAオイル発売前後にもこのDARKSIDEBOREDBLOGで書いた様に、錆を防止する成分に加え水置変換性を応用する事で水を押し出す働きを持ち合わせています。
上記で例えるとワンウェイローラークラッチに水が入った状態で使用を続ければ、当然ながら水と油が混ざり合って一時的に乳化が起こり白く濁ります。
一般的に油脂の世界ではこの乳化が悪とされていますが、この耐水防錆添加剤は乳化した状態を放置すると徐々に分離して油分が水分を押し出す様に排除する働きをみせます。
環境や状態により放置時間は異なりますが今時期の気温なら1時間も放置すれば白く濁った状態は改善され、水分が押し出されて徐々に蒸発し油分だけが残ります。
事実、最終サンプルの試用と検証の際にDARKSIDEBOREDBLOGでもアップした過去記事で@lineslackerfamのレポートから白く濁ったインナーカーラーの画像をアップしましたが、その翌日の試用では既に濁りは改善され油膜もキチンと残り継続して試用を行っています。
この耐水防錆添加剤による防錆性についてはこのDARKSIDEBOREDBLOGで何度も書いて来ましたが、がちょうど先週付けで@necosannzirushiからBSLUに関するレポート中のついで?に改めて再評価を頂きましたと言う事で。
また、敢えて書くまでもありませんが、BORED STOREの各製品ページにも記載してある様に、METHODオイル&グリスは他社のオイルやグリスとは一切混ぜて使用する事は推奨していません。
つまり、NEMEAオイルの特徴である一時的な乳化が激しく?起こっている場合には以下の原因が考えられます。
先ずは既存油脂の脱脂洗浄が不十分な場合、次に短時間に連続して浸水を繰り返す場合、最後に使用後や洗浄後に大気に触れていない場合。
これらの場合は耐水防錆添加剤の特徴である水分を押し出す作用が妨げられてしまい、十分な効果が発揮出来ない場合があります。
短時間に連続して浸水を繰り返す場合とは、例えばボート上で海水を盛大に浴び続けるとか、釣った魚とタックルを一緒に水へ浸けた状態を何度も繰り返すとか、ゲリラ豪雨などで大量の雨をモロに受けてしまったりなど。
そして使用後や洗浄後に大気に触れていない場合とは、使用後のタックルを車の中に仕舞っ放しにしているとか、室内の風通しが悪い所などで保管しているとか、ケースやバッグに入れっ放しにしているなど。
これらの場合にはいつまでも水分が蒸発しない状況が維持されてしまうので、当然ながら錆は促進される上にオイルやグリスも酸化や劣化を起こし易くなります。
そしてこれら以外には既存油脂の脱脂洗浄が不十分だとベアリング内に少し残っているグリスとNEMEAオイルが別の意味で反応してしまい、そこへ更に水分が侵入した際に変に激しい乳化?を起こす場合があると言う事です。
仮に翌日になっても乳化が治まっていない場合などは恐らく既存油脂がベアリング内に残っている事が原因かと思われます。
と言う事で、BSLUオイルの最終検証中にNEMEAオイルの高評価を再度頂いている現状ですが、BSLUオイルについても既に満点?と言う現状レポートを頂いていますので、発売までもう少しだけお待ちくださいね。

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