昨日に続き。
実はずっと以前から取り組んで来た昨日もDARKSIDEBOREDBLOGに書いた防錆コーティング剤。と言うのも数年前に廃盤となったMETHODのラインナップとして防錆コーティング剤のDEFENDERと言う製品がありました。
これはザックリ言うと防錆剤を揮発性溶剤に希釈した物で、その液体を容器のキャップに付いたハケで塗る仕様だったのですが、使用している容器が塗料用の物にも関わらず不完全密封?で中身が揮発してしまうと言うオチ。
もちろん容器業者にはクレームを入れましたけどね。
それらの問題をクリアする為に別の容器を探していたのですが、中々理想とする良い物が見つからずにダラダラと長引かせていたんです。
そんな時にBOREDお取り扱いDEALERのKOYAMAN WORKSからもDEFENDER再販のリクエストを頂いていた事もあり、それなら溶剤を使用しない新しい物を作れば容器に困る事も無く、また使用に際しオイルやグリスとのバッティングも懸念しなくて済むと数年前から開発を模索していたんです。
でも実際には試作しても被膜が色んな意味で弱かったりとイマイチな仕上げに挫折したり、また、メインであるオイルやグリスの新製品化なども予定してあったので後回しになっていました。
ま、一応やる気のある際には集中して取り組んでみたりしたんですが、中々完成したイメージが出来ないと盛り上がらないもんで。
それから数年が過ぎ昨年夏頃にBALBOAオイルの開発でオリジナルの防錆添加剤を試作するに当たり、同時に類似した材料を応用したり改良したりして地味ながら同時進行していたんです。
そして今回はまた新たな手法として実現出来そうなのも材料を供給してくれた業者にあり、用途や効果などを含め色々と相談にのって貰った事で一気に試作サンプルへ近付いたと言う事なんです。
そして昨年秋から今年2月末までにBALBOAオイル、SIGMAグリス、NEMEAオイルと立て続けで新製品を発売し、それらの在庫補充作業が落ち着いた4月に入ってから本格的な試作を再開していると言う現在でして。
誰も経緯なんて知りたがってないかもしれないけど。
その防錆コーティング剤の試作として手元にある完成度70点の物を最も分かり易い方法で既にサンプルテストしていて、もちろんこれも机上の理論だけでは無いサンプルテストになるので性能はリアルその物です。
けど油脂による潤滑が必須となる回転や摺動などの運動を伴わないボディ側へ使用するターゲットなので、ベアリングやギアへの使用とは異なる為に実釣によるサンプルテストでは無く、塩水に浸したり雨水に晒したりなどフィールドでの実用?がメインとなる事から割と早く楽にテストが行えます。
この防錆コーティング剤は昨日も書いた様に、油脂でも無く塗装でも無く表面処理でも無い新たな手法を用いた物で、またMETHODのPROTECTIVEコーティング剤とも全く異なる製品としてフィッシングリールのボディ内側やロッドのガイド根元とか、更にサイクルフレームのヘッドチューブ、BBチューブ、シートチューブなど錆の発生が多い水の溜まり易い箇所にこそ最適ともなる程に最強の防錆効果が得られる製品となるでしょう。
もう既にこの防錆効果としては自信しかないと言う。
残すは粘度や濃度など使用感に直結するフィーリングの追い込み、具体的な処理方法で実用しベストな処理方法を探る事、処理した後の状態確認と耐久時間など、これらを理想通りに仕上げてからの発売となります。
でも既に70点の状態。
メインで需要の増える梅雨の長雨~真夏の豪雨~初秋の台風までには、まるでVITALのPRO SIZE WRと丸被りなシーズンではありますが、もちろんそれ以前に常時使用しておく事がベストなのは言わずもがな。
ゼヒご期待くださいませ。
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