フィッシングリールのメンテナンスを自分でやってみたい。
と言う人も多いとは思いますが、精密なイメージのあるフィッシングリールだと躊躇してしまう気持ちも分かります。また、工具もどれを揃えれば良いのか?この悩みも多いのではないでしょうか?
実際に工具について特別に用意する物と言えばホームセンターでも買える精密ドライバーセットと、パーツによってはHEDGEHOG STUDIOなどで販売している何点かのリール専用工具が必要な場合もありますが、基本的に上記以外には小型のモンキーレンチとピンセットがあれば基本的な作業を行う事は出来ます。
大体どの家庭でもドライバーセットや六角レンチやモンキーレンチくらいは家にあったりすると思いますが、無い物だけを買うくらいで一から全て用意しなくても大丈夫です。
また、精密ドライバーも1本1000円~2000円する高価な物もありますが、国内メーカーのANEXやVESSELの様に高品質で安価なメーカー製も多く存在していますので、これらをを選んでおけば大きなトラブルを起こす事はありません。
ちなみにBOREDで使用している精密ドライバーはアメリカ製のBONDHUSとなりますが、それ以外のドライバーは国内メーカーのVESSELを使用していますし、小型の六角レンチなどはサイクルメカニック時代から国内メーカーのHOZANを使用していますので全てをマニアックで高価な物で揃えてはいません。
あとはHEDGEHOG STUDIOの専用工具としてトラストレンチ、ハンドルノブキャップリムーバー、ベアリングチェックツール、スプールベアリングリムーバーは当然揃えてありますが、この中で他に代用の効かない?物はスプールベアリングリムーバーになるので、自身のリールによっては必要となる場合もあるでしょう。
これら工具こそリールのパーツと同じ考えで、消耗したら直ぐに買い替える事が出来るメーカー製を選ぶと言う事が大切で、ある程度の品質と強度のある工具であれば国内メーカー製はコスパの良いメーカーが非常に多く存在しています。
もちろんメンテナンスに付随してスプレー缶式のパーツクリーナー、綿棒、マイクロファイバーウエスなどがあれば更に効率的となりますし、パーツクリーナーはホームセンターで、綿棒やマイクロファイバーウエスは100円ショップで購入出来るでしょう。
そして何より大事なのはメーカーHPで自分がメンテナンスするリールの展開図を入手しておく事と、リールを分解する際に都度スマホで撮影しておく事です。
これさえ怠らなければ展開図で見え難い部分をスマホ画像で状態確認出来るので、初めて分解する際は非常に重要なツールとなるのをお忘れなく。
そしてメンテナンスの基本は先ず完璧なクリーニングにあります。
パーツクリーナーを何か空の容器へ小分けしておいたり、チャック式ビニール袋を用意しておく事で大まかな洗浄から最後の仕上げ洗浄までスムーズに行う事が出来るので、これら以外にも何か家にある不要な物を流用する事で作業が効率的になります。
最後に重要な事となりますが、一つのリールに複数メーカーのオイルやグリスを使用しない事。
これは各社オイルやグリスの元となる材料が異なる為に万が一混ざってしまうと適正な潤滑を行えなくなる可能性があるからです。
少し専門的な話として安価な鉱物油に使用されている代表的な材料としてパラフィン系とナフテン系があります。
市販の多くはパラフィン系を使用していますが、稀にナフテン系を使用している場合ナフテン系の特徴として他のオイルやグリスを溶解させる性質を持っています。
これが例えばBOREDのMETHODオイルやグリスの様に高級な化学合成油と混ざってしまうと、せっかくの高性能が安価なオイルにより溶解されてしまう事になります。
なのでリールで使用するオイルやグリスは一社に絞って使用するか、または完全にパーツとして分離している場合のみに使用する様にしてください。
ま、BOREDのMETHODオイル&グリスであれば小型番手~大型番手、そして淡水~海水まで全てに対応出来るラインナップとなりますので何を選べば良いのかは明確です。
と言う事でこれから気温も湿度も上がり金属にとっては一番過酷なシーズンを迎えますので、ゼヒこのタイミングで事前のメンテナンスを行っておくのがベストでしょう。
シーズンを迎えてからのトラブルでは遅いですよ。
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