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2023年4月8日土曜日

記事。

またしても防錆コーティング剤絡みのポストが続きます。
いきなりですが、先ず前提として金属の錆と言っても色々と種類があるんです。
誰もが知っているスチールやステンレスで発生する赤錆、真鍮や銅で発生する緑錆、アルミやジュラルミンで発生する白錆、チタンで発生する黒錆など、通称ではありますが色々な錆があります。
これらに共通している点は通電する金属である事と何も表面処理を行っていない生地状態では常に酸化を起こしていると言う事。
これを防ぐ為の最も簡単なディフェンス策とは、油分を与えて水分や湿度を出来るだけシャットアウトさせる事なのは皆さんもご承知でしょう。
でもそれにはある程度定期的にメンテナンスが必要になる事もご承知ですね?
そのメンテナンス頻度をサボリたい場合にはウレタンやアクリルなどの塗料を使い塗装するとか、メッキやアルマイトの様な表面処理を行うなどソレナリに手間と費用が掛かります。
なのに、塗装や表面処理は決してパーフェクトな防錆対策では無く、経年や摩耗により徐々に酸化を起こし錆は必ず発生してしまうんです。
と言うか思っている以上に割とすぐ錆びます。
あ、余談ですがアルマイトの事を塗装の一種と思っている人は完全な間違いですからね、塗装ではなく表面処理ですので間違わない様に。
話しを元に戻しますが、結局のところ地球上では錆の発生は絶対に防ぐ事が出来ないんです。
宇宙の様に空気=水分が無ければ錆の発生は絶対に起こりませんが、大気の存在している地球上では必ず錆を発生させます、と言うか有機物は酸化します。
要するに常に腐る方向へ進んでいるんです。
重複しますが、これを防ぐディフェンス策として短時間ならオイルやグリスの使用、長時間なら塗装や表面処理を行うと言うのが地球人の宿命です。
つまりどーせ錆びるならディフェンスに掛けるコストは安い方が良いんですが、それに関する手間や作業を自ら行えないからソレナリの金額を払ってメンテナンス業やメカニック業へ依頼する訳じゃないですか?
でも趣味レベルでソレナリの手間や費用を掛けるって言うのは現実的では無い場合もあり、例えば家とか車とか高額な市場価値を伴う物なら話しは別として、趣味レベルであれば錆が発生する度に塗装や表面処理をやり直すなんて非現実的ですよね?
なら定期的なメンテナンスに頼る方がコスパが良いと言う事になりますね?
そこでBOREDの様なオイル屋やケミカル屋の出番となる訳。
もちろん超ハイテク最先端技術?みたいな分野では地球上でも錆の発生を抑えられたりするかもしれませんけど、それは次元が違い過ぎるから一旦シカトして、一般的な次元としてはケミカルに頼る事が最も手軽で安価に済むと言う事です。
そして、油脂であるオイルやグリスは基本的に運動を伴う潤滑が対象となっていて、それに付随して防錆とか耐熱とか諸々のオプションが付いていると言う物。
なので運動を伴わない完全な防錆だけをターゲットにするなら今回の様な専用ケミカルが最も最適と言う話の流れです。
それを数年前に実行していたんですが、容器の不具合や中身の特性を変更したいから一度ボツにしたと言うのが昨日の記事で。
で、今回の防錆コーティング剤については、エマルジョン質の半乾性被膜を生成する事で既に塗装や表面処理を行ってある対象物に対しても使用する事が出来、ベストな条件としては対金属へ直接使用する事で更にタフな効果を発揮すると言う性質です。
半乾性被膜のエマルジョン質は強固な密着性を得られる事で非常に有効なのですが、このエマルジョン質だけは何とか死守したい性状であって、その濃度?粘度?密度?を調整する事でBOREDのMETHODがターゲットとしている用途に仕上げるつもりです。
昨日は暴風と雨天の東京。
先ずはこの雨天を利用しない手は無いと言う事で、SS400材の生地ワッシャーに片面だけ防錆コーティング剤を塗布し、この様にラインで結んで屋外放置してあります。
参考までに生地のSS400材とは鉄系素材で何も表面処理されていない物と言う物で、更に錆が出やすくなる様に表面を800番のペーパーで研摩し細かな傷を付けてあります。
これがこの雨天を含めた屋外放置でどう変化するか?子供にイタズラされずキチンと残っているのか?これが一番問題だったりして。
まぁ一応敷地内なので大丈夫だとは思うんですが、取り敢えず毎日チェックして経過観察はSNSで。

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