先の続きでもって、誤解が生じた様なので再度詳細に説明します。
高回転の意味。
超低粘度オイルとしてISO規格のVG9相当で発売する新製品BALBOAオイル。
これを仮にベイトリールのスプールベアリングで使用したとします。
当然ながらメーカー純正時よりも更に粘度の低いBALBOAオイルを注油する事で粘度抵抗が減る為に高回転化します。
高回転化すると言う事はキャスト時の初速が確実に上がり、それは単純に言えば飛距離アップにも繋がります。
では例えば他社製品でVG2と言う更に超低粘度なオイルを同じ条件で使用した場合、今度は更に粘度抵抗が減る事で初速が上がり飛距離も僅かに伸びる事になるでしょう。
そこまでは異論ありません。
但し重要な事は上記の場合は単純にオイル同士の粘度違いだけに争点を置いた場合で、そのベースオイルの種類、粘性、摩擦係数など他に数ある要因は一切無視した条件と言う仮の話です。
シンプルに言うとKRAKENやGOLYATで使用して来たポリアルファオレフィン合成油とBALBOAで使用しているエステル化学合成油の摩擦係数には0.02ほどの差が生じます。
0.02?って少なくない?ではなく、これはかなりの差なんです。
なので上記の他社製品でVG2のオイルが何の種類かによってはエステル化学合成油のVG7やVG9の方が摩擦係数が低く高回転化する場合も大いにあり得ると言う事。
そしてポリアルファオレフィン合成油はトラクションに対し優れた効果を発揮するオイルと言う事で、エステル化学合成油はフリクションに対し優れた効果を発揮するオイルと言う事。
つまりポリアルファオレフィン合成油は「引っ張る力」が得意でエステル化学合成油は「摩擦を減らす力」が得意。
真逆まで行かないとしても完全に同じベクトルでは無いんです、得意とする基本性能が。
言う迄も無く鉱物油においては高純度精製鉱物油であっても基本性能が貧弱な油膜性能なので相手にしていません。
と言う事で単純に粘度が低ければ良く回り良く飛ぶとは限らないと言う事。
つまりはターゲットを詳細に吟味して実用テストを繰り返した結果から逆算して粘度を決定する事が出来なければ超低粘度の領域は上手く機能しません。
これこそBOREDの様に完全な自社設計で自社生産で無ければ実現は難しいでしょう。
次が実用上で最も重要な事になりますが、上記の他社製品VG2のオイルを注油して普段通りにフルキャストした途端にバックラッシュ。
これは普段のブレーキセッティングが対応出来ていない事で、初速が上がり過ぎてしまいバックラッシュを起こすと言うもの。
で、これを回避する為にアングラーが先ずやる事は?
そうブレーキセッティングを強目に調整し直しますね。
ブレーキは回転力を抑制する為の物で、つまりフラットからスタートして徐々に強くブレーキが効く構造を基本としています。
ま、DCは別として。
なのでBALBOAオイルよりも超低粘度なVG2のオイルを使用した癖に、それまでよりブレーキセッティングを強目にセッティングしていたとすると。
意味あります?
だから余りにも過剰な?無知な?低粘度化は実用上全く意味を持たないんです。
これを踏まえてMETHOD製品で最も低粘度だったKRAKENオイルは、上記の様にべースオイルの性質上トラクション効果が大きい事から「引っ張る力」が生まれ、超低粘度のISO VG7相当ながらバカみたいに無意味な超低粘度オイルでは無かったと言う事なんです。
つまり超低粘度で浸透性にも潤滑性にも優れていながらサッパリとしたフィーリングで油膜もキチンと保持されていたと言う事。
で、話は変わります。
先日の定休日は東京の一級大河川Aリバーまでビッグベイトシーバスをやりに行きましたと言う事はSNSでもポストしていたんですが、その際に最終確認の意味で20カルコンのスプールベアリングにはBALBOAオイルの製品版を注油してみたんです。
ブレーキセッティングはDCの利点から普段と全く同じで1ミリも違っていません。
でもそれまで69mが最高だったルアーの飛距離が急に76mまで伸びたんですね。
もちろん一度限りでは無くて何度も71mや74mも出しました。
これ全てを鵜呑みにするべきでは無い事として、足場が広く手摺も無い事から思い切り振り抜ける状況だった事、風速や風向きがその前回69mの時と同じでは無い事、使っていたラインは前回が4号の4本編みで今回は5号の8本編みだった事。
これら以外にも気温や湿度や自分のコンディションなども当然関係して来る上で、タックルハウスのK2F162T3と言う同じルアーで飛距離が7m伸びたと言う事実。
そしてその要因の一つに普段のCHIMERAオイルからBALBOAオイルへ交換してみたと言う事も少なからず飛距離アップに貢献していたとは言えるでしょう。
何せ一投目のキャストフィーリングからして「ん?」とは思いましたからね。
だけど重ねてBALBOAオイルを使えば誰もが確実に7m飛距離アップする訳では無いですよ。
非科学的なキャッチコピーやテキストに惑わされずキチンとした化学的にも物理的にも納得出来る理由を前提に「だから良いのではないか?」と言う事でご使用頂ける事が作り手として本望です。
そして何度も書きますが、この新製品BALBOAオイルは淡水使用を前提に設計した超低粘度オイルであり、一部材料の入手が困難になってしまった事で半年以上も生産がストップしていたKRAKENオイルとGOLYATオイルの後継製品としてアップグレード&モデルチェンジした製品です。
なのでいくら一級河川とは言え河口から数百メートルの位置で行った最終チェックにつき、このBALBOAオイルを常に海水使用する事は推奨出来る訳ではありませんのでアシカラズ。
ま、でもこのBALBOAオイルはホントにトラクションとフリクションに対しバランスが良く取れたオイルと自負していますので明日13日の夕方はゼヒ先行受注にてご注文をお待ちしています。
高回転の意味。
超低粘度オイルとしてISO規格のVG9相当で発売する新製品BALBOAオイル。
これを仮にベイトリールのスプールベアリングで使用したとします。
当然ながらメーカー純正時よりも更に粘度の低いBALBOAオイルを注油する事で粘度抵抗が減る為に高回転化します。
高回転化すると言う事はキャスト時の初速が確実に上がり、それは単純に言えば飛距離アップにも繋がります。
では例えば他社製品でVG2と言う更に超低粘度なオイルを同じ条件で使用した場合、今度は更に粘度抵抗が減る事で初速が上がり飛距離も僅かに伸びる事になるでしょう。
そこまでは異論ありません。
但し重要な事は上記の場合は単純にオイル同士の粘度違いだけに争点を置いた場合で、そのベースオイルの種類、粘性、摩擦係数など他に数ある要因は一切無視した条件と言う仮の話です。
シンプルに言うとKRAKENやGOLYATで使用して来たポリアルファオレフィン合成油とBALBOAで使用しているエステル化学合成油の摩擦係数には0.02ほどの差が生じます。
0.02?って少なくない?ではなく、これはかなりの差なんです。
なので上記の他社製品でVG2のオイルが何の種類かによってはエステル化学合成油のVG7やVG9の方が摩擦係数が低く高回転化する場合も大いにあり得ると言う事。
そしてポリアルファオレフィン合成油はトラクションに対し優れた効果を発揮するオイルと言う事で、エステル化学合成油はフリクションに対し優れた効果を発揮するオイルと言う事。
つまりポリアルファオレフィン合成油は「引っ張る力」が得意でエステル化学合成油は「摩擦を減らす力」が得意。
真逆まで行かないとしても完全に同じベクトルでは無いんです、得意とする基本性能が。
言う迄も無く鉱物油においては高純度精製鉱物油であっても基本性能が貧弱な油膜性能なので相手にしていません。
と言う事で単純に粘度が低ければ良く回り良く飛ぶとは限らないと言う事。
つまりはターゲットを詳細に吟味して実用テストを繰り返した結果から逆算して粘度を決定する事が出来なければ超低粘度の領域は上手く機能しません。
これこそBOREDの様に完全な自社設計で自社生産で無ければ実現は難しいでしょう。
次が実用上で最も重要な事になりますが、上記の他社製品VG2のオイルを注油して普段通りにフルキャストした途端にバックラッシュ。
これは普段のブレーキセッティングが対応出来ていない事で、初速が上がり過ぎてしまいバックラッシュを起こすと言うもの。
で、これを回避する為にアングラーが先ずやる事は?
そうブレーキセッティングを強目に調整し直しますね。
ブレーキは回転力を抑制する為の物で、つまりフラットからスタートして徐々に強くブレーキが効く構造を基本としています。
ま、DCは別として。
なのでBALBOAオイルよりも超低粘度なVG2のオイルを使用した癖に、それまでよりブレーキセッティングを強目にセッティングしていたとすると。
意味あります?
だから余りにも過剰な?無知な?低粘度化は実用上全く意味を持たないんです。
これを踏まえてMETHOD製品で最も低粘度だったKRAKENオイルは、上記の様にべースオイルの性質上トラクション効果が大きい事から「引っ張る力」が生まれ、超低粘度のISO VG7相当ながらバカみたいに無意味な超低粘度オイルでは無かったと言う事なんです。
つまり超低粘度で浸透性にも潤滑性にも優れていながらサッパリとしたフィーリングで油膜もキチンと保持されていたと言う事。
で、話は変わります。
先日の定休日は東京の一級大河川Aリバーまでビッグベイトシーバスをやりに行きましたと言う事はSNSでもポストしていたんですが、その際に最終確認の意味で20カルコンのスプールベアリングにはBALBOAオイルの製品版を注油してみたんです。
ブレーキセッティングはDCの利点から普段と全く同じで1ミリも違っていません。
でもそれまで69mが最高だったルアーの飛距離が急に76mまで伸びたんですね。
もちろん一度限りでは無くて何度も71mや74mも出しました。
これ全てを鵜呑みにするべきでは無い事として、足場が広く手摺も無い事から思い切り振り抜ける状況だった事、風速や風向きがその前回69mの時と同じでは無い事、使っていたラインは前回が4号の4本編みで今回は5号の8本編みだった事。
これら以外にも気温や湿度や自分のコンディションなども当然関係して来る上で、タックルハウスのK2F162T3と言う同じルアーで飛距離が7m伸びたと言う事実。
そしてその要因の一つに普段のCHIMERAオイルからBALBOAオイルへ交換してみたと言う事も少なからず飛距離アップに貢献していたとは言えるでしょう。
何せ一投目のキャストフィーリングからして「ん?」とは思いましたからね。
だけど重ねてBALBOAオイルを使えば誰もが確実に7m飛距離アップする訳では無いですよ。
非科学的なキャッチコピーやテキストに惑わされずキチンとした化学的にも物理的にも納得出来る理由を前提に「だから良いのではないか?」と言う事でご使用頂ける事が作り手として本望です。
そして何度も書きますが、この新製品BALBOAオイルは淡水使用を前提に設計した超低粘度オイルであり、一部材料の入手が困難になってしまった事で半年以上も生産がストップしていたKRAKENオイルとGOLYATオイルの後継製品としてアップグレード&モデルチェンジした製品です。
なのでいくら一級河川とは言え河口から数百メートルの位置で行った最終チェックにつき、このBALBOAオイルを常に海水使用する事は推奨出来る訳ではありませんのでアシカラズ。
ま、でもこのBALBOAオイルはホントにトラクションとフリクションに対しバランスが良く取れたオイルと自負していますので明日13日の夕方はゼヒ先行受注にてご注文をお待ちしています。
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