只今絶賛生産中となりますBOREDのMETHODより発売となります新製品オイルBALBOA。
主成分であるベースオイルに新たなエステル化学合成油を使用し、KRAKENとGOLYATの後継製品としてアップグレードしたBALBOAですが、エステル化学合成油の唯一懸念されるケミカルアタックについて。
一般的にエステル化学合成油はプラスティックなどの樹脂製品に対してクラックを生じさせたり、ポリアルファオレフィン合成油などはゴム製品に対して膨張を引き起こす事が懸念されています。
これは全てにおいて確実に発生するとも言い切れず、使用対象物の素材や経年や使用環境など、要するに相性と言う事になるんです。
但し、言い訳する訳ではありませんがBORED STOREの各種製品ページテキスト内でも、また以前からBOREDが謳って来た過去の膨大なテキスト中にもある様に、基本的にBOREDのMETHOD製品は「金属」に対しての効果を前提としています。
元々サイクルメカニック時代からも同様に謳って来ましたが、これは現在も変わり無く基本コンセプトにしている事です。
それが故のシンセティック製品であり化学合成油であると言う事。
なので本来とは違う対象であるプラスティック製品やゴム製品などをメインに使用した場合は責任持てませんが、でも一応BOREDなりに実用テストも行って来た上で実用上は問題が見られませんでしたと言う事です。
その一例として画像は現行のMETHODオイル製品で使用しているゴム製のスポイド部だけを新製品オイルBALBOAのベースオイルに一ヶ月以上浸けていた物です。
このスポイド部はゴムシール材として多く使われているNBRゴムことニトリルブチル製を使用しています。
それまでのMETHODオイル製品では天然ゴムを使用して来た事で、実用上は問題が無くともスポイド部のゴムが膨張する例が見られました。
まぁ天然ゴム自体はそーゆー物であって、決してオイル使用だけの事では無く他の要素でも素材が損なわれる場合もあったので、現在はNBRゴム製へ変更してからもう数年?経過した訳です。
そのNBRゴムは一般的に例えばオイルシールとかオーリングに多用されています。
逆に言えばオイルシールとかオーリングに使用されている癖にNBRゴム製では無いとすれば、それはハード側メーカーの問題です。
なのでオイルと接触する機会の多いゴムとしてはNBRゴムまたはシリコンゴムを使用する事が常識?であり、これらなら恐らく問題は無いであろうと言う事です。
で、話を元に戻すとそのNBRゴムを一ヶ月以上完全に密封してオイル漬けにしてみた訳ですが、現時点では異変も膨張も全く見られていません。
つまりキチンと油脂に対応しているオイルシールやオーリングであれば実用上は問題無いであろうと言う事が言えると思います。
個人的にはポリアルファオレフィン合成油であるTHICK HEAVYは樹脂製のプラスティックギアに塗布していますが、これも現時点で全く問題無く、ケミカルアタックによるクラックの発生は皆無で一度もありません。
再度、基本的にBOREDのMETHODオイル製品は金属をメインターゲットにしています。
フィッシング用途でもサイクル用途でもスケートボード用途でも、多くで使用されるベアリング、ギア、シャフト、チェーン、ワイヤーなど、これらに使用するオイル製品として生産していますので改めてご確認を。
だけど実用上と言うか一般的なメンテナンス頻度において、過去に一度でもケミカルアタックが原因とされた不具合が見られた事はありません。
もちろんこれはBOREDのMETHOD製品に限らず、市販に存在しているあらゆるジャンル用の化学合成油や合成油においても同様となりますのでお間違いなく。
0 件のコメント:
コメントを投稿