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2022年10月4日火曜日

記事。

当然ですがBOREDのMETHOD新製品オイルBALBOA関連の記事が続きますのでご勘弁を。
で、昨日もお伝えしましたが、夏前の初期サンプルではべースオイルにISO VG4のエステル化学合成油とISO VG7のポリアルファオレフィン合成油を同比率で使用してみたんですけど、どうしてもポリアルファオレフィン合成油を高配合すると良い意味でも悪い意味でも油膜の厚み?が出てしまうんです。
これは素材的にも当然と言えば当然なのですが、今回のモデルチェンジにおいては既存のKRAKENやGOLYATの様では無く、初代のエステル化学合成油を使用していた頃のKRAKENやGOLYATがターゲットイメージだったんです。
とにかく素早く広く浸透させたいと。
なのでシンプルに今回もエステル化学合成油をベースオイルとした中での試作となりましたが、やはりこの方がしっくり来るフィーリングが得られました。
でも初代のエステル化学合成油はコンプレックスと呼ばれる複合タイプのエステルとなり、今回はモノエステルと呼ばれる単一タイプのエステルとなります。
このモノエステルは低温流動性と粘度指数が優れている分岐アルコールタイプを使用していますが、やはり通常使用する温度範囲内においては驚異的な流動性が得られています。
やっぱアップグレードに伴うモデルチェンジは大正解でした。
それに鉱物油と比較すれば分子間による化学的結合や不純物が無いに等しい事により、油膜は強靭で酸化を起こし難くなると言う点はやはりエステル化学合成油の魅力です。
では逆に欠点はと言うと一般的にゴムやプラスティックを侵し易いとか加水分解すると言う点が挙げられますが、これには相応の添加剤を配合する事で相殺または抑制させる事が可能で、実用上の使用期間?においては問題無く使用する事が出来ます。
まぁこれは既にMETHODの現行&過去の製品においても問題が生じていませんのでご安心を。
ちなみにこの最終的に行き着いたBALBOAのエステル化学合成油は、プラス220度からマイナス40度と言う驚異的な流動範囲を持ち合わせ粘度指数も170以上と非常にオーバースペック。
但し常に高温状況となるエンジンオイルの様な用途とは異なるので、当然使用しているエステル化学合成油の種類も違えば、更に高い粘度指数は無駄となるので完全なホビー用途として設計しているのは言わずもがな。
つーか、今回はVG4、VG8、VG8、VG9と種類の異なる4種類のエステル化学合成油をサンプルテストして来たので、もう最終的に各種添加剤を配合すると全部良いんじゃないかと思えて来たりして。
ケツを決めて製品化しないと永遠に終わらなそうなサンプルテスト。
がっ、それも画像の最終サンプルが出来上がった事で一安心。
その最終サンプルテストでは敢えて海水域でスピニングのラインローラーとベイトのハンドルノブベアリングで実用テストを行って来ましたが、ISO VG9相当で仕上げた癖に「これホントにVG9なの?」と言う程に軽く良く回る。
しかもその注油したての初速感が何度使用して来ても変化していない。
これを大雨だろうが遠投だろうがとにかく何回も実用を繰り返して来ました。
なのでエリアトラウトの様に巻き感を超重要視する目的にも十分対応していますし、ベイトフィネスの場合は超低粘度なだけでなく十分にフリクションを低減させる事が重要なので、PTFEに代表されるフッ素樹脂や塩素系極圧剤などを使用しなくても既にべースオイルの時点で70%仕上がっていると自負としています。
と言う事で特に今迄KRAKENやGOLYATをご使用頂いて来たBOREDコアユーザーのバスアングラーとトラウトアングラーにはゼヒ使って頂きたい自信作です。
残すは材料業者からの入荷スケジュールと提携業者の生産スケジュールが出ればすぐに先行受注を開始しますね。
ホント大変永らくお待たせ致しました。

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