今回で16回連続ビッグベイトシーバスのみで東京湾奥の運河や一級河川にて使用して来た自分の20カルカッタコンクエストDC 201HG。
あ、もちろんもっと以前からビッグベイトのみで使用して来ていましたが、今回は釣行後に毎回必ず水道水へドボンさせてケアしてみたと言う意味での連続16回で、当然ながら16日連続では無いですよ。
具体的には毎回の釣行後に水道水へ完全に浸けてハンドルを10回転ほど回してリール内に入り込んだ海水を流し終えた後、スプール、サイドカップ、メカニカルブレーキキャップを外してから良く振って水気を取り、その後は翌日までマイクロファイバーウエスの上で放置乾燥させていました。
乾燥後はスプールベアリング、スプールシャフトのみに一滴注油を行い、その他はウエスや綿棒を使い汚れを軽く拭いたのみ。
もちろんコレはBOREDがメーカーとして推奨出来るパーフェクトなケアで無く、あくまでも簡易的に行った方が良いと思われるケアとして人柱的にどの位の効果があるのか?を実証したものになります。
使用環境としてリールは上記になりますが、ロッドはMonster KissのDear Monster MX-8+改、PEは8本撚りの5号をメインに稀に4号または6号、リーダーはナイロン50lbか60lbまたはフロロ40lbにて使用。
基本的にメガドッグ220、メガドッグ180、コノシロペンシル185、DKシードッグ160、グランソルジャー190、ストリームデーモン180、BKF175、K2F162T3、コノシラススイマー150、ガルバストロング120、ジョインテッドクロー178、コノフラット195辺りをメインに使用して来ました、ウェイトにすると45gから130gまでのビッグベイトです。
この条件で夏の高気温&高湿度でも台風でも豪雨でも冒頭のケアだけで済ませ16回ノーメンテナンスで使用して来たと言う事です。
基本仕様としてこのDARKSIDEBOREDBLOG2022年7月19日火曜日の記事内から一部変更して、スプールベアリングにはCHIMERAオイル、ワンウェイにはCHIMERAオイルとLIGHT DUTYオイルの同率混合カスタム、メインギアとピニオンギアにはSIGMAグリス、レベルワインダーのウォームシャフトにはTHETAグリス、ドラグワッシャーにはDELTAグリス、ボディ内ベアリングにはBSLRオイルを使用し、直近の2回においてはスプールベアリングに新製品オイルBALBOAを最終確認用として敢えて使用してみました。
個人的に自分が対象としているバスやシーバスなどのルアーフィッシングカテゴリーの中で、一番過酷と思われる状況がビッグベイトシーバスなので今回の検証に選んだと言う事です。
結果として、画像の様に非常に綺麗な状態を保っていて、ワンウェイとメインギアにおいては懸念していた酷い汚れも見られず、また錆の発生や塩の結晶も殆ど見られない事から良好状態と言っても良いでしょう。
但し、ワンウェイのニードルベアリング側は水分の混入によりオイルと反応して僅かに乳化が見られましたが、逆に乳化により油分が供給されやすいペースト化した事で錆の発生を防ぐ事に繋がり、メインギアとピニオンギアにおいてはグリスの油膜が十分では無く、やはり水に浸けてハンドルを回転させた事で水と混ざり合ったグリスがボディ側へ飛散している事を確認しました。
それでも明らかな異音や焼き付きが生じていないのはSIGMAグリスに配合されている極圧添加剤の油膜が効果を発揮していた物と思われます。
それら以外にボディ内部のベアリング全てに使用したBSLRオイルやクラッチやスプリングまで全てにおいて異常は見られていませんが、外部のネジ頭周辺には薄く塩が付着していました。
スプールベアリングについては水の侵入が見られた事で14回目の使用時に明らかな油膜不足を感じましたが、それは前回の雨宿り最中にロッドを立て掛けて豪雨に晒してしまった事が原因かもしれませんし、単に油膜の保持限界だったのかもしれませんが、13回目まではCHIMERAオイルの使用で全く問題無く使用して来ました。
逆に言えば毎回致命的な問題が無かったから16回使用して来たと言う解釈であって、当然ながら油膜が薄れた部分や軽い摩擦音などは生じる様になって行きましたが、長年の経験から現状は実用出来ると判断しての16回と言う事です。
でも流石にメインギア周りの油膜薄さを感じて来たので、ハイシーズンを直前にフルメンテナンスしますと言う事での今回でした。
やはり海水をメインにした場合は特に、しかもヘビーウェイトやビッグベイトなどリールにとって負荷の大きなタックルにおいては毎回水に浸けて塩抜きをしてから良く乾燥させ、比較的簡単にアクセス出来るスプールベアリング、ウォームシャフト、ノブベアリングなどには少量の注油と清掃を行う事でリールの状態を長く保つ事が出来ると言えるでしょう。
そして出来ればシーズン毎に本格的にメンテナンスを行う事がベストです。
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