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2025年10月2日木曜日

記事。

さぁ、10月最初の週末を迎えます。
未だ例年よりも気温が全然高いんですけどー状態ではありますが、これからのハイシーズンに向け今月からはメンテナンスに関する記事のアップが続きます。
先ずは単発の記事で済むと言う事で、フィッシングロッドのケアについて。
これまた過去の記事において何度もご紹介して来ましたが、基本的には海水淡水問わずロッドガイドに使用されているガイドフットはステンレスまたはチタンが使用されています。
いずれも世間一般では「錆びにくい」金属として知られていますが、決して「錆びない」金属ではなく更に言えば錆びない金属は地球上にはありません。
またザックリ言えば錆とは酸化が原因となり、その酸化とは腐っていると言う認識で良いかと。
金属の表面だけを意図的に腐らせる酸化被膜と言う物もありますが、これは予め酸化させておく事で今以上酸化を進行させない手段であったり、酸化により表面を脆くする事でクッション性を持たせるなどの手段もあり、けれどこれらは主に油脂中においての事なので今回とは別の話。
で、先ずは誰もが知る赤錆や白錆などの錆について。
赤錆とは鉄やステンレスにおいて発生し、白錆とはアルミやマグネシウム、黒錆とはチタンや銀、緑錆はブラスや銅、各金属の主成分に反応する事で発生する錆の種類が異なります。
なのでアルミから赤錆が発生する事は有り得ないと言う事。
で、今回はステンレスとチタンについて。
もうバリバリのソルトウォーターアングラーで毎週土日はボートもやればウェーディングもやるよと言う強者がケアを怠るとすぐにガイドフットに錆が発生する。
自覚のあるアングラーも多い事でしょう。
まぁ、錆が酷くなったら潔くロッドを買い替えるから別に良いわ、と言う富豪はこの際一切シカトする事として、BOREDはいつでも貧民~庶民へ向けて書いています。
さて、金属の錆とは湿度を含む水分が金属に付着し酸素と結び付く事で発生する化学反応である事は理科で習いましたとおり。
ではどの段階でディフェンスしてやればシュートを打たれなくて済むのか?
BORED的が推奨するケアとして現状パーフェクトに近い結果が得られている防錆方法をお伝えします。
あ、当然ながら営業と宣伝も含みますよ。
先ずは、釣行から帰宅したらなるべく早く30度くらいの温水シャワーでロッド全体を洗い流し、その際にガイドフットとスレッドコーテイングの隙間などを丁寧に洗い流してやる。
使い古した歯ブラシとかを使い軽くで良いので汚れや塩を取り去れたら100点。
特にダブルフットのベイトロッドなどは念入りに。
で、すぐに乾いたタオルでロッド全体を拭いてやり、指の入らない所は綿棒などを使って拭いてやる。
これも素早く行う事。
自分の場合は毎釣行後は毎回ロッドとリールとルアーを風呂場に持ち込んでシャワーを浴びるので、そのシャワーを浴び終える直前に上記の方法でロッドを洗います。
そしてMETHODのDEFENSIVE防錆コーテイング剤の出番です。
このDEFENSIVE防錆コーテイング剤は2つの効果により長期に渡り強力に錆の発生を防止する仕組みを持たせています。
1つ目は、DEFENSIVE防錆コーテイング剤の主成分となる防錆成分が金属に付着する事で分子同士が強力に結びつく分子間結合を起こし、水の分子が付着する隙を与えずに事前にディフェンスさせる事が出来る点。
2つ目は、木工用ボンド等と同じエマルジョン質の軟質被膜を生成する事で、物理的に水分などの付着が防止される防水効果が得られ錆の大元となる水分と金属を完全に遮断する事が出来る点。
この2つの効果により目に見えてDEFENSIVE防錆コーテイング剤が十分に付着している間は、理論的に防錆効果が持続されている事になるので1年でも2年でも錆の発生を防止出来ると言う事。
実際に自分のメインフィールド東京湾奥運河は汽水気味とは言え、舐めれば十分にショッパサを感じる塩分を含んだ海水であって、その状況でも既に2年以上ガイドの錆は一度も起きていません。
一度もと言うか一粒もが正解。
では、処理方法について。
見え難いかもしれませんが画像の黄色丸の様に、ガイドフットとエポキシコーティングの隙間に、薄白く付着しているのがDEFENSIVE防錆コーテイング剤です。
用意する物は爪楊枝だけあればOK。
DEFENSIVE防錆コーテイング剤を数滴ほどペットボトルの蓋とかビニール袋などの上に予め出しておいて、爪楊枝の先にDEFENSIVE防錆コーテイング剤をゴマ粒ほど取ってガイドフットとエポキシコーティングの隙間や周辺に点で付着させるだけ。
DEFENSIVE防錆コーテイング剤は水溶性で木工用ボンドの様な質感なので、点で付着させるとゆっくりと勝手に広がって行きます。
後は今時期の気温30度前後ならロッドガイドを上にした状態で数時間ほど放置乾燥させてやれば、最初は白かったDEFENSIVE防錆コーテイング剤が半透明な状態になるので処理は完了です。
実用するなら半日ほどシッカリと硬化乾燥させる方がベストなので釣行前日までに処理しておけば良いでしょう。
硬化乾燥の目安として爪で強めに押すと爪の後が薄く残るくらい。
誰でも出来るほど簡単な上に軟質被膜なのでロッドの曲がりにも影響しません。
で、逆に除去する際には市販のマジックリンなど弱アルカリ性の洗剤を歯ブラシなどに付けて擦った後でシッカリと水洗いしてやればOKです。
では、耐久性について。
これは個々に条件が異なるので明確な基準は無いのですが、発売前に行ったJISが定める塩水噴霧試験では1920時間までクリアしました。
がっ、JISの試験は日毎に更新するもんで費用が嵩む事で途中で試験をやめたんです。
つまり紫外線などの影響により変色や劣化が目に見えて発生していない限りは1920時間どころか1ヶ月でも1年でも理論上は防錆効果が持続されていると言う事。
同じく物理的な摩擦や衝撃などにより塗布したDEFENSIVE防錆コーテイング剤の被膜が薄れて来たり剥がれて来たりしていなければ防錆効果が持続されていると言う事。
なので自分のロッドは既に2年以上も防錆効果が持続されているんです。
では逆に注意点について。
1つ目は、DEFENSIVE防錆コーテイング剤は金属に対してのみ有効となります。
けれど一般塗装された金属の上からでも有効となる場合が殆どで、要するにDEFENSIVE防錆コーテイング剤の分子が吸着される条件として土台が金属であればOKです。
2つ目は、水中では全く防錆効果を得る事が出来ません。
DEFENSIVE防錆コーテイング剤はあくまでも大気中において有効となるので、常に水中に有る物はもちろん水中で使用する物においては全く効果が得られませんのでNGです。
3つ目は、DEFENSIVE防錆コーテイング剤は錆取り効果を持ち併せていませんので、既に錆が発生している場合は予め錆を取り去っておく事。
と、このくらいでしょうか。
上記の様にDEFENSIVE防錆コーテイング剤は半透明の軟質被膜を生成するので、ロッドガイドなどの美観については余り気になるレベルではありませんが、けれど美観を重視する様な場合には不向きとなる場合もありますので使用箇所は個人の判断にて。
と言う事で9月はMETHODオイル&グリス&ペーストの在庫補充生産を終えたばかりとなりますが、今日からはMETHODケミカルのDEFENSIVE防錆コーテイング剤の在庫補充生産を開始しますので隠れた名品をゼヒ。

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