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2024年4月8日月曜日

記事。

フィッシングリールにおけるワッシャーの意味。
考えた事あります?
これってフィッシングリールに限っては一般的なワッシャーとは考え方や使われ方が違っている場合も多く、ワッシャーと言うよりはスペーサー的な要素で使われる方が多いかもしれませんね。
但し、ワッシャーが一枚入っている箇所と言うのは上下または左右の動きを連動させる目的とか逆に摺動の干渉を防ぐ目的など様々な意味があるんですが、ワッシャーがニ枚以上入っている箇所って基本的には顕著に摺動が生じる箇所であって、その摩擦により生じた力を分散や緩和させる働きがあるんですね。
なのでリールをバラした際にメーカー純正の状態でオイルが使われているかグリスが使われているかで意味や目的も分かるんですけど、グリスが使われている場合は概ね摩擦を分散や緩和させる目的と捉えて間違いないかと思います。
それが分かれば再度組み付ける際には同じ様にオイルならオイルでグリスならグリスをセレクトしてやるのがセオリーです。
例えばベイトリールのドラグ周りからワンウェイローラークラッチまでってワッシャー類が多く使われています。
特にスタードラグ下には複数枚使用されているんですが、これはドラグにテンションを掛ける意味のアールワッシャーもあればそのアールワッシャーとドラグを固着させない様に力を分散させてスムーズに摺動させる為のワッシャーなどもあります。
この場合は先にも書いた様にメーカー純正時にもグリスが使用されている事が多いので基本的にグリスの使用が適正ではあり、BOREDのMETHODグリスで言えば中間的な粘度で粘性の高くないDELTAグリスやALPHAグリス、またグリスよりも低粘度なオイルであれば耐摩耗性が高く金属への吸着効果が強靭なBSLUオイルやNEMEAオイルでも十分使用が可能です。
単に展開図どおりに組み付けるのではなくナゼこの箇所はワッシャー類が複数使用されているのか?など、ある程度の物理的な動きを想像しながら組み付けてやれるとBOREDのMETHODオイル&グリスの様に製品毎に得意な個性を持たせてある理由が有効となるでしょう。
単に「粘度が高い=油膜が強い」は一般製品において全てのラインナップが同じ対象とされている場合だけで成り立つ理由で、METHOD製品の様に個々に粘度や粘性を変え配合されている添加剤の種類も変えてある理由はその対象用途に向いているからと言う事です。
その為BOREDのMETHODオイル&グリスはザックリと「耐久」向けか「潤滑」向け、それに海水に対応しているのか淡水のみに対応しているのか、そしてISO VG規格に準じたベースオイルの粘度数値も記載してあるんです。
これらをゼヒ参考にしてみてください。
例えると全てのベアリングが一般的に誤解の多い「軽く回る」だけを目的としていない、特にボディ内ベアリングなど「軽く回る」だけでは無いベアリングの使われ方もあると言う事からも分かりますね。
色々と物理的な動きを想像しながら組み付けてみるのも面白いですよ。

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