誰もが趣味でも家庭でも仕事でも使用している潤滑油としての「オイル」。
これは主に鉱物油か合成油か化学合成油の3種類に別れ、一般家庭にあるスプレーオイルから自動車のエンジンオイルなど、割と身近に色々な種類があったりします。
で、オイルって所詮は消耗品です。
トイレットペーパーや歯磨粉と同じ。
なのである人によっては「安価で汎用な性能」の物を求める場合もあり、また別のある人によっては「高価でも特殊な性能」の物を求める場合もある。
これは世間一般に照らし合わせても一緒ですね。
「ユニクロ」で良いよって人と「ギャルソン」じゃなきゃ嫌だと言う人も居る、特に趣味の世界においてコダワルべき宿命は言わずもがなです。
なのでその使う側や買う側が選ぶ理由は人それぞれであって自由です。
では今度は逆に作る側や売る側の目的として先ず第一にあるのがメイクマ二ー、つまり沢山売って出来る限り稼ぎたいからな訳ですが、売る為には何か得意を付けなければ他との性能的な差は生まれません。
中には言葉巧みにテキストやイメージだけをソレっぽく仕上げ、けれど中身は並みのオイルも多々ありますけど。
でもマジメに取り組んでいる考えで言えば何かしら差別化を持たせたいと言うのが職人魂&メーカー魂。
そこで先日のカーボンナノチューブオイルもその一つと言える訳で、これまで鉱物油か合成油か化学合成油の世界で固形添加剤のPTFEやらモリブデンやらを配合したり、または固形添加剤を一切無使用として戦争して来たところへ、新たにカーボンナノチューブを配合した新兵器が現れたと言う事。
これは立派な話です。
安易に他社のパクリやマネでは無くて新たな素材を使用する訳ですから試作や研究にも手間が掛かっているでしょう。
けれど本筋が分かり難い。
つまり上記に書いた様に所詮は消耗品のオイルなのに、その基油となるベースオイルについて追い込んだ詳細が全く不明。
ユーザーは潤滑油としての「オイル」だから買う訳であって「カーボンナノチューブ」と言う固形物質を買う訳では無いと。
あ、これは前回も書いた様にPTFEことフッ素などにおいても同じ事が言えます。
なのでオイル全体としてのウンチクも併せて知りたい訳ですよ。
だって新素材を用いているんだから誰も何も知らないに等しい訳ですし。
なのでサクっとネットで調べてみたところ、どうやら使用されているオイルは鉱物油です。
つまりベースオイル単体で言えば一番安価なベースオイル。
更にこれがグループ1なのか?グルーブ2なのか?によってはベースオイルの性能に大きな差が生じます。
参考までにシツコイ様ですがBOREDのMETHODオイルはグループ4とグループ5の化学合成油しか使用していません。
もし疑うなら金を払って専門機関で調べてもらっても結構。
つまりベースオイル単体としては最上位と言う事。
で、以前にも何度か書いて来た様にグループ1の鉱物油とは「油」と言う文字が使われていながらも実際には溶剤としての用途になります。
ホームセンターで売っている「ペイントうすめ液」とか工場や自動車整備などで使用される「洗油」などがソレです。
なので簡単に揮発しますし瞬時に引火もします。
その多くは匂い自体もモロに「灯油」なのでそりゃそうでしょう。
その上のグループ2になるとこれこそが一般的な潤滑油としてのオイルとなり、ホームセンターで安売りされている様なスプレーオイルの大半はコレです。
またはファスナーオイルとかミシンオイルとか名前と粘度を変え市場には膨大な種類が存在していますけど、結局は単なるグループ2の鉱物油なので「○○専用オイル」は余り気にしなくて大丈夫です。
更にその上のグループ3になると合成油として鉱物油を特殊精製する事で不純物を出来る限り取り除き、耐熱性や剪断性などを付加させる事でオイル自体のグレードを上げた物と言う事なんですが、ザックリとホビー分野全般で高品質とか高性能とされているオイルにはこのグループ3が使われています。
実際にそう書いているフィッシングリールオイルを知っていますので。
でも厄介なのは「合成油」と「化学合成油」では全くの別物と言う事であって、ズルいオイルメーカーは「化学合成油」ではなく「化学的に高度精製された合成油」なんて紛らわしい書き方をしやがります。
それはそうなんですけどグループ1~グループ3までは何より原料が石油であって、グループ4~グループ5こそが人工で化学的に合成されて生産された油と言う事なので、グループ3の合成油とグループ4~グループ5の化学合成油ではルーツが完全に異なります。
大袈裟に言えば作業着を着ている人がプラントで作っているのか、白衣を着ている人がラボで作っているのか、と例えれば分かりやすいですしリアルでもあります。
キモは「精製」と言う言葉が使われているのに「合成油」と表記されているならそれは間違いなくグループ3になります。
だからグループ1~グループ3までは不純物が含まれていますが、グループ4~グループ5には不純物が含まれていません。
それが高品質と言い切れる証拠でもあります。
謳い文句に「化学」と「合成」が含まれているんで「化学合成油」と誤解され易い表記でもありますよね。
実際に某オイルを化学合成油と勘違いしている釣り系YouTuberを知っています。
なので再度下記を。
グループ5 エステル化学合成油(または動物系や植物系に由来するオイル)
グループ4 ポリアルファオレフィン化学合成油(通称PAOと表記する場合もあり)
グループ3 高度水素化油(単に合成油やVHVIと表記する場合もあり)
グループ2 鉱物油(下記を更に精製した汎用で安価なオイル)
グループ1 鉱物油(油とは言え実質は溶剤や希釈に使用)
さて、話を元に戻します。
カーボンナノチューブオイルがやたらと製品説明中に「揮発後」と言う言葉を多用していますが、上記の説明から察すると恐らくグループ1かグループ2を使用しているのでは?と思われます。
それならグループ3~グループ5と比較して揮発性も高いので、その点を踏まえて「揮発後」を多用しているのかもしれません。
鉱物油がベースオイルと書かれているので恐らくそうなんでしょう。
と、何も説明中にベースオイルの詳細が書かれていないだけで正体を想像するには上記の知識が必要と言う事になり、これを書いてくれたら何も苦労はしないのにって事ですよね。
そうなるとやはり固形添加剤であるカーボンナノチューブに完全依存しているオイルと言う事になり、恐らくベースオイル単体では汎用的な性能しか持ち合わせていないでしょう。
これを消耗品のオイルとしてどう捉えるか?
揮発し易く後に残った固形物のカーボンナノチューブに依存する事でも良いと思えば消耗品として成り立ちますし、イヤそーでは無くてオイルなので出来る限り油っぽさも続いて欲しいと言う事であれば消耗品として別の選択肢になるかも。
けれど世界的な視野で見れば工業用オイルとは出来る限り油膜が長持ちしてくれる事が理想であって、需要の多くは自動車のエンジンオイルやミッションオイル、工作機械の切削油や作動油などで既に大きなシェアを占めています。
それこそ誰もが知っている工業用の潤滑油としてのオイルは既に日常に多数存在していて、消耗品として誰も文句の無い当たり前の存在となっている訳ですね。
「オイルさえ無きゃ良いのにな~」とは誰も言わないでしょうし聞いた事もありません。
なので消耗品と言えどもコダワル部分こそが他との差別化であって、BOREDのMETHODでは「固形添加剤の無使用」と「人体や生物に有害な塩素系などの無使用」そして「ベースオイルには化学合成油のみを使用」と、あくまでも先ずはベースオイル単体としての性能や品質を追求していると言う事であって、もちろん個々の味付けとして各種添加剤にも拘っていますが固形添加剤には一切依存しない、常にオイルとはアブラギッシュ(そりゃそうだ)が長く強く続くモノでありたいと言う点をポリシーとしている訳です。
作っているおっさんは50代なのでカサカサのパサパサではありますが。
なのでシツコイ様ですが消耗品としてのオイルをどう捉えるか?
これはユーザーのセレクト次第になると言う事。
また、BOREDのMETHODオイル&グリスは机上での設計や開発だけでなく、現場での試用や検証などを重視している事もあり、既にオリジナルオイルを生産してから20年を超えている事から基本的なウンチクを語れるのは当然としても、やはり製品化する前には一定の悪条件下にてフィールドテストを行う事だけは必須としています。
今後もご贔屓に。
これは主に鉱物油か合成油か化学合成油の3種類に別れ、一般家庭にあるスプレーオイルから自動車のエンジンオイルなど、割と身近に色々な種類があったりします。
で、オイルって所詮は消耗品です。
トイレットペーパーや歯磨粉と同じ。
なのである人によっては「安価で汎用な性能」の物を求める場合もあり、また別のある人によっては「高価でも特殊な性能」の物を求める場合もある。
これは世間一般に照らし合わせても一緒ですね。
「ユニクロ」で良いよって人と「ギャルソン」じゃなきゃ嫌だと言う人も居る、特に趣味の世界においてコダワルべき宿命は言わずもがなです。
なのでその使う側や買う側が選ぶ理由は人それぞれであって自由です。
では今度は逆に作る側や売る側の目的として先ず第一にあるのがメイクマ二ー、つまり沢山売って出来る限り稼ぎたいからな訳ですが、売る為には何か得意を付けなければ他との性能的な差は生まれません。
中には言葉巧みにテキストやイメージだけをソレっぽく仕上げ、けれど中身は並みのオイルも多々ありますけど。
でもマジメに取り組んでいる考えで言えば何かしら差別化を持たせたいと言うのが職人魂&メーカー魂。
そこで先日のカーボンナノチューブオイルもその一つと言える訳で、これまで鉱物油か合成油か化学合成油の世界で固形添加剤のPTFEやらモリブデンやらを配合したり、または固形添加剤を一切無使用として戦争して来たところへ、新たにカーボンナノチューブを配合した新兵器が現れたと言う事。
これは立派な話です。
安易に他社のパクリやマネでは無くて新たな素材を使用する訳ですから試作や研究にも手間が掛かっているでしょう。
けれど本筋が分かり難い。
つまり上記に書いた様に所詮は消耗品のオイルなのに、その基油となるベースオイルについて追い込んだ詳細が全く不明。
ユーザーは潤滑油としての「オイル」だから買う訳であって「カーボンナノチューブ」と言う固形物質を買う訳では無いと。
あ、これは前回も書いた様にPTFEことフッ素などにおいても同じ事が言えます。
なのでオイル全体としてのウンチクも併せて知りたい訳ですよ。
だって新素材を用いているんだから誰も何も知らないに等しい訳ですし。
なのでサクっとネットで調べてみたところ、どうやら使用されているオイルは鉱物油です。
つまりベースオイル単体で言えば一番安価なベースオイル。
更にこれがグループ1なのか?グルーブ2なのか?によってはベースオイルの性能に大きな差が生じます。
参考までにシツコイ様ですがBOREDのMETHODオイルはグループ4とグループ5の化学合成油しか使用していません。
もし疑うなら金を払って専門機関で調べてもらっても結構。
つまりベースオイル単体としては最上位と言う事。
で、以前にも何度か書いて来た様にグループ1の鉱物油とは「油」と言う文字が使われていながらも実際には溶剤としての用途になります。
ホームセンターで売っている「ペイントうすめ液」とか工場や自動車整備などで使用される「洗油」などがソレです。
なので簡単に揮発しますし瞬時に引火もします。
その多くは匂い自体もモロに「灯油」なのでそりゃそうでしょう。
その上のグループ2になるとこれこそが一般的な潤滑油としてのオイルとなり、ホームセンターで安売りされている様なスプレーオイルの大半はコレです。
またはファスナーオイルとかミシンオイルとか名前と粘度を変え市場には膨大な種類が存在していますけど、結局は単なるグループ2の鉱物油なので「○○専用オイル」は余り気にしなくて大丈夫です。
更にその上のグループ3になると合成油として鉱物油を特殊精製する事で不純物を出来る限り取り除き、耐熱性や剪断性などを付加させる事でオイル自体のグレードを上げた物と言う事なんですが、ザックリとホビー分野全般で高品質とか高性能とされているオイルにはこのグループ3が使われています。
実際にそう書いているフィッシングリールオイルを知っていますので。
でも厄介なのは「合成油」と「化学合成油」では全くの別物と言う事であって、ズルいオイルメーカーは「化学合成油」ではなく「化学的に高度精製された合成油」なんて紛らわしい書き方をしやがります。
それはそうなんですけどグループ1~グループ3までは何より原料が石油であって、グループ4~グループ5こそが人工で化学的に合成されて生産された油と言う事なので、グループ3の合成油とグループ4~グループ5の化学合成油ではルーツが完全に異なります。
大袈裟に言えば作業着を着ている人がプラントで作っているのか、白衣を着ている人がラボで作っているのか、と例えれば分かりやすいですしリアルでもあります。
キモは「精製」と言う言葉が使われているのに「合成油」と表記されているならそれは間違いなくグループ3になります。
だからグループ1~グループ3までは不純物が含まれていますが、グループ4~グループ5には不純物が含まれていません。
それが高品質と言い切れる証拠でもあります。
謳い文句に「化学」と「合成」が含まれているんで「化学合成油」と誤解され易い表記でもありますよね。
実際に某オイルを化学合成油と勘違いしている釣り系YouTuberを知っています。
なので再度下記を。
グループ5 エステル化学合成油(または動物系や植物系に由来するオイル)
グループ4 ポリアルファオレフィン化学合成油(通称PAOと表記する場合もあり)
グループ3 高度水素化油(単に合成油やVHVIと表記する場合もあり)
グループ2 鉱物油(下記を更に精製した汎用で安価なオイル)
グループ1 鉱物油(油とは言え実質は溶剤や希釈に使用)
さて、話を元に戻します。
カーボンナノチューブオイルがやたらと製品説明中に「揮発後」と言う言葉を多用していますが、上記の説明から察すると恐らくグループ1かグループ2を使用しているのでは?と思われます。
それならグループ3~グループ5と比較して揮発性も高いので、その点を踏まえて「揮発後」を多用しているのかもしれません。
鉱物油がベースオイルと書かれているので恐らくそうなんでしょう。
と、何も説明中にベースオイルの詳細が書かれていないだけで正体を想像するには上記の知識が必要と言う事になり、これを書いてくれたら何も苦労はしないのにって事ですよね。
そうなるとやはり固形添加剤であるカーボンナノチューブに完全依存しているオイルと言う事になり、恐らくベースオイル単体では汎用的な性能しか持ち合わせていないでしょう。
これを消耗品のオイルとしてどう捉えるか?
揮発し易く後に残った固形物のカーボンナノチューブに依存する事でも良いと思えば消耗品として成り立ちますし、イヤそーでは無くてオイルなので出来る限り油っぽさも続いて欲しいと言う事であれば消耗品として別の選択肢になるかも。
けれど世界的な視野で見れば工業用オイルとは出来る限り油膜が長持ちしてくれる事が理想であって、需要の多くは自動車のエンジンオイルやミッションオイル、工作機械の切削油や作動油などで既に大きなシェアを占めています。
それこそ誰もが知っている工業用の潤滑油としてのオイルは既に日常に多数存在していて、消耗品として誰も文句の無い当たり前の存在となっている訳ですね。
「オイルさえ無きゃ良いのにな~」とは誰も言わないでしょうし聞いた事もありません。
なので消耗品と言えどもコダワル部分こそが他との差別化であって、BOREDのMETHODでは「固形添加剤の無使用」と「人体や生物に有害な塩素系などの無使用」そして「ベースオイルには化学合成油のみを使用」と、あくまでも先ずはベースオイル単体としての性能や品質を追求していると言う事であって、もちろん個々の味付けとして各種添加剤にも拘っていますが固形添加剤には一切依存しない、常にオイルとはアブラギッシュ(そりゃそうだ)が長く強く続くモノでありたいと言う点をポリシーとしている訳です。
作っているおっさんは50代なのでカサカサのパサパサではありますが。
なのでシツコイ様ですが消耗品としてのオイルをどう捉えるか?
これはユーザーのセレクト次第になると言う事。
また、BOREDのMETHODオイル&グリスは机上での設計や開発だけでなく、現場での試用や検証などを重視している事もあり、既にオリジナルオイルを生産してから20年を超えている事から基本的なウンチクを語れるのは当然としても、やはり製品化する前には一定の悪条件下にてフィールドテストを行う事だけは必須としています。
今後もご贔屓に。