やはりNEMEAオイル。
BOREDのMETHODオイル製品中でも特殊な存在となるNEMEAオイルとCHIMERAオイルは、メインターゲットをワンウェイローラークラッチとしながらも他の各種ベアリングでも使用可能なオイルです。
特に近年ではヘビーウェイトなビッグベイトやジャイアントベイトなどをハンドル操作でアクションさせる事が多く、ワンウェイローラークラッチへの負荷が非常に大きくなっています。
ワンウェイローラークラッチはクサビ機構を持ったニードルベアリングとメタルカーラーことインナーチューブからなる特殊なベアリングにつき、常に摩擦や摺動が連続するハンドルの回転には欠かせない重要なパーツとなりますが、同時にクサビ機構を妨げない様にシビアにコントロールされた潤滑油のセレクトが必要となるパーツです。
とにかく「オイルなんて何でも良い」と選ばすに注油してしまうとハンドルの逆転や摩耗の促進が見られ、釣りをする以前のトラブルに見舞われてしまいます。
また特にPEライン使用の際はスプール~シャフト~ボディへと水が伝わり侵入する事で、最終的にワンウェイローラークラッチまで到達し不具合の発生原因となります。
ワンウェイローラークラッチまで到達した水はその構造から抜け難い事もあり、油脂のセレクトを間違えると直ぐに錆の発生に繋がります。
インナーチューブに少しでも錆が発生するとニードルベアリングも同時に錆の影響を受けるのは当然で、それが更に摩擦を促進させ徐々に摩耗を進行させる事でハンドルの逆転が発生します。
シャリシャリやキュルキュルと異音がする場合は油膜切れか錆の発生が起きている証拠で、異音はしなくてもハンドルが逆転してしまう場合はワンウェイローラークラッチが上手く機能していないか、又はニードルベアリングとインナーチューブの摩耗が既に進行している状態です。
とにかくワンウェイローラークラッチでは適正な粘度と粘性に調整されたオイルを使用する事で、点では無く線で接触し続けているニードルベアリングとインナーチューブとの摩耗を抑え、同時に強力な防錆性により錆の発生を抑える事が最も重要と言う事です。
この2つの目的を最大限発揮させてあるのがNEMEAオイルとCHIMERAオイルです。
特に荷重や負荷の高いヘビーウェイトシーンにおいては既に海水環境で絶大な結果を得ているNEMEAオイルを完全推奨していますが、これにはBOREDのMETHODオリジナル耐水防錆添加剤が配合されている事で、水分の混入により一旦乳化が起きた後で水分だけが蒸発する様にコントロールされた水置変換性を応用した働きと、エステル化学合成油100%のベースオイルと摩擦調整剤の強靭な被膜生成により成り立っています。
もちろん特に海水環境での使用後は十分な水洗いと十分な乾燥は必須として、更にリールメーカー純正オイルでは対応不可能な強力な特性により、最も厄介なワンウェイローラークラッチへの注油が誰でも行える様に設計&開発したオイルです。
もちろんスプールベアリングやハンドルノブベアリングなどの一般的な各種金属ベアリングでも併用可能となりますので、ご自身でのメンテナンス時やクリーニング時において注油する際には必ずNEMEAオイルとCHIMERAオイルをセレクトください。
ちなみにMETHODオイルのBSLUオイルやTHICK HEAVYオイルなどに代表される耐久性を重視したオイルでは、粘性が影響する事でワンウェイローラークラッチのクサビ機構が正常に機能せず動きを妨げる場合がありますので、基本的にBOREDでは使用不可として推奨していませんのでご注意ください。
BOREDのMETHODオイル&グリスは各種特化したメインターゲットの中から更にコンパチして使用出来るパーツも明記していますので、元々解決するべき用途を持って設計&開発されたラインナップとなります。
何でも良いじゃダメなんです。
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