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2024年2月6日火曜日

案内。

過去から何度も不定期にアナウンスしていますBOREDのMETHODオイル&グリス使用上の注意について。
最近良くメンテナンスサービスを運営している個人?業者?を見かける機会が多くなりましたが、その中に根本的な事が分かっていないメンテナンスサービスを多く見かけます。
もちろん上記に該当するメンテナンスサービスはBOREDとは直接お取り引きがありませんが、油脂類の根本として使用するオイルやグリスのメーカーは統一する事が大前提となります。
その多くの理由として使用している添加剤の種類があります。
例えばBOREDのMETHODオイル&グリスで言えば、現ラインナップで使用している防錆添加剤は全て共通した添加剤を使用しており摩擦調整剤や粘弾性添加剤を使用している製品も同様です。
また、METHODオイルはベースオイルにエステル化学合成油かポリアルファオレフィン化学合成油のみしか使用していませんが、これも同一業者で粘度別に特注生産した物であって、当然ながら混合カスタムにおけるバッティングの無い事は既に確認済です。
これを仮に「METHOD被膜」と呼ぶとすると、これらMETHODオイルに配合されている添加剤により生成される被膜はMETHODのオリジナルとなり、METHOD以外に地球上のどこにも同一の被膜は存在しません。
つまりMETHODオイル&グリスを使用する事で生成される「METHOD被膜」はMETHODオイル&グリス同士の接触や混合においては侵される事が無くても、他社オイル&グリスの異なる油分が混入する事で性能を著しく変化させてしまう恐れがあります。
それに他社のオイルでは溶剤を用いて粘度を下げている物とか、人体や環境に有害となる塩素系添加剤を使用している物とか、明確に主成分を表記していない不透明な成分の物もあり、これらがMETHODオイル&グリスと接触や混合されてしまうと本来の性能や意味を発揮する事が出来ません。
リール全般で例えるとハンドルノブベアリングには他社オイルを、リールボディ全てにはMETHODオイル&グリスを、と言う場合にはどうやってもお互いが接触や混同される事はありませんのでセーフです。
でもメインギアとピニオンギアにはMETHODグリスを、ボディ内ベアリングには他社オイルを、なんて場合には確実に接触や混合する懸念があり完全にアウトとなります。
またメーカー純正状態で使用して来たリールをメンテナンスする場合とか、カスタムベアリングなどサードパーティー製ベアリングへ交換する場合なども同様で、最初から使用されているオイルやグリスを先ずはパーツクリーナーなどでシッカリと脱脂洗浄する必要があります。
重複しますが、これはBOREDのMETHODオイル&グリスだけに言える事では無く、メーカー純正でも他社オイル&グリスを使用する場合でも同様です。
要するに新たにオイルやグリスなどの油脂を使用する場合には、先ずは必ずパーツクリーナーで脱脂洗浄を行う事。
これが必須となります。
そしてメンテナンスを行う際に使用するオイルやグリスは必ず同一メーカー製を使用する事。
これだけは大前提&大常識となりますので頭に入れておいてくださいね。
最近はホントに個人レベルでメンテナンスを行うサービスも多くなって来ましたが、ユーザーからのリクエストなどもあるので複数メーカーのオイルやグリスを扱っている事に異論は一切ありません。
但し、複数メーカーのオイルやグリスを同一個体で混在して使用している様なメンテナンスサービスは避けた方が無難でしょう。
オイルやグリスは化学です。
たまに化学を「科学」って書いちゃったり粘度を「粘土」って書いちゃう残念なメーカーもありますけどね。
その重要部分の誤字は致命的、または無知?

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