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2024年2月2日金曜日

記事。

メンテナンスシーズン真っ盛り?ですかね。
さて、突然ですが淡水使用でモノフィラメントラインの場合と海水使用でPEラインでの場合では使用後の状態に大きな差が生じます。
分かり易く例えれば一般的なバスとシーバスで使用したラインは全然状態が違って来ると言う事。
先ず、ベイトリールの構造云々は別として使用当日中にリール本体内へ水分が浸入する率が高いのはPEラインで、その逆で水分が浸入する率が低いのはモノフィラメントライン。
これは単にライン構成の問題で、細い糸を何本も編み込んでいるPEラインと、それ自体が一本の樹脂から成るモノフィラメントラインでは物理的な構造が異なります。
つまり細い糸を何本も編み込んでいるPEラインは、その一本一本の隙間に水が入り込む可能性が高く、物理的に水分を保持し易い構造と言う事になります。
しかも淡水と海水であれば更に違いは明確で、塩分を含んでいる為に水分の蒸発後に残った塩は結晶化すると言う事。
これを想像すると同じ機種のベイトリールであっても使用後のケアに違いが生じる事は分かりますよね?
例えば自分の場合で言うと汽水も含み海水使用をした後は、その当日中と言うか帰宅直後に先ずはベイトリールからスプールを取り外します。
そのスプールは容器の中に軸を上下方向へ置き、そこへスプールいっぱいが埋まるくらいの温水を入れて浸しておきます。
つまり簡易ながらラインから塩分を抜いています。
ベイトリール本体はリール全体が浸る深さのボールやバケツに温水を入れ、その中へリールをドボンと浸けてからハンドルを10回転ほど回して取り出します。
時間にして20秒位でしょうか。
これ余り深さのある容器に入れちゃうと水圧の関係でリールボディを越えて全ベアリング内にも水が入り込み易くなってしまうので、理想は台所にあるボールの様にリール全体が浸される程度の深さが良いです。
それに決して丸々リールをドボンと浸っ放しにして長時間放置する訳ではありませんので。
その後で温水のシャワーで外観の汚れなどを軽く洗い流してから、メカニカルキャップを外しあらゆる方向にリールを良く振って水気を飛ばします。
ついでに別に浸けていたスプールも同じく。
もうこれでもかと言うほどにアチコチに振り回したりハンドルを回したり、これでリール内に入り込んだ水分は結構無くなっているんです。
その後マイクロファイバーウエスでリール全体の水分を乾拭きしてからリールの水抜き穴を下にした状態で置き、外しておいたサイドカップ、メカニカルキャップ、スプールも同じく良く振ってから乾拭きして放置します。
我が家の場合は終始回しっ放しな換気扇下に置いておく様にしていますが、雨などの影響が無ければ屋外の方が乾き易いでしょう。
で、季節により半日から一日ほど?十分に乾燥させてやれば概ねベイトリールのボディ内から水分は蒸発しているので、後はスプールとメカニカルキャップを戻す前に軽くスプールシャフト、スプールベアリング、ウォームシャフトへオイルやグリスを注油して完了です。
なので実質ケアしている時間は5分~10分ほどでしょうか?
しかも釣行後に自分がシャワーを浴びる際に一緒にケアするので一石二鳥ですし。
参考までにリールを洗ったりする際の温水は自分が浴びるシャワーより低い温度にしていて、大体30度あるかないか位のぬるい温水にしています。
余り温度が高いとオイルやグリスが熱により軟化するので物理的に流れ出し易くなってしまいます。
では淡水使用の場合はどうか?と言うと、帰宅して水道の水でザっとリール全体を洗い流してから同じくマイクロファイバーウエスで乾拭きして終了です。
別にパーツを取り外して個々に洗ったり水に浸したりする必要も無く、単にリール表面に付着したドロやゴミをサッと洗い流しているだけで、気になる汚れがあれば綿棒などで軽く拭き取っておきます。
このケアの大きな違いは上記にも書いた様に塩分。
なので海水使用の場合は毎回注油する必要があるかと言えば特に必要ありませんが、バラしたパーツを組み付け直すついでに軽く注油しているだけであって、決してMETHODオイル&グリスの油分が失われているからと言う訳ではありません。
毎回または数回ごとにキチンと注油しないとダメなんじゃないかと誤解もある様ですが、METHODオイル&グリスは全てシンセティックとウレアがベース、金属に対してはそんな簡単に油膜が失われる様な材料ではありませんので。
ついでに淡水使用の場合だと過去の自分で言えば半年に一度フルメンテナンスするかしないかと言ったサイクルです。
例えばラインを新しくするタイミングなどのついでにフルメンテナンスしておこうか程度のサイクルなので、そう言った意味でも淡水使用と海水使用ではメンテナンスのサイクルも大きく違って来ます。
この意味と目的を必要と感じた上でメンテナンスを行う事が大切で、例えば10回釣行した内で海水使用は1回だけだから大丈夫なのでは無くて、1回でも海水使用したのであれば上記の様な釣行後のケアは必ず行ってください。
また、淡水使用でもPEラインをメインとしている場合は水分の影響が多くなり、スプールなどから伝わってボディ内部へも水分が浸入し易くなっているのでご注意を。
冒頭の様にバスやシーバスで使用しているベイトリールならボディ内ベアリングにはBSLUオイルかNEMEAオイルを使用しておくと最適で、スプールベアリングやハンドルノブベアリングなどは機種毎に求める粘度に応じてBALBOAオイルやLIGHT DUTYオイルなど、またそれらの混合カスタムで自分専用のオイルをカスタムしておくのも良いでしょう。
道具は大切に。

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