こーゆーのホント凄く有り難いですね。
再度言いますと@lineslackerfamと@necosannzirushiのお2人は、BOREDのTwitterフォロワーでありリールメンテナンスを行っている玄人です。
素人ではありません。
なので先日アップした@lineslackerfamの記事もオーナーさんからメンテナンス依頼のあったリールであって、今回の@necosannzirushiから送られて来たシマノの21スコーピオンMDもオーナーさんからメンテナンス依頼されたリールです。
でも今回は少し違っていて、この21スコーピオンMDに使用されているSIGMAグリスは最終サンプルなんです。
しかもオーナーは九州の漁師さんで毎日ビッグベイト〜ジャイアントでシーバス狙いをしていると言う強者です。
前回@necosannzirushiでメンテナンスしたのが4月半ばとの事なので2ヶ月ちょいの使用になります。
殆ど毎日の使用で数日おきに真水冷水へどぶ漬け洗いしているそうですが、画像のとおりSIGMAグリスの油膜がしっかりと確認出来ています。
また、錆や塩への対策としてカップ裏側やフレーム内側にも薄くSIGMAグリスを塗布しているそうで、こちらも流れ出しは殆ど見られていなかったとの事でした。
完全に海水使用と言う事もあり、各部のベアリングにはBSLRオイルを使用しているそうですが、ビッグベイト〜ジャイアントでのシーバス狙いであれば巻きのフィーリングを重視と言うよりも耐久性や防錆性を重視されるのが基本なので、この使い方は@lineslackerfamでも@necosannzirushiでも同様にセレクトされるケースが多いですね。
但し、どうしても唯一のネックになる部分がワンウェイ。
ニードルベアリングとインナーチューブの部分に海水が入り込んでしまい、完全にバラして洗浄しない限りは錆が発生してしまいます。
これはBSLRオイルを使用してもCHIMERAオイルを使用しても海水が溜まり易い構造な上に抜け難いワンウェイ内では現状として仕方の無い事となります。
それを解決するのは本来リールメーカーの仕事であって、海水対応のリールにおいて海水が浸入し難い構造にするべきなんですが、でもやっぱりオイルやグリスで何とかならないか?と言うリクエストがあるのも事実。
これを完全に断ってしまうのは進歩に繋がらないので、出来る限りなんとか出来ないかを追求しています。
ワンウェイはご承知のとおりクサビ構造によるストッパー機能持った幅広のニードルベアリングなのですが、一般的なボールベアリングとは異なり、円柱状のベアリングがパイプ状のインナーチューブに線と言うか面と言うか、とにかく広い範囲で常に接触摩擦している構造です。
なので完全に極圧性と減摩性を重視する事は絶対条件なのですが、厄介なのはクサビ構造により粘度の高いオイルやグリスを使用するとクサビが粘度により不具合を起こしてしまい正常に機能しなくなります。
つまり本来はグリス潤滑では無くオイル潤滑が好ましいとされていて、それは国内大手ベアリングメーカーでも謳われています。
でもリールメーカーの純正時には薄くグリスが塗布されていたりするんですが、修理メンテナンスの項目を見ると粘度の低いオイルを使えと書いてあったり。
ちょっと謎過ぎます。
なのでリールハンドルの逆転現象や異音などは間違いなくこのワンウェイの劣化や酸化、または高粘度なグリスや粘着性の高いオイルを使用した事が原因であり、しかもニードルベアリングとインナーチューブの摩耗具合によっても違って来るのでリールで一番シビアなパーツです。
シマノの場合はこのワンウェイのみが補修パーツとして供給されていないと言う事もあって、その辺りの対応が謎でもあったりします。
リール全般としてワンウェイの水分侵入については画期的な構造により防水出来る事が理想なのですが、現時点でリールメーカー各社で完全に改善されていない事からも中々難しいんでしょうね。
それならばメーカー純正時より少しでも改善出来る様に、BOREDのMETHODで色々とチェレンジしてみようと思います。
けど自分が完全にシーバスのみで使用している20カルカッタコンクエストDCは何故か全く不具合が出ない上に、水分の侵入も見た事が無いんですよねぇ。
なんでだろ?
ちなみに自分はCHIMERAオイルとLIGHT DUTYオイルは1:1の比率で混合カスタムした物をタップリと塗布しています。
ちなみに自分はCHIMERAオイルとLIGHT DUTYオイルは1:1の比率で混合カスタムした物をタップリと塗布しています。
と言う事でまた引き続き状態確認の画像など不定期にポストしていきますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿