以前にも書きましたがMETHODの新製品SIGMAグリスは、BOREDのTwitterフォロワーでありリールメンテナンスを行っている@lineslackerfamと@necosannzirushiにも実用テストをご協力頂きました。
特にビッグベイトやジャイアントベイトをはじめ大型ソルトや国内外モンスターなどまでもターゲットにしたSIGMAグリスは、METHODのオリジナル表記として2号+と言う高粘度に加え、高粘着と高弾性を付加した最強グリスと自負しています。
もちろん素人考えでグリスの粘度を高くすれば強いと言うのは根本的に間違っていて、重力など物理的な事も視野に入れながら添加剤など各種材料の特性も理解していなければなりません。
そうでなければもっと簡単に作れちゃうので。
でもやはりBOREDの歴史として2003年からチマチマとオリジナルのオイルやグリスを作って来た経緯は一言で表すとコダワリ。
2003年以来一貫してコダワリを持ち続けているのは、第一にオイルやグリスは油膜性と極圧性を最重要視、第二に塩素や重金属など生物や環境に悪影響のある素材は無使用、第三にフッ素や二硫化モリブデンなど固形添加剤は一切無使用。
この3点に集約されます。
なので別に安価な鉱物油をベースオイルに使用するのは良いんですけど、これは上記の第一にある油膜性に関わって来るので自然と化学合成油しか使わないとなってしまう訳です。
基本的に自分のリールは全てシマノであって、一部90年代のABUも持っています。
つまり自分には遠心ブレーキが向いていると言う事で、でもDCブレーキも勉強の為に使っていたりしますが。
その昔はダイワとシマノを半々で使っていたんですけど、ダイワのデザインが一気に変わってしまった頃に、操作を伴うデザイン性が今も継承されているシマノがメインになって行ったと言う事。
なので決してダイワが嫌いなんじゃなくて、比較的デザインが大きく変わらないけど年々進化しているシマノが好きだって話。
でもこのDARKSIDEBOREDBLOGでも書きましたが、SIGMAグリスのサンプルテスト時には自分自身で使う為にもダイワ機を導入するか迷っていたんです。
そんな時にBOREDのMETHODヘビーユーザーである@lineslackerfamと@necosannzirushiにいきなりメールしテストに協力をお願いしたと言う訳。
そう、彼等ならメーカーを問わず特に大型番手を日頃からメンテナンスしていたんでね。
もちろんMETHODお取り扱いDEALERのフィッシングショップに協力してもらう事が本筋なんですが、それだと取り引き関係がある為に変な気を遣ってもらったりなどの忖度があったらリアルじゃ無いし、なら最初からユーザーに協力してもらおうと。
あ、でも国内外モンスター系としてMonster Kissにはサンプルテストはお願いしましたけどね。
やはり彼らは最強に荒いユーザーでもあるのでw
さて。
その@lineslackerfamより本日ダイワのジリオンTW 1516XXH画像が届きました。
このジリオンTW 1516XXHは以前SIGMAグリスでメンテナンスを行ったユーザー個体で、以降はオフショアでの約500投で50匹程のシーバスを釣り上げた定期メンテナンスとして預かった物との事。
見てコレ。
メインギアにもピニオンギアにも使用したSIGMAグリスが全然目視出来るレベルで残っているし、もちろん多少の汚れは確認出来ても錆の発生も確認出来ませんね。
遠心力によるグリスの飛散も最小限と言う事も確認出来ます。
シーバスでの海水条件でこの状態と言うのは、やはり内部に使用しているオイルやグリスで大きく差が生まれます。
それに定期的なメンテナンスを行う点はMETHODお取り扱いDEALERの10minutesやリールメンテナンスドットコムなどでも頻繁に言われていますね。
リール全般に言える事は、小さな異金属と異樹脂の集合体なんです。
なので細分化された粘度や特性のバリエーション化は必須であって、2種類や3種類のオイルやグリスで全て賄おうとすると、最高のポテンシャルが発揮出来ないパーツも出て来ると。
なので特にSIGMAグリスのターゲットであるビッグベイト、ジャイアントベイト、大型ソルト、国内外モンスターは当然ながら、逆にエリアトラウトやライトソルトなど巻き感などまでも重視するセンシティブなジャンルでも細分化は必要と言う事。
更には地域、天候、気温、湿度、使用ウェイト、使用タックル、ランニングタイムなど様々な条件をクリアーしなければならない訳です。
ま、釣道具も自転車もホントに似ているんですが、これらカテゴリーやジャンルの多さからパーツの種類まで、同じかよ?て言う程に似ています。
決して均一では無いユニークなバリエーションとBOREDが元祖提唱して来たオイルやグリスの混合カスタムがあれば完璧にカバー出来るのではないかと。
金属製品にとって一番過酷な今時期こそ徹底したメンテナンスとクリーニングを。
0 件のコメント:
コメントを投稿