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2024年10月31日木曜日

記事。

先日に続きこれまた23カルカッタコンクエストMDです。
このDARKSIDEBOREDBLOGで何度も書いて来ましたが、やはり海水使用における釣行後のケアが重要だと分かる画像ですね。
10月にもこの記事でBOREDが推奨する釣行後のケアについて書きました。
海水使用のベイトリールは毎回釣行後に水洗いを行わないと季節によっては数時間であっても錆が発生する場合があります。
なのでメーカーカタログに「海水OK」と書かれているからと誤解して、何もケアを行わなければ画像の様な状態になるのは当然。
特にワンウェイローラークラッチは特殊なパーツであって、円柱状のニードルベアリングとメタルベアリングを流用したインナーカーラーがクサビ機構を介して一方向のみに回転させる仕組みを持っています。
つまり進行方向へ回すとクラッチが作用してハンドルが動く様になり、後退方向へ回すと再びクラッチが作用してハンドルが動かなくなると。
なのでワンウェイクラッチとかワンウェイベアリングとかローラークラッチなど「一方だけに作用するクラッチ」と言う意味の総称として色々な呼び方があるんですけど、クラッチと言えども2つの見慣れないベアリングがあるので当然ながらシッカリとした潤滑は必須。
それに位置としてハンドル手元に在る事でバーチカルな向きに配置されていないだけに水が抜け難い部分でもあり、当然ながらキチンとしたケアの後はシッカリと乾燥させてやる事が重要で、併せて上記の事から使用するオイルのセレクトは他とは違う「推奨」を使用するべきなんです。
BOREDではリールの型番や用途によりNEMEAオイルとCHIMERAオイルの2つをワンウェイローラークラッチ向きとして推奨しています。
と言うよりもNEMEAオイルとCHIMERAオイルの開発ターゲットはワンウェイローラークラッチなので専用っちゃ専用でして、CHIMERAオイルは小型~中型のリールで主に淡水使用に向いていて、NEMEAオイルは中型~大型のリールで海水使用に対応させてあります。
上記に書いたワンウェイローラークラッチのクサビ機構は高粘度のオイルや高粘着のオイルの使用だと動きを阻害して上手く機能しない事があります。
実際に過去にもBSLRオイルやTHICK HEAVYオイルを使用したところハンドルの逆転現象が見られた事もあり、またグリスにおいても同様で極薄く塗布する場合は問題が起きない可能性もありますが塗布量が非常にシビアな事もあるのでBOREDではオススメしていません。
その為に粘性を極力排除しワンウェイローラークラッチ推奨(専用)として設計したのがNEMEAオイルとCHIMERAオイルと言う事です。
先ず、NEMEAオイルには大きな負荷や摩擦に対して極圧被膜を素早く生成する摩擦調整添加剤と、水置変換性を応用し一旦水分が混入しても徐々に水分のみを押し出して分離させるMETHODオリジナルの耐水防錆添加剤がベースオイルのエステル化学合成油に高配合されています。
次に、CHIMERAオイルにも金属に対して極圧被膜と潤滑被膜を生成する摩擦調整添加剤を配合し、水滴や湿気などの一般防錆を対象にMIL-SPECを超える長期の防錆を行う防錆添加剤をベースオイルのエステル化学合成油に配合しています。
自身でメンテナンスを行う人は必ず既存のオイルやグリスを脱脂洗浄した上でワンウェイローラークラッチとインナーチューブにはNEMEAオイルかCHIMERAオイルをタップリとマンベンなく注油し、その後流れ出た余分なオイルは綺麗に拭き取ってから組み付けを行ってください。
とは言えNEMEAオイルもCHIMERAオイルワンウェイローラークラッチだけではなく、粘度や粘性など物理的な特性が合えばスプールベアリングなどにも使用する事が出来る成分構成なのは言わずもがな。
特にCHIMERAオイルの場合だとBALBOAオイルとLIGHT DUTYオイルの中間に位置する粘度なので、サッパリとした粘性が好みの場合など敢えてスプールベアリング専用として使用される人も多い様です。
また、自身でのメンテナンスに自信が無いと言う場合は、BOREDのMETHODお取り扱いDEALERショップや@neecoosanまでメンテナンスをご依頼くださいね。

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