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2022年3月2日水曜日

裏技。

早いもので今年も残り9ヶ月となりましたね。
って事でもう3月なんでMETHODオイル&グリスの在庫補充を行うべく提携業者への訪問が続いているんですが、先日も書きましたグリスのサンプル生産も同時進行なんで疲れがピーク。
そんな目の焦点が合わない中をこれまた先日も書きました自分の21ツインパワーXD C3000XGをチューン。
ラインローラーだけなんですが。
自分の個体がハズレ?だったのかラインローラーだけが気持ち良くない上に糸ヨレが他のリールよりも激しいって事で、シマノでは全く推奨していないコアプロテクトラインローラー組をバラシてしまいました。
ま、バラセますよ、単なる圧入なんでね。
サイクルメカニック時代も経ているんで圧入ベアリングを抜くのは何て事ないんですが、そう言えばナゼかリールのベアリングって圧入されていないですよね?
普通は車でも自転車でも工作機械でもベアリングって圧入されているんで、手でスポっと抜いたり嵌めたり出来ないんです。
なのにリールはスコスコと手で入っちゃうって不思議。
多分ミニチュアベアリングだからでしょうね。
圧入するとベアリング筐体が歪んじゃうから。
ま、それは良いとして、このコアプロテクトラインローラー組のベアリングは樹脂ブッシュと合わせて圧入されています。
それを押し出す為にはHEDGEHOG STUDIOのベアリングチェックツールが必要なんです。
コアプロテクトラインローラーの金色したブラス製シール?面が大きい方から逆の裏側へ向けてベアリングチェックツールを差し込んで気合で押すか、または土台を用意してプラハンなどでベアリングチェックツールのケツを叩けば簡単に抜けます。
画像左端に写っているのとは逆側から押し?叩き?出すって事です。
で、抜けたのは良いんですが、このベアリングって740じゃないのね。
いっぱい持ってるベアリングから探したけど無いわ。
てっきり740かと思っていたら厚みが3mmもあると言う。
基本的に740の場合は内径4mm外径7mm厚が2mmまたは2.5mmなんですが、これは3mmもあるって事はオリジナルか?
ま、740の2.5mmに0.5mmのシムをかませるって手もあるんですが、今回はこの純正ベアリングを脱脂洗浄して使い回します。
けどシーバスで使う前提なのでシールは敢えて外さずにホビーベアリングリフレッシュセットや高周波洗浄機を駆使して面倒な完全脱脂完了。
そして今回はMETHODオイルで一番低粘度なKRAKENオイルを注油。
本来なら防錆性に優れた超低粘度のHYDRAオイルでしょ?って思うでしょうが、HYDRAオイルは防錆被膜が生成されると油膜に独特な厚みが出るんで敢えてサッパリしたKRAKENオイルを使用したって事です。
但し、コアプロテクトラインローラー組をローターに組む際に一緒に嵌めこむ黒い樹脂ブッシュ2個にはBSLRオイルをマンベンなく塗布しておいて被膜を生成しておく事でディフェンス。
あ、もちろんリール本体のローター側にも同様に。
この辺は綿棒なんかを使うと凄く楽。
オスに塗ったらメスにも塗るのはオイルやグリスの基本です。
で、元の状態へ戻すだけ。
一見するとワンピース構造のコアプロテクトラインローラー組ですが、上記の様にバラス事を前提とするなら中身の部品点数が少ないだけに面倒なシム調整が不要で楽。
そしてKRAKENオイルの超低粘度が効いている事を確認する為にラインローラーを回すんですけど、これには爪楊枝が凄く便利ですよ。
爪楊枝って木の奴ね。
これだと爪楊枝の先端にフリクションが掛かるので軽い力でラインローラーを回す事が出来る。
うん、非常に軽く回っています。
元がシマノの特殊撥水グリスだっけ?なのでそりゃオイル潤滑にすれば軽い力で回る事は明確です。
頻繁にメンテナンスをするよって人はベアリングのシールを取り外しちゃうのもアリですが、今回は敢えてシールは付けたまんまで使ってみました。
これで少しでも糸ヨレが解消するなら効果アリと言う事で、シマノユーザーのコアプロテクトラインローラーで諦めている人は参考にしてみてください。
もちろん自己責任で。
で、目が死亡。

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