先日は本家BORED BLOGでも新製品グリスについてアナウンスしましたが、再度こちらでも詳細をお伝えしておきますね。
先ず下記を見て貰えるとズバリなんですけど。高粘着高粘度 ちょう度0号マイナス OMEGA THETAに高粘着性と高粘弾性を付加
低粘度 ちょう度0号 THETA ハチミツをイメージする粘性 比較的ネットリとした粘性
中粘度 ちょう度1号 ALPHA ハミガキコをイメージする粘性 DELTAとTHETAの中間的&一般的な粘性
高粘度 ちょう度2号 DELTA クリームチーズをイメージする粘性 比較的サッパリとした粘性
高粘着低粘度 ちょう度2号プラス 新製品グリス DELTAに高粘着性と高粘弾性を付加
つまり新製品グリスはDELTAグリスよりも僅かに粘度を高くして更に粘着性と粘弾性を加えたグリスと言う事なんです。
ではターゲットはと言うとこれも本家BORED BLOGにある様に超ヘビーウェイト、ビッグベイト、ジャイアントベイトなど、国内外問わず淡水海水問わず所謂モンスターを対象とした負荷や過酷な状況下において威力を発揮出来るグリスとして設計しています。
数値的にはDELTAグリスでも十分だと思われていたものが、イザ上記の様な想定外での実釣報告などによると油膜が失われる事は無いにしても十分か?と言われると十分でないと。
まぁそこまで過酷だと「一般」では無く「異常」になってしまうので、正直言って「そこまで必要?」とは思っていましたが、まぁBOREDのMETHODでヤレるところまではやってしまおうと言う事で、現在のサンプルグリス生産に取り掛かった訳です。
とは言え自分の手持でテスト出来る事と言えばビッグベイトをひたすらにフルキャストしてリーリングして来ると言う事と、使用後には敢えて何もメンテナンスしないで空拭きのみで放置すると言う事のみなんですが。
まぁ後は一般に公開出来ない計測機械でのテスト位なもんで、これは提携業者でサンプルを生産する時点でOKを出した経緯があるので、既に今のサンプル時点でも十分っちゃ十分なんですけどね。
でもね、実際に使用目的に準じて使っていない物は製品化出来ませんし。
と言う事が現時点での進展状況。
そして非常に優秀。
油膜はどのMETHODグリスよりも強靭なのに巻き心地は凄くシルキーで、でもギアの噛み合う振動や異音は皆無と言っても過言ではないと言う。
これは現状で言うとDELTAグリスを塗布した上からOMEGAグリスを少し加える裏技?で得られる感覚に近いんだけど、でも何と言うか簡単に表すとグリスの厚みと粘りが常に保たれている、とにかく確実に耐久性が高いと実感出来るのは間違いない。
スピニングもベイトもフィッシングリールの多くで使われるメインギアはラジアル方向にしか運動しない。
リールの場合そのラジアル方向とは地面や水面と90度の角度の事。
なのでその方向での運動には確実にグリスから適正に油分が分離し油膜を供給し続ける必要があって、これをグリスの専門用語?で離油と言うんですが、その離油加減が絶妙でないとウンチが付着しているのと変わらない。
それと同時にグリス自体がある程度流動している、つまり塗布する箇所でグリスが行ったり来たりと僅かに揺れて動いて流れていないと意味が無いんですね。
そうでないと精度の高いギア同士の噛み合いによりグリスは回転や摩擦を繰り返す度に一方的にハミ出してしまうと。
行ったグリスが戻ってくる運動が必要と言う事。
それは油分の配合比と粘弾性添加剤や増ちょう剤の粘度など物理的に作用する材料によって生み出されるんです。
その諸々の具合が今回はドンピシャで上手く出ていると。
それは他のMETHODグリスがダメなんじゃなくて、今回の新製品グリスにおいて狙い通りの粘性が一発で出せたと言う意味ね。
ホントにドンピシャ。
3種類生産したサンプルの内から長年の勘と経験に基づいて選んだ最終サンプルが、昨日の実用テストでズバリだったと言う素晴らしさ。
もちろんこれを製品化&量産するに当たっては更に細かな数値上の訂正や修正は行うんだけど、殆どこの最終サンプルで問題無いだろうと言い切れる自負がある。
当初は梅雨時期までに間に合わせたいと意気込んでいたんですが、どうやら現状から判断するともっと早い段階で発売に繋げられそうな。
あ、ホントはDEFENDERを先にやるはずだったのに。
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