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2022年3月18日金曜日

記事。

今更ですが今年は暖かくなるのが早いですね。
さて、昨日ポストしました様に新たな需要に対応するべくサンプルグリスのテストを開始しています。
3月頭に提携業者へ出向いて数パターンの指示をして来たサンプルが到着したのですが、これも既存のMETHODウレア系グリスに手を加えた物なので既にスペック的には問題無し。
では一体どういったグリスなのかと言うと、METHODグリス中で最も粘度の高いDELTAグリスのOMEGAグリス的要素を含んだグリス?
つまりDELTAグリスの粘度を僅かに高く設定し、そして粘着性と粘弾性を追加した物になります。
なので表記上はちょう度2号+と言った表記になるでしょう。
素人考えの高粘度イコール強靭の誤解は未だ多いのですが、密度と言う点では高粘度が有利となる場合があります。
なので例えばちょう度3号なんて高粘度なグリスは市販でもめったに見かける事が無いんですが、そもそも普通に使えない硬さと言うか粘度なので一般的にはまず不要。
コンテナを吊るすクレーンのワイヤーロープとかタンカーのアンカーを巻き取るプーリーとか、そんな物に擦り込んで使う様なグリスなのでそりゃ普通に出番はありませんよ。
それに硬過ぎてしまいリールでもサイクルでもパーツに塗布した途端にはみ出し量が多くなり、本来塗布したかった場所にグリスが居てくれませんし、何よりも回転時や摺動時の抵抗がヒク位に酷い。
つまり3号は確実に無駄。
もう冷蔵庫の味噌くらい。
なので既存のDELTAグリスの2号に少し、と言っても専門的には混和ちょう度を20程度高く設定して、粘弾性添加剤と極圧添加剤をDELTAグリスよりも多く配合したと言う物です。
ちなみにDELTAグリスは混和ちょう度が290前後ですが、今回のサンプルグリスは混和ちょう度が270前後と言う事。
数値が低い方が粘度が高くなります。
と言っても何の事か分からないかもしれませんが、画像の様にグリスに爪楊枝を差すと両者共に爪楊枝は斜めに立った状態が維持出来ているので高粘度である事は想像つくでしょう。
で、それをグルグルと右回りに攪拌してみると明らかに抵抗が違っていると。
サンプルグリスの方が確実に粘度が高い。
そして今度は爪楊枝をシャフトの様に一箇所で回転させてみるとDELTAグリスだと5mmほど爪楊枝を登って来るのに対し、サンプルグリスはその倍以上の高さまで登って来ます。
これはサンプルグリスの方が粘弾性が高いと言う証拠。
粘弾性の簡単な見分け方なんですが、油分量にも寄るので一概には言えません。
なので粘度はDELTAグリスよりもちょい高めながら粘弾性と粘着性が高いと言う事の証明が誰でも出来ます。
しかし問題はこのサンプルグリスで「結構良いじゃん」て事になっているんですが、残り2パターンのサンプルグリスをテストするべきか?
添加剤の配合比違いだけなので悩むところです。
カラーはTHETAグリスとOMEGAグリスで使った染料を使い回していますが、これは単に色と粘度で区別出来る様に。
そしてこのサンプルグリスがターゲットとしているのは、ベイトリールなら300番以上、スピニングリールなら8000番以上のギア関係。
ソルトの最大クラスやアマゾンのモンスター怪魚など、そして近年のビッグベイトやジャイアントベイトなどを基準にネットリとタフにと言うところです。
サイクルシーンでは先ず必要無い粘度と粘性だとは思いますが、シクロクロスやダウンヒルなどで回転抵抗が高くても耐久性を重視する場合には荷重の掛かるベアリング各所にも有効かとは思います。
取り敢えずフィーリングを確かめる意味で結局は使い慣れた20カルコンDCでもサンプルグリスを塗布し直しました。
これが凄く良いぃぃぃぃぃ。
もう完全なるマッタリ&ネットリだけど決定的に重い訳じゃない。
ルーツはフォロワーの「DELTAグリスを塗布した上に少しOMEGAグリスを加えた」を自身で試してみた事にあって、これが本当にまさしくシルキーなんですが、それよりも確実に耐久性が増したなって実感出来た今回のサンプルグリス。
これである程度納得出来るレベルなら何人かのフォロワーにテストをお願いしてみましょう。
サポートじゃなくてフォロワーなのは忖度が無いから間違いないって事で、しかもソッチ系のフォロワーだから更に確実。
勝手に頼りにしてみました。
しかしこうやって画像を見てみると単にサウザンドレッシングとクリームチーズにしか見えない。
もうちょいオレンジっぽくしようかな。

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