要するにスタイルの問題。
バックボーンやらカルチャーやら、何かしら真剣に物を作る為に無意識でも意識しても影響されたり反映されたりする何か。これがそのメーカーやブランドのイメージを作り上げると思っています。
誤解の無い様に、BOREDはオイルメーカーでもケミカルメーカーでもフィッシングブランドでもサイクルショップでもありません。
つまり無理矢理ジャンルを付けろと言われたら直訳的解釈としてアウトドア全般メーカーです。
それらの隙間ですけど。
自分のライフワークでありBOREDのルーツは今も昔もサイクル、フィッシング、ハイク、つまりBMXと釣りと登山です。
正に全て屋外で行う直訳的解釈のアウトドア。
でも34歳の時に決定的に医者に言われた死のワード「椎間板ヘルニア」これが以後も影響していて、その後は結局サイクルにおいて自身でまともに乗る事もメカニックとして作業する事も出来なくなったのが7年?8年?位前。
そこから上記自分のライフワークに携わる完全な隙間産業としてガレージメーカーと言う位置付けで業務内容を変更し現在に至ると。
BOREDの立ち上げは2003年、業務内容の変更が2014年、そして今も基本変わらずのスタイル。
そしてBOREDのルーツをイメージすると更に自分が中学生だった頃まで遡り、日本に入って間も無いBMX、スケートボード、ルアーフィッシング、スラッシュメタル、ヒップホップなど西海岸カルチャーにやられ、音楽と映画と遊び、これらが今も継承されています。
例えばこれぞ「ザ日本メーカー」みたいなパッケージや過剰梱包に全くカッコ良さを感じ無いのもその辺りがルーツ。
30代の頃にアメリカへBMXパーツを注文すると、ボロい段ボールにビニール袋だけで包まれたパーツが無造作に入っていて、同時に買ったTシャツがクッション代わりにもなっていたり、しかも販促?のステッカーも単に入れてあるだけで角が曲がっている。
これ今の日本ならクレームですよね?中身はさておき段ボールが潰れているだけでクレームになる昨今。
でも当時はこれを見て「カッコイイ」と。
どうせ使う物だろ?壊れてなきゃ良いだろ?経年するだろ?と目の前でレッドネックの白人やブルーカーラーの黒人に言われているかの如く。
ですね、これで良いんですよ。
このカッコ良さを理解出来ない人が大半なんでしょうけど、今も海外で何かを注文すると結構コレに近い場合もあったりしますし。
日本の場合はその「モノ」を取り出すまでに一体何度ビニールを破り箱を開けシールを剥がすのか?
脱がし過ぎ。
つまり無駄。
無駄な美学が今の日本であり、同時に過剰サービスの典型。
今も正に廃棄問題で騒がれていますよね?同じ事。
BOREDはアメリカ側のスタイルであり、無駄な美学のザ日本メーカーではありませんて事。
それでもPL法とかあるんで最低限の梱包や注意は行っていますけどね。
だからパッケージなどはハッキリ言って簡素でも、それに貼る製品デカールとか販促ステッカーとか、使用する容器などは自身の中でイメージするお手本があり、そのイメージをBORED的にオリジナルでデザインしているのがBOREDのMETHOD製品とVITAL製品であると言う事。
爆発的に売れたり話題に上がるとつい過剰化して行く大小問わず日本メーカーの悪い部分。
ナゼかみーんな企業化したり大手ぶりたくなるみたいね?
割と身近にも立ち上げ当初とイメージがガラッと変わってしまったメーカーってあるでしょ?
そんなメーカーには絶対になりたく無い。
だからこそガレージメーカーと言うスタンスを今も継続し、ブレインは自分只一人、スタッフは基本外注で済ませる事で自分のバックボーンだけを常にイメージし決してブレ無い様に。
これが18年前から今も変わらずのBOREDで初期製品を見ても分かる事。
パクるならパクれば良いしディスるならディスれば良い、けど何がオリジナルなのかはユーザーとディーラーが分かってくれているし、何よりスタイルが違うから基本的に理解する事は出来ないでしょう。
スタイルもバックボーンもオリジナルこそ最も大事。
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