でも何故か腑に落ちない。
BOREDのMETHODオイル中では珍しく粘度がバッティング傾向するオイルであって、粘度が近い製品のLIGHT DUTYオイルとはISO VG粘度で言うところの粘度差が10しかない。
10と言うと鈍い人なら違いが分からないくらい。
でも現在50番~200番位のベイトリールにおけるワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)にはCHIMERAオイルがあり、今回はその上を行く200番~400番位のベイトリールで使用出来る物をメインターゲットにしている。
ではLIGHT DUTYオイルでも良いのでは?と思われるかもしれませんが、それだと以前METHODお取り扱いDEALERで使用した際にハンドルの逆転現象が起きてしまった事が確認出来たと。
LIGHT DUTYオイルは基本的にポジティブな潤滑をコンセプトにしているので、滑りを促進させる為に粘弾性なども加えてあるので当然ストップが効かない場合もある。
もちろんそれは単にワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)のニードルベアリングやインナーチューブが摩耗している事も原因なのですが、その判断は一般素人では見分けが付き難く、目に見えて錆や焼き付きでも起きていれば話は別ですけど綺麗な状態であれば摩耗の確認は難しい。
それにインナーチューブは厳密に言うとメタルカーラーベアリングでもあるので、あれだけ面積の大きなパイプ状ベアリングと考えるとキチンとした油膜を定着させる必要がある。
と言う事での新製品予定オイルが必要だと言うメンテナンス現場からの要望に応える形で開発や設計を進め現在に至っています。
で、上記の事からCHIMERAオイルは油膜の定着&吸着を添加剤に頼らずべースオイルレベルで行う必要がある為にフルエステルを使用し、更に摩耗性も極圧性もキチンとコントロール出来る様に配合している。
そして大気中における放置状態においては長期に渡り防錆効果も得られ、これは該当するアメリカ軍規格のMIL-SPEC数値をクリアーしている。
つまりCHIMERAオイルは低粘度ながら最高に強靭な油膜で防錆性にも優れているんです。
なのに質感はサッパリしていると言う点が最大のウリであって、これこそワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)にも最適ですよと言う事。
でも200番を超える大型?のベイトリールでキャスティングを繰り返す場合、どうしても太いPEラインの使用が前提となって来るので当然ながらPEラインの構造的に水を多く絡めてしまい、スプールからボディまで水の侵入が顕著になって来る。
本来はそうならない為にリールメーカーが物理的に何か策を講じるべきなんだけど、実際にはパッキンやゴムシールを配置しても水は侵入している。
ならばCHIMERAオイルよりも高粘度で耐水性にも優れた同目的のオイルが必要ですねって事になり、半分はウチがやるべき事か?とも思いながらもヤレるのはウチだけか?とも思い、リールメーカーの欠点を補うべく取り組んでみたのが昨年の10月後半くらいから。
で、それなら排水する?防錆添加剤って言う考え方を思い付き、しかも油膜は強靭に定着&吸着させたいからエステルベースである必要があって、で提携する材料業者に聞いてもそんなの無いよって。
なら自社で作るしかないなと言う事で、ケミカル業界でも異業種となる某メーカーに話を持って行ってみた訳。
すると異業種ながらもケミカル知識は十分にあると言う事から試作を快く受けてくれまして。
そこから数日おきに打ち合わせしまくりで、でも結果的にベースオイルを超える様な金額じゃないんですね、それなのに超頑張ってくれて。
ならばこちらも頑張らなくちゃと言う事で数日おきにアイデアのフィードバックは欠かさず。
そして今BALBOAオイルで使用し始めた耐水性防錆添加剤なる市販には存在しない物をオリジナルで作る事が出来たんです。
ま、でも荷姿は一斗缶なので使い切るのはいつになるのか?
だからこそ今回の新製品予定オイルでもタップリ使ってみたいんですね。
エステルべースオイルはLIGHT DUTYと同一、FM剤と言う摩擦調整添加剤もLIGHT DUTYオイルと同系統、それに今回の耐水性防錆添加剤とEP剤と言う極圧添加剤を少量使用しているのが新製品予定オイルと言う事。
だから配合比こそ違うけどベースにはLIGHT DUTYオイルの存在があった事で設計スピードは意外と早かったんです。
未だ完成していないけどね。
で、唯一気掛かりなのはFM剤と言う摩擦調整添加剤の配合量をもう少し多くしても良いかな?と思い始めたんですが、そうすると粘度も若干高くなってしまうんですね。
粘度が高くなると上記で懸念していたハンドルの逆転現象に繋がり易くなってしまう。
なので現在の「腑に落ちない」と言いながらも、逆にこれしか妥協出来る粘度は他に無いだろうと言う事でヘビーユーザーのお2人にジャッジをお願いしているのが現在。
そこからどう判断するのかは結局自分なんですけどね。
まぁ試作サンプルはスモールスケールで作っているので、実際の製品として量産した場合は極僅かに粘度は変わるはずなんですど、それでも狙っているサッパリ感がありながらも中粘度と言う不思議?なオイルとしては実現出来たかなって。
今回も敢えて着色はしない方向でブッチャケてしまうとCHIMERAオイルの兄弟として税込2650円のオイルになるでしょう。
でもこれ以上もこれ以下にも調整幅が極端に少ないオイルと言う事で、200番以上を使うヘビーオンスやビッグベイトなど負荷の高いベイトリールのワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)には唯一無二な存在になるかと思ってます。
それにサイクルハブのチューニングにおいてもシクロクロスやクロスカントリーなど、マッド&ウェットなカテゴリーでのシールドベアリングハブには最適ともなるはず。
つまりBSLRオイルよりも粘度が低いので回転抵抗は減らせる事で初速は軽いよって。
これも既に初期段階でテストしてもらったので二ヶ月くらいかな?もうずっと使ってもらってる。
サイクルベアリングになると完全目視でボールやリテーナーの状態を確認出来るから凄く楽。
さて、期待に応えられる様なオイルになるのか?
しかし、メインターゲットがマニアックだこと、でも各種ベアリングでも使えるから大丈夫。
あ、ちなみに画像は試作サンプルを小分けにして自宅の冷凍庫で凍らせてみた物。
多分マイナス15度くらい。
もちろんエステルの利点でもある粘度指数と対応温度が優れている事から、さすがに高粘度化こそしても凝固はせずに流動しましたよ。
流動さえすればOKと言うのが一応規格内の決め事。
BOREDのMETHODオイル中では珍しく粘度がバッティング傾向するオイルであって、粘度が近い製品のLIGHT DUTYオイルとはISO VG粘度で言うところの粘度差が10しかない。
10と言うと鈍い人なら違いが分からないくらい。
でも現在50番~200番位のベイトリールにおけるワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)にはCHIMERAオイルがあり、今回はその上を行く200番~400番位のベイトリールで使用出来る物をメインターゲットにしている。
ではLIGHT DUTYオイルでも良いのでは?と思われるかもしれませんが、それだと以前METHODお取り扱いDEALERで使用した際にハンドルの逆転現象が起きてしまった事が確認出来たと。
LIGHT DUTYオイルは基本的にポジティブな潤滑をコンセプトにしているので、滑りを促進させる為に粘弾性なども加えてあるので当然ストップが効かない場合もある。
もちろんそれは単にワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)のニードルベアリングやインナーチューブが摩耗している事も原因なのですが、その判断は一般素人では見分けが付き難く、目に見えて錆や焼き付きでも起きていれば話は別ですけど綺麗な状態であれば摩耗の確認は難しい。
それにインナーチューブは厳密に言うとメタルカーラーベアリングでもあるので、あれだけ面積の大きなパイプ状ベアリングと考えるとキチンとした油膜を定着させる必要がある。
と言う事での新製品予定オイルが必要だと言うメンテナンス現場からの要望に応える形で開発や設計を進め現在に至っています。
で、上記の事からCHIMERAオイルは油膜の定着&吸着を添加剤に頼らずべースオイルレベルで行う必要がある為にフルエステルを使用し、更に摩耗性も極圧性もキチンとコントロール出来る様に配合している。
そして大気中における放置状態においては長期に渡り防錆効果も得られ、これは該当するアメリカ軍規格のMIL-SPEC数値をクリアーしている。
つまりCHIMERAオイルは低粘度ながら最高に強靭な油膜で防錆性にも優れているんです。
なのに質感はサッパリしていると言う点が最大のウリであって、これこそワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)にも最適ですよと言う事。
でも200番を超える大型?のベイトリールでキャスティングを繰り返す場合、どうしても太いPEラインの使用が前提となって来るので当然ながらPEラインの構造的に水を多く絡めてしまい、スプールからボディまで水の侵入が顕著になって来る。
本来はそうならない為にリールメーカーが物理的に何か策を講じるべきなんだけど、実際にはパッキンやゴムシールを配置しても水は侵入している。
ならばCHIMERAオイルよりも高粘度で耐水性にも優れた同目的のオイルが必要ですねって事になり、半分はウチがやるべき事か?とも思いながらもヤレるのはウチだけか?とも思い、リールメーカーの欠点を補うべく取り組んでみたのが昨年の10月後半くらいから。
で、それなら排水する?防錆添加剤って言う考え方を思い付き、しかも油膜は強靭に定着&吸着させたいからエステルベースである必要があって、で提携する材料業者に聞いてもそんなの無いよって。
なら自社で作るしかないなと言う事で、ケミカル業界でも異業種となる某メーカーに話を持って行ってみた訳。
すると異業種ながらもケミカル知識は十分にあると言う事から試作を快く受けてくれまして。
そこから数日おきに打ち合わせしまくりで、でも結果的にベースオイルを超える様な金額じゃないんですね、それなのに超頑張ってくれて。
ならばこちらも頑張らなくちゃと言う事で数日おきにアイデアのフィードバックは欠かさず。
そして今BALBOAオイルで使用し始めた耐水性防錆添加剤なる市販には存在しない物をオリジナルで作る事が出来たんです。
ま、でも荷姿は一斗缶なので使い切るのはいつになるのか?
だからこそ今回の新製品予定オイルでもタップリ使ってみたいんですね。
エステルべースオイルはLIGHT DUTYと同一、FM剤と言う摩擦調整添加剤もLIGHT DUTYオイルと同系統、それに今回の耐水性防錆添加剤とEP剤と言う極圧添加剤を少量使用しているのが新製品予定オイルと言う事。
だから配合比こそ違うけどベースにはLIGHT DUTYオイルの存在があった事で設計スピードは意外と早かったんです。
未だ完成していないけどね。
で、唯一気掛かりなのはFM剤と言う摩擦調整添加剤の配合量をもう少し多くしても良いかな?と思い始めたんですが、そうすると粘度も若干高くなってしまうんですね。
粘度が高くなると上記で懸念していたハンドルの逆転現象に繋がり易くなってしまう。
なので現在の「腑に落ちない」と言いながらも、逆にこれしか妥協出来る粘度は他に無いだろうと言う事でヘビーユーザーのお2人にジャッジをお願いしているのが現在。
そこからどう判断するのかは結局自分なんですけどね。
まぁ試作サンプルはスモールスケールで作っているので、実際の製品として量産した場合は極僅かに粘度は変わるはずなんですど、それでも狙っているサッパリ感がありながらも中粘度と言う不思議?なオイルとしては実現出来たかなって。
今回も敢えて着色はしない方向でブッチャケてしまうとCHIMERAオイルの兄弟として税込2650円のオイルになるでしょう。
でもこれ以上もこれ以下にも調整幅が極端に少ないオイルと言う事で、200番以上を使うヘビーオンスやビッグベイトなど負荷の高いベイトリールのワンウェイクラッチ(ローラークラッチ)には唯一無二な存在になるかと思ってます。
それにサイクルハブのチューニングにおいてもシクロクロスやクロスカントリーなど、マッド&ウェットなカテゴリーでのシールドベアリングハブには最適ともなるはず。
つまりBSLRオイルよりも粘度が低いので回転抵抗は減らせる事で初速は軽いよって。
これも既に初期段階でテストしてもらったので二ヶ月くらいかな?もうずっと使ってもらってる。
サイクルベアリングになると完全目視でボールやリテーナーの状態を確認出来るから凄く楽。
さて、期待に応えられる様なオイルになるのか?
しかし、メインターゲットがマニアックだこと、でも各種ベアリングでも使えるから大丈夫。
あ、ちなみに画像は試作サンプルを小分けにして自宅の冷凍庫で凍らせてみた物。
多分マイナス15度くらい。
もちろんエステルの利点でもある粘度指数と対応温度が優れている事から、さすがに高粘度化こそしても凝固はせずに流動しましたよ。
流動さえすればOKと言うのが一応規格内の決め事。
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