フィネスやライトリグの世界。
自分はあいにくフィネスやライトリグの釣りをした経験が過去に数回ほどしかありません。それは単に自分の性格に合わないからであって、自分がルアーフィッシングに求めているスタイルでは無いと言うだけの事。
20台半ばのバス釣り最全盛期なんて弟と2人で買ったバスボートに乗り霞ヶ浦でバスを釣りまくっていましたが、その時もスピニングタックルは1セットも持っていなかったと言うほど。
なんでツネキチ?ダウンショット?なんて一度もやった事がありませんしマス針すら使った事もありません。
でもノベザオなんかで日本淡水魚などの小物をミャク釣りをするのは好きなんですけどね。
なのに実はBOREDのMETHODユーザーに多く存在しているフィネスやライトリグのユーザー。
ユーザーからの問い合せなどをカウントすると、エリアトラウトなども含みアジングやメバリングなどのライトソルト全般やバスフィッシングにおいてもかなり多くのユーザーが存在しています。
なので自分も「やらない」よりは「やってる」方が良いのは承知しているんですが、どうやっても時間と金が無いと言う事にしていまして。
で、そのフィネスやライトリグのユーザーから絶大な支持を得ていた過去製品のKRAKENオイルとGOLYATオイル。
これは昨年の春過ぎに最後の在庫補充生産を行った後、結果として一部材料の入手が困難になった事で生産完了の廃盤とする事になりました。
その後継製品として昨年初冬にようやく発売したBALBOAオイルがあります。
上記のKRAKENオイルはISO VG7と言う超低粘度で比較的サラサラと粘性の少ない潤滑性を重視したオイル、GOLYATオイルはISO VG9と同じく超低粘度の中でもネットリと粘性も出してある耐久性を重視したオイル。
この2つの特性を1つに集約する事は出来ないか?と言う事で実現したのがBALBOAオイルなんです。
パッと見ではKRAKENオイルとGOLYATオイルの中間位な粘度に感じる人もいるでしょう。
でも実際に油膜の拡散や浸透においてはBALBOAオイルがワンランク上となり、この過去記事でも画像を上げた様に、金属板の上に一滴垂らすと時間の経過と共にBALBOAオイルの油膜だけが大きく広がりを見せています。
これを流動拡散性と称しMETHODオイル製品中ではBALBOAオイルだけの特徴であって、これはべースオイル単体で言うとVG3やVG5に相当する流動拡散性です。
この流動拡散性とはあくまでも平面上での事であって、これが3Dになりラジアル方向のみへ回転するベアリングに使用すれば浸透性や潤滑性となる訳です。
但し、単に超低粘度化をエスカレートさせても全く意味は無く、油膜が金属に対してシッカリと吸着&定着していなければ意味がありません。
まぁ毎日完全分解して注油するのであれば話は別ですが。
なのでVG3やVG5はどうやっても実用レベルではありません。
例えるなら「極寒マイナス20度の環境でモータースピンドルを毎日回転させ続ける」などの様なシチュエーションでなければVG3やVG5は全く不要です。
もちろんそれもBALBOAオイルの様にベースオイルに化学合成油100%を使用している上での話です。
そこで特にフィッシングリールの様なミニチュアベアリングの中でも比較的低負荷な実用レベルを検証していった結果、現在のVG7~VG9辺りが超低粘度な領域の最適レベルだろうと言う事になりました。
そしてベースオイルをKRAKENオイルとGOLYATオイルで使用していたポリアルファオレフィン合成油からエステル化学合成油へ変更した事で、化学的吸着性、耐熱対候性、摩擦係数の全てにおいて数値を上回る結果となり、これはMETHODオイルの低粘度ラインアップとなるVG15のCHIMERAオイルやVG46のLIGHT DUTYオイルも同様に薄い油膜ながらも確実に存在させる事が出来るからです。
つまりKRAKENオイルとGOLYATオイルと同等領域の粘度ながら油膜の浸透性、潤滑性、耐久性がワンランク向上した超低粘度オイルがBALBOAオイルと言う事です。
なのでフィネスやライトリグにおける一般的な用途としてスプールベアリング、ラインローラー、ハンドルノブベアリングなどにはBALBOAオイルを、ワンウェイことローラクラッチや各所の摩擦摺動部にはCHIMERAオイルを、メインギア、ピニオンギア、オシュレートなどには耐水性と耐熱性に優れたウレア系グリスのOMEGAグリスを、ドラグワッシャーにもMETHODのウレア系グリス5製品は全て対応していますので、自身がコダワル巻き感やフィーリングに合わせ先ずはこの3製品辺りからお試し頂ければと。
また、完全に海水での使用の場合は上記のBALBOAオイルをHYDRAオイルへ置き換え、巻き感に関する部分においてはTHETAグリスへ置き換える事も有効です。
ゼヒお試しを。
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