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2024年6月18日火曜日

記事。

で、昨日の続きと言うか今度はスピニングのケアについて。
概ねのベイトとスピニングで比較すると、構造上から水の影響を受けやすいのはベイトです。
だからと言ってスピニングも釣行後のケアが必要無いかと言えば大間違い。
でも自分の場合で言うとスピニングの場合は淡水海水問わず、基本的に釣行後のケアとしてはシャワーでリール全体を洗い流すだけ。
但し、その場合にスプール側を上としてシャワーをかける様にして、ハンドルは回さない、ドラグノブを締めておく、ローターを押さえベールアームを何度か開閉させてやる。
基本的にこれだけです。
なのでベイトリールと比較するとケアにおいては非常に簡単なんですが、注意する点としては上記のハンドルは回さない、ドラグノブを締めておく、ローターを押さえベールアームを何度か開閉させる点。
先ず、ハンドルを回すと言う事は当然ローターも回転しメイシャフトも上下する訳ですが、スプールデザインによってはスプールに空いた造形の穴から水が入り込んでしまい、するとメインシャフトを伝わってボディ内部にまで水が浸入してしまう事になる。
つまりハンドルを回しながらシャワーで水をかけるとボディ内部にドンドン水が入り込む事になる。
これを避ける為です。
次に、ドラグノブを締めておく事は簡単に想像が付くと思いますが、こちらもドラグノブが緩んでいると水がアッサリと侵入してしまう事を避ける為です。
ドラグはスピニングにとっては最も?重要な機構であって、水が入り込んで放置しているとドラググリスと混ざり合い潤滑不良を起こしたり、またそれが原因でドラグ使用時に焼き付きを起こす元になるからです。
最後に、ローターを押さえベールアームを何度か開閉させる点については、ベールアームはキャストする度に開閉させる場所なので、ベールアーム左右の根元は常に摺動しています。
そこに埃や塵などが入り込むとスムーズな開閉が行えなくなって来るので、その部分の汚れは定期的に取り除かれているのがベスト。
特にサーフなどでは砂が入り込む可能性も高いので要注意。
そして同じくベールアーム根元にあるラインローラーも水の影響を常に受けている事で、特に海水においては塩の結晶が回転の妨げにならない様にシッカリとした水洗いが必要です。
スピニングはベイトよりも水の侵入が少ない構造となるので、基本的にこれらケアを行っておけば大事に至る確率を減らせると思います。
但し、ケア後の注油についても幾つか注意が必要であって、何でも良いからオイルをタップリ差しておくと言うのは大きな間違いで、むしろ逆効果になる可能性が大いに有り得るのでホントに注意。
先ずスプールを取り外して見えるメインシャフト。
このシャフト部分に注油した方がベストではあるのですが、必ず使用するオイルはワンウェイローラークラッチに使用している物と同一を使用すると言う事。
それはスプール直下にあるワンウェイローラークラッチに影響が出ない様に同じオイルを使用するのがベストであって、仮に他のオイルをタップリと注油してしまうとワンウェイローラークラッチやその直下のベアリングにまで垂れ流れ影響を与える場合があります。
場合によっては更に下のドライブギアにまでオイルが行き渡っているなんて事例も多々ありますからね。
スピニングリールはバーチカルな構造なので上から下へパーツが組まれています。
なので上に使用したオイルは自然と下へ流れて行く訳で、その際にオイルの種類や注油量を間違えると内部の他のパーツやグリスに影響を与えてしまいます。
それを踏まえるとメインシャフトへ注油する際は綿棒などへオイルを染み込ませて見えているシャフト部分に薄く塗るイメージで十分です。
そして次にベールアームの根元左右の開閉箇所とラインローラー。
上記で書いた様にベールアーム根元は常に開閉させる為に摺動が顕著になる箇所です。
そこが全く潤滑されていないとパーツ本体の摩耗に繋がり、また開閉する際にも違和感を感じる事があるので、オイルでもグリスでも超低粘度でサラサラなオイルよりは低粘度~中粘度で耐久性に優れた物をシッカリと注油してやる事が重要です。
参考までに自分の場合はCHIMERAオイルかLIGHT DUTYオイルを使用。
もちろん注油した後はティッシュなどでシッカリと不要な油分を拭き取っておく事。
で、スピニングで一番問題が多い?ラインローラーとなる訳ですが、これは個人差もあってヌルっと回る方が好きと言う人とサラっと回る方が好きと言う人が居るでしょう。
個人的にはサラっと回る方が好きなので自分の場合はラインローラーをバラしてシマノの耐水グリスをキャンセルしてからBALBOAオイルをタップリと注油しています。
あ、C3000番でPE0.8号~1号使用での話です。
これだと爪楊枝でラインローラーを回すだけでクルクルと軽く回る様になり、常にフルキャストしてラインを巻き続ける訳ではない釣り方には適正かと思っています。
要するにラインが触れている重みだけでラインローラーが回ってくれているイメージで仕上げてると言う事。
但し、常に水に浸されたラインが回収され最初に触るリールのパーツなだけに不具合が生じやすい部分でもあります。
なのでこのラインローラーだけは定期的に自身で分解と洗浄そして注油まで行っておける様にしておく事がベストです。
と言う事でスピニングリールは500番~14000番~更に30000番まで型番が非常に多いリールです。
ターゲットとするジャンルやルアーに合わせて型番を選ぶ事から使用するオイルやグリスも大きく変わって来ますが、基本的に水没レベルでは無い日常使用においては上記の様なケアを定期的に行っておけば大事には至らないと思います。
これから訪れる梅雨~真夏に向け本格的なメンテナンスを行った上で、ゼヒ釣行毎のケアも必ず行う様にしておきましょう。

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