検索したいワードを入力ください。

2024年6月17日月曜日

記事。


先日からシツコクお伝えして来ました様に、7月~8月の真夏に向けた事前メンテナンスについて。
特に淡水海水問わずPEラインで太糸を使用の場合には必ずと言って良い程に水分の巻き込みによりリール内部にも浸水が起きます。
自分または自分周りの経験上から、スピニングでもベイトでも3号以上のPEラインにおいては4本編みも8本編みも同様に、キャスト後に水中に浸されたPEラインはその構造上から水分を保持して回収されます。
PEラインの素材成分的に水を吸水する性質はありませんが、ロープの様に編み込まれた構造上の問題から隙間に水が入り込み保持すると言う事です。
特にベイトの場合は顕著であって、例えば0.8号であれば半日キャストしていてもリールやロッドが水で濡れる事も少ないのですが、3号になると30分もキャストをしていればリールやロッドが水で濡れ、6号以上になると数回のキャストでリールやロッドが水で濡れてしまいます。
ナイロンやフロロのではリールやロッドがビショビショにならない事からも、PEラインの編み込まれた構造が問題なんだと判断が付きますが、この常にラインが水を保持してしまう状態で丸一日使用していれば、キャスト時のスプール回転に伴う飛散や、同じく巻き上げて来る際に供給され続ける水分により常にPEラインは水で濡れた状態となります。
スプールに巻かれたラインが常に水でビショビショの状態でキャストを続ける事で、スプールシャフトやレベルワインダー辺りから水が伝わってリール内部へ入り込みます。
つまり、スプールに一番近いパーツとなるスプールベアリングは当然ながら、ワンウェイローラークラッチやドライブギアなどまで水が伝わる事で浸水すると言う事です。
この状態で水洗いをしなければ当然ながらその当日中に錆の発生が起きる訳ですが、淡水であっても泥や塵など目に見えない汚れが蓄積されて行きますので錆とは別の不具合が発生します。
自分の場合は海水または汽水での使用においては釣行後に毎回リールが浸る程の深さのボールやバケツに30度ほどのぬるま湯を入れ、その中へリールをドボンと浸けながらハンドルを10回ほど回し、直ぐに取り出してからスプールを外して別の容器に30分ほど浸けて塩分を抜き、ボディはシャワーで軽く外側を洗い流してからメカニカルキャップを取り外して「これでもか」と言うほどシツコクあらゆる方向へリールを振って内部の水を出来る限り抜きます。
その後、マイクロファイバーウエスでリールに付いた水を良く拭いてから、風通しの良い場所に半日ほど置いて放置乾燥させれば概ねリール内部の水は蒸発しているはずです。
直射日光の日向に放置するのは紫外線劣化を起こすので絶対にダメ、日陰で風通しの良い場所で放置するのがベストです。
自分の場合は除湿乾燥器の風が吹き出す所に置いておくと1時間位でカラカラに乾いているので、何か工夫して扇風機やエアコンの吹き出し口などで放置出来る様にしておくと万全です。
そして、同じく放置乾燥させていたスプールとメカニカルキャップを取り付ける前に軽く綿棒などで細かな箇所の汚れを拭き取ってから目に見えているベアリングやシャフトなどへ軽く注油してやれると万全でしょう。
この6月~9月あたりまではフィールドの水温も徐々に高くなって行く事から、リールに使用しているオイルやグリスも高気温や高湿度の影響と共に水温による影響も少なからず受けています。
そこで先日からお伝えしている様にサマーシーズンに限っては普段使用しているオイルやグリスよりもワンランク高粘度または高粘着の物をセレクトする事で、熱によるオイルやグリスの軟化に寄る潤滑不良を最大限防止すると言う意味で非常に有効となります。
オカッパリよりはむしろボートでの釣行は日陰にすぐ移動出来るとは限らない為、この異常な暑さとなった昨今は水だけでなく熱への対策も必要と言う事です。
BOREDのMETHODオイル&グリスは全製品共に化学合成油をベース(グループ4または5のみ)で生産されています。
他社で使用されている精製鉱物油や精製合成油(グループ1から3)とは比較にならないほど耐久性と吸着性に優れた強靭な油膜となりますが、根本的に水や熱は常にオイルやグリスの天敵と言う事で予めその点を理解した上で万全な対策を行っておきましょう。
お蔭様でMETHODオイル&グリスの在庫も少なくなって来ました。
次回は7月中旬~下旬にかけて在庫補充生産を行いますので、お早目にBORED STOREまたはMETHODお取り扱いDEALER各店にてお買い求めを。
※画像を間違えていたので差し替えました。

1 件のコメント: