なんだか先週からリールの画像が続きますが、そんな流れで早速お問い合わせがあった内容をご紹介。
自分が所謂ビッグベイトと呼ばれるルアーで使用しているのがアブのレボビースト41HS-L。
これをギア比違いで2台使用していますが、使用しているオイルやグリスのセレクトも、またラインシステムもブレーキセッティングも全く同一になります。
お問い合わせ内容はブレーキセッティングを教えて欲しいとの事で、どうやらバックラッシュに悩まされているらしい。
このアブのレボビーストを使用する事にした経緯は過去記事でも書いた様に、意外?とビッグベイトユーザーの使用率が高いと知ったからなんです。
で、自分は基本的にベイトもスピニングもシマノユーザーであり、アブも丸型の4601は2台使用していますが所謂レボシリーズは何となく当時から敬遠していたんですね、あ、大昔はダイワも使っていましたけど基本シマノがメインでして。
なのでレボシリーズのブレーキシステムに触れたのもホント最近の事で、手に入れるまで遠心とマグのハイブリッドの仕組みも初見でしたし。
でもシマノで言えば250番的なラインキャパとボディサイズに相当するのが最高に理想的で、要するにカルコン200とカルコン300の中間的なラインキャパって事で今は完全に気に入って使用していますし、例えばPEの6号をフルに100m巻いて7ftロッドでクラッシュ9をフルキャストすると無理なく50mはアベレージでキャスト出来ます。
憶測や巻き取り量から換算した50mじゃなくて、リアルに川幅50mと公式記載されている対岸まで届くと言う事。
ま、実際には対岸に当てませんけどね、クラッシュ9だし。
更に飛距離を伸ばしたければロッドを7.6ftにするとか8ftにするとか、シンプルに飛距離はロッドレングスに比例するのでリール云々よりも重要な要素だと思います。
で、最初は遠心のブロックを2個オンにして、マグの磁石も5個付けた状態で2ozをキャストしたんです。
いや~飛ばねぇわブレーキ強過ぎだわってなりまして、なので遠心のブロックを1個のみオンにしてみたところ飛距離がグンと伸びて。
でもマグダイアルを最小にしても未だブレーキが強過ぎると言う事で、ならばとマグの磁石を1個だけにして残り4個を外してみたんです。
これは良い。
で、昨年の夏に爆風でモロに向かい風の中を東京下町大河川のAリバーで5ozのボラペン245をフルキャストした際にラインが浮きまくったんですね。
サミングで回避出来るレベルでもあったのでベイト慣れしているベテランの初老には特に問題無し。
でも同じく空気抵抗の多いコノフラット195をキャストした際に想定していなかった所でラインが浮いたので、やはりマグの磁石を増やしておくかと保険的な意味も含め3個にして暫く使っていました。
安心感が第一。
これだと爆風であっても横風でも向かい風でも全く問題が起きず、しかもマグダイヤルで微調整が効くので楽。
でも更にビーストに慣れて来るとやはりブレーキが強過ぎると感じ、結果的に少し前からは遠心のブロックは1個オンのまんまでマグの磁石は2個のみにして使用しています。
って言うリアル画像。
さて、ベイトリールでバックラッシュが頻繁に起きると言う人の多くはセッティング云々もありますが意外と「ビビッてる」事が多くて、オバーヘッドでフルキャストしたいなら先ずはブレーキを強めにして本気で躊躇なくフルキャストする。
ラインの垂らしは最低でも50cm以上取っておいて、自分の頭より後ろにロッドが来る位置からキャストする。
ゆっくり確認しながらキャストして大丈夫、別に「ビシュっ」て投げる必要もないので。
どちらかと言うとワンテンポ遅れて振り抜くとでも言いますか。
テキストにするのは難しい。
「チャーシューメ~ン」的なゆっくりと動作を確認しながらルアーの重みで飛んでいるなと実感出来れば大丈夫です。
そして少しブレーキを弱めてはフルキャストを繰り返し、キャスト直後にラインが盛大に浮くならブレーキが弱い。
もちろん基本的にはキャスコンことメカニカルブレーキはゼロポジションのまんまで、あくまでもメインブレーキの調整を突き詰める。
もし、キャスコンことメカニカルブレーキを動かすとしても、ワンクリック分強くするか弱くするかだけでOKで、それ以上動かして調整するのは本来の目的と違って来るので。
こうやって自分なりのブレーキセッティングが出せる様になると、今度はスプールベアリングに使用しているオイルの違いが明確に分かる様になります。
試しに純正はグリスがベタベタに封入されていますが、これをNEMEAオイルに注油し直してみるとシンプルにヌケが良くなります。
そこから例えばBALBOAオイルとLIGHT DUTYオイルを使い別けて違いが分かる様になると、オイルを交換する事でブレーキ?調整の役割を持たせると言う裏技も使えます。
なので自分は画像のブレーキセッティングを定番としていますが、地味にスプールベアリングをBALBOAオイル単体だったり、BALBOAオイルとBSLUオイルを1:1で混合カスタムしたオイルで使用したり、使用するルアー、ロッド、フィールドなどに合わせ注油し直す事があります。
ズバッとセッティングが決まると気持ち良いですからね。
もう既に自分のリールセッテイングは出てるよってベテランアングラーは、スプールオイルを入れ替えて粘度や粘性の違いを追求してみると違ったフィーリングが得られるんでお試しを。
何度も言いますが今こそフルメンテナンスを行う一年で最も適正なシーズン。
これから梅雨~真夏~初秋までは気温も高く湿度も高い金属にとっては膨張、収縮、酸化、腐食などが起き易い事で、事前のメンテナンスによりリールの調子に大きく差が生まれるシーズンです。
出来ればついでにベアリングやラインなど消耗品も交換しておくとベストでしょう。
歯医者へ行くのと同じくらい憂鬱なメンテナンス作業、でも取り敢えずやらなきゃならない事なのでね。
0 件のコメント:
コメントを投稿