検索したいワードを入力ください。

2023年8月18日金曜日

記事。

夏季休業日明けから取り組んでいる別注生産オイルの着色作業。
基本的に自社生産しているBOREDのMETHODオイル&グリス製品はオイルの色についても自社で着色が可能です。
一般的に工業製品全般で使用するオイルは、土台となるベースオイルに味付として各種添加剤が配合され生産される物ですが、このベースオイルの時点でASTMカラーと言う規格により既に色付けがされています。
表記としてはATSM0.5とかATSM1.5などの様に数字が0.5刻みで上がって行くに連れ色が濃くなって行きます。
とは言え例えばATSM0.5であっても製造元により多少の色味が異なる為、PANTONEやDICの様に厳密な色味指定の様に明確ではありません。
いや、全然適当です。
それに基本的には明確にする必要が無いと言うか、常に美観を伴う必要が無い用途につきアバウトで良いんでしょう。
それよりも一般的にはオイルの劣化具合をチェックする基準としてATSMを使用する方が多いと思います。
で、画像のサンプルは所謂エメラルドグリーンに特殊な染料を配合して着色したオイルです。
元のオイルは薄いイエロー系で例えるならジンジャーエールくらい?なのですが、その完成されたオイルに特殊な染料を混ぜて着色します。
BOREDのMETHODで言えばBSLRオイル、HYDRAオイル、BALBOAオイル、SIGMAグリス、OMEGAグリスも着色されています。
それら以外は基本的に無着色です。
着色に使用する特殊な染料は元から液体で提供される物を使用し、日本国内では唯一?専門メーカーとして各種添加剤を取り扱っている業務用メーカーの物を使用しているんですが、これが1L単位でウン万円と非常に高価でして。
BOREDでは常時レッド、ブルー、ブラック、グリーン、オレンジ、イエローと在庫してありますが、これだけで楽勝10万円以上もするんです。
しかも着色濃度が非常に?異常に?高いので、例えばコップ一杯の約100mlを着色するのに必要な染料は、爪楊枝の先に一滴程度の量があれば済んでしまう程です。
なので全然減りません。
強いて言えば長年ラインナップされているBSLRオイルでようやく半分ちょい使ったかなと言う程。
で、画像のカラーはブルーとグリーンを混ぜて調色して色味を作っていますが、冒頭で述べた元のオイルカラーも考慮して調色を行うので大変難しい。
単にグリーンを混ぜるだけであれば元のイエローと混ざりライトグリーン?系になるのですが、それだと市販に多く存在している事もあって、今回はブルーも混ぜる事でエメラルドグリーンっぽく調色しています。
と、言う事まで完全自社で行えるのがBOREDのMETHODオイル&グリスです。
昨今は後発他社からカラフルなオイルが多数発売されていますが、恐らくフィッシングやサイクルなどのホビーシーンで最初に着色を行ったのはBOREDだと自負しています。
今から15年ほど前には始めていましたからね。
まぁ、最近はそれら後発他社のマネ?に嫌気がさして来た事もあって、新製品であるNEMEAオイルなど敢えて着色しない方向でラインナップする様にしていますが。
それに後発他社は自社生産では無くOEM委託しているのは間違いないので、根本からオイルやグリスの設計開発が行えないと言う事は大きな違い。
さて、シビアなユーザーはオイルに着色する事で性能に違いが生じる?と思われるかもしれませんが、上記で書いた着色する為に使用している特殊な染料は、油脂専用として開発された物につき性能に極僅かでも違いが生じる事はありません。
それに着色する際に使用する量が極少量と言う事も書きましたが、ザックリと0.01%以下とかそんなレベルな上に、誰もが目視で確認出来る素早さで直ぐに完全溶解してしまうんです。
なので確実に問題はありません。
と言う事で只今絶賛生産中の別注生産オイルはINX.labelよりライトソルトのベストシーズン迄には発売?と言うスケジュールで進めていますので暫しお待ちを。

0 件のコメント:

コメントを投稿