検索したいワードを入力ください。

2022年9月30日金曜日

記事。

久しぶりにマニアックな画像です。
BORED事務所のシンクを使いオレイン酸ナトリウムを湯煎にて液化している画像です。
凝固した物を約50度前後の温度で湯煎する事で簡単に固形から液状へ変わるんですが、これ一体何に使うのかと言うと新たな防錆添加剤として水置換性を得る目的で配合する前に液化させています。
以前にも新たな防錆に取り組んでいる旨は書きましたが、今回は2種類の防錆方法を採用して相乗させ、その一つとして強力な水置換性を持たせています。
現在のMETHODオイルで防錆を主軸としているオイル製品はBSLRオイルとHYDRAオイルとなりますが、これらは物理的に特殊防錆被膜を生成するワックスの様な化合物を配合しています。
要するに防錆する理屈としてはそのワックス状の化合物が油分に溶解している事で油分が失われない限りは常に防錆効果がありますよって事なんですが、逆に言うとその油膜が回転や摩擦などにより失われたタイミングで水分などの影響を受けると当然ながら錆びてしまったり、油膜が上手く対象物に吸着していないと同様に錆びてしまいます。
ま、でも世の中に在る防錆って100%錆びませんて物は地球上に一つも無く、最終的には錆びるんだけど錆びるまでの期間が短いか長いかで製品の良し悪しを決めているので、状況によっては割とすぐに錆びる場合もあります。
つまり誤魔化す訳じゃないんですが対象物や状況との相性って事です。
なので個人的にはBSLRオイルとHYDRAオイルの防錆方法は嫌いじゃなくて、むしろ油膜全体が凄く肉厚?になるので気に入ってはいるんです。
だからそれと平行して従来の防錆方法である水置換性と耐水性を強化した物を新たに添加剤としてオリジナル生産し、それらをこれまた新たに取り入れる種類のエステル化学合成油と既存のポリアルファオレフィン合成油へ配合する事で、摩擦係数も0.01~0.02ほど向上させる目論みです。
と言うかご承知の通り?もう夏前から構想し試作を進めて来たので現在は画像の3種類に絞られたと言う証ですね。
こーゆー設計や開発の地味な作業は好きなんですが、テルモのシリンジ消費量がハンパないのがネック。
油脂に一度使用したシリンジは基本使い捨てるんですが、なんだかとても勿体なく感じる反SDG'sでゴメンナサイ。

0 件のコメント:

コメントを投稿