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2021年11月8日月曜日

記事。

オイルやグリスなど潤滑油の誤解。
一般的な使用方法としてオイルは「滑り」グリスは「守り」って言うイメージが強く、またそれは全然間違っていないしある意味ではそれで正解と言い切れなくもない。
でも間違ってはいないけど、もっと知るべきと言うのが本当のところ。
つまりオイルでも「守り」を重視している物もあればグリスでも「滑り」を優先している物もあると。
これら「味付け」を左右するのが添加剤や添加化合物と言われる物の存在。
その中でBOREDが特に重視している事として良くテキスト中にも出てくる極圧性と油膜性。
この極圧性と言うのは文字通りある圧力や荷重により物同士がぶつかる摩擦により接点を保護する物であり、チムケン試験とか四球試験なんて方法で測定します。
もう一方の油膜性と言うのはBOREDオリジナル造語で、要するに定着や吸着をまとめて意味する物。
結論として金属に対して油膜が強く吸着&定着してくれて、尚且つ摩擦により圧力や荷重が加わり続けても金属表面が削られない様に保護すると言う物を最高と考えている。
BORED製品のサイクルユーザーは既にご承知のとおり、BOREDはずっとこの2つの要素を最重要視してオイルやグリスを生産して来ました。
なので一般的なオイルの中にもこれらの添加剤が多く占められている物は「守り」要素が強く、用途や状態によってはグリスに代わりに使う事が出来、その逆として「滑り」においてもまた同じと言う事。
但しオイルは当たり前ながら液状でありグリスは半固形状なので、物理的な条件を加味するとオイルは垂れてしまいグリスはその場に留まってくれる。
上記の成分とは異なる意味で用途が限定されて来るって事ですね。
それが一般的に冒頭の様な使い別けイメージに繋がっていると言う事なんです。
例えば潤滑油として最も需要があるのは機械オイルや自動車オイル。
これが市場の多くを占めている訳ですが、馴染み深い自動車で例えますね。
エンジンオイルは高温下のエンジン内でシリンダーを常に上下正確にピストンさせる為の「滑り」を重視したオイルであり、ミッションオイルは常にギアが回転し変化する条件で動きを損なわない様に摩擦を抑える「守り」のオイルになります。
ね?同じオイルであっても用途は全然違うんですが、それぞれキチンと別の仕事をしてくれていますと。
なので究極な話をすればグリスって不要?でもあるんですが、先に書いた様にグリスの半固形状がシンプルに有効と言うシチュエーションが多いので、ならばグリスを使っている方が注油頻度が少なく耐久性に優れているから楽が出来ると言う事で今やオイルとグリスはセットで考えられる様になっているんです。
守りのオイルとしてBOREDのMETHODでは高粘度となるBSLRオイルとTHICK HEAVYオイルは当然なんですが、実は低粘度のCHIMERAオイルも非常に優秀なディフェンス効果を持ち合わせています。
これらの事を踏まえて「このパーツの動きはこうだから」とパーツの動きをチェックまたはイメージする事で、どのオイルやグリスが適正か?この結果に繋がり易くなると思うんです。
なので正確にはメーカー指定のオイルやグリスって存在していないに等しくて、その証拠に例えばフィッシングリールのシマノやダイワは一体どれだけのリールをラインナップし更にサイズ展開しているのか?もう100種類じゃ効かないんじゃないでしょうか?
それに対し純正オイルとグリスはせいぜい5~6製品しかラインナップしていないでしょ?
ザックリ過ぎだと思いません?
なのでBOREDのMETHOD製品に出番が回って来ると言う事なんです。
オイルやグリスを追求すれば確実に他人よりも適正な潤滑油を使用出来る事で、全ての動きを自分好みに仕上げられると言っても過言では無いでしょう。
それに準じて潤滑や保護の調整も可能となり、これを世間ではチューニングと言う訳です。
なのでハードであるフィッシングリールの好みだけでなく、動きに絶対必要なオイルやグリスにも同じく拘るべきでしょうと。
分かりますよね?

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