前回に続きこのシーズンに行っておくべきメンテナンス啓蒙活動のサイクルバージョンです。
早速。
画像はクロモリ製サイクルのBBチューブ内。
悲惨な状態なのは一見して分かりますが、この画像の状態はまだ全然良い方です。
ホントに酷い状態になるともう錆自体が浮いて来てバリバリと剥がれていきますからね。
では早速。
この状態に至る第一の原因はシートチューブからの浸水により真下に位置するBBチューブ内に水が溜まり徐々に錆を進行させると言うもの。
このフレームは水抜穴が無い仕様ですが、これ実は水抜穴があっても確実に錆は発生します。
メーカーやビルダーにより水抜穴が加工されている場合でも完全に水が抜ける訳では無く、またシートチューブから次から次へと浸水してくれば意味はありませんからね。
では一番最良なディフェンス策はと言えば、雨天時に走行した後で毎回シートポストを抜いて車体を逆さまに置き水を抜くと言う方法。
これは昔から言われていますし実行している人は少なからず居るはず。
でも錆びます。
それは重複しますが完全に水が抜ける訳では無いと言う事、そして水が抜けたとしても残った水分が完全に蒸発している訳では無いからです。
これを防ぐ為には幾つかの方法を同時に行う必要が最良のディフェンス策となります。
第一にフェイス&タップした精度の良い状態を作り、ネジ山部以外のBBチューブ内全体にMETHODのDEFENSIVEを筆で均一に塗布する。
第二に塗布後のDEFENSIVEを半日ほど放置乾燥させてから、ネジ山部にSIGMAグリスまたはDELTAグリスを塗布する。
第三にシートチューブ内のシートポストが刺さらない部分までDEFENSIVEを塗布する。
第四にシートポストに使用するグリスにもSIGMAグリスまたはDELTAグリスを使用する。
これはシールドでもカップ&コーンでもBBの種類は関係無く、またアルミフレームやチタンフレームにおいても同様となります。
金属である以上必ず錆の発生または酸化は起こりますので、それをどれだけ強力に長くディフェンス出来るか?上記の方法こそが確実で安価に済ませる事が出来る再量なディフェンス策となるでしょう。
ちなみにBBチューブ内まで塗装されているフレームや下地にドブ浸処理されているフレームでも必ず錆は発生しますので。
そしてこのBBチューブ以外にもヘッドチューブとチェーンステイ、既存の処理状態によってはトップチューブやダウンチューブも同様です。
車体の中で一番高価?なフレームだからこそ先ずは確実に出来る事をやっておくと言う事、そして同じくフォークのコラム、ステムやクランプのボルト、ペダルやハブのアクスルシャフトなども忘れずに。
METHODの新製品DEFENSIVE防錆コーティング剤はそれほどに確実な効果が見込める製品と自負していますが、METHODグリスは耐水性と耐熱性にも完全対応しているウレア系グリスにつき、この組み合わせこそサマーシーズンにベストマッチなのは言わずもがな。
先日頑張って在庫補充生産も済んでいますので、まだ湿度の低い今の内にメンテナンスを行っておきましょう。
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