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2022年8月22日月曜日

裏技。

さて、お盆を過ぎてちょっと涼しくなって来ましたが、そうは言ってもこれからも気温30度前後が続くと同時に、今度は台風の到来で湿度が急激に上がったりします。
要するに実はこれからの晩夏から初秋にかけての時期が金属にとって一番過酷でもあったりするんです。
実際に8月の真夏だと気温が高い事により湿度と言うか水分は素早く蒸発してしまい、逆に6月の梅雨は湿度こそ高い日があれど気温はそんなに過酷でもないと。
金属の内で特に膨張率の高いスチールやアルミ。
これらはフィッシングリールでもサイクルパーツでも最も多く使われている素材ですが、真夏の晴天であれば余裕で熱膨張しているんですね。
パッと見では分からないし気が付かないだけで、計測すれば下手すりゃノギスでも計れるほどに膨張するんです。
それを逆手にとった「焼き嵌め」って組付方法もあるくらいなので。
これも昔サイクルメンテナンス関連で書いたんですが、例えば実際にパーツを圧入する際に母材の方に熱を加えてからパーツを圧入すると、スーっと楽に圧を入れなくても取り付け出来ちゃう程なんですね。
その熱膨張している際中のボディやパーツは各隙間が大きくなっている事から当然ながら水の分子が多く入り込む余地もあり、結果として通常よりも顕著に摩耗や酸化を引き起こす事になります。
これを理解する為にはベアリングとシャフトを用意し、ベアリングをドライヤーで「アチッ」ってくらい暖めてからシャフトに通してみるとスコスコ入る事が確認出来るはずです。
常温だとスコスコ入らない物が暖めるとスコスコと入る様になる。
つまり熱膨張している証拠。
あ、冷めれば元に戻りますので。
なのでそれら各パーツが集合体として完成されているフィッシングリールやサイクルパーツであれば実用上は問題無いんですが、メンテナンス目線で言えば余り高温になってしまう真夏の車内や炎天下に放置してから急に湿度だけが高い環境へ出ると余りヨロシクは無いと。
なのでこれからの晩夏~初秋にかけて真夏に酷使したパーツなどは出来るだけ早めにメンテナンスしておく方がベストであって、更に初冬までハイシーズンでもあるアクティビティにおいては今こそ一度メンテナンスをしておくべきだったりします。
オススメとしては今よりもワンランク強めのオイルやグリスを使う事。
強いと言うと正確ではないのですが、物理的な面で油膜強度を上げると言う事です。
KRAKENオイルならGOLYATオイルへ、ALPHAグリスならDELTAグリスへ、の様にワンランク油膜強度を高めた上で塗布量でフィーリングを寄せてやる事がパーツの延命に繋がるシーズンとなります。
特にグリス製品は気温による粘度変化が大きいので、いつも使用しているMETHODグリスに高粘着高粘度なSIGMAグリスを少量追加してやる事も有効です。
ラベルも似たデザインなので違いが分かり難いかもしれませんが、BORED STOREの製品ページにも記載してある上記画像をご確認してみてください。

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