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2022年7月29日金曜日

記事。

ようやくコロナ被害から解放された事で今日もガッツリと仕事している訳なんですが、今日出勤時に久しぶりに会ったお客さんから「メッセンジャーってもう居ないんですか?」と聞かれまして。
自分の返答としては「居ます」なんですが正確には「居ないに等しい」と。
つまりBOREDがシングルスピードバイク専門のサイクルメカニックをメイン業務としていた時代で、最もメッセンジャーが多かったのは2008年位から2013年位迄でしょうか?
もちろんメッセンジャーの存在自体は2004年位から知ってはいたんですが、BOREDが路面店としてショップ兼メカニックを開店したのが2006年なので。
これを「あの頃」と言い最盛期としますね。
当時はバイク便会社がサイクルメッセンジャーも始める事が多く、これらが大手のメッセンジャー会社となります。
それら以外に少数精鋭の小さなメッセンジャー会社も多く、特にメッセンジャー界で名の通っていた速いメッセンジャーが多く在籍していました。
メディアにも多く登場していましたし。
BOREDでも恐らく当時日本で1番~10番の指に入る速さのメッセンジャーをサポートしたり世話したりして来たんですが、当時はそのポジションを狙う若いメッセンジャーも数多く存在していて皆とにかく1番を目指していたんですね。
なので面白かった。
大きなレースの1週間前からはもう寝る暇も無いくらいに多忙でしたし。
でもあの頃から10年足らずで小さなメッセンジャー会社は殆ど?廃業してしまい、敢えて廃業とは言わないまでも実質廃業であったり他の業務に移行していたりします。
ホームページやSNSなんかを見れば完全に終わってる感が分かっちゃいますからねぇ。
そしてあれだけ「メッセンジャーに憧れてるんすよぉ」みたいなお客さんばかりだったのに、現在はもう皆無に等しいみたいです。
あの頃から現在も付き合いや取引のあるショップとして東京だとBLUE LUG、W-BASE、TEMPRA CYCLE、25LAS、REW10WORKS、BROTURESなどがありますが、いずれもバリバリのメッセンジャー仕様のバイクを組む事なんて無いに等しいのでは?とSNSを見ていても少し悲しい気持ちになりますね。
なので一応未だメッセンジャー会社は存在しているんですが、残ってメッセンジャー業務を続けているのは大手のほんの一部だけであって、今はメッセンジャーを見かけるよりもUberを見かける方が圧倒的に多いと言う悲しさ。
あの頃は渋谷に行っても六本木に行っても青山に行っても必ずと言って良い程に「ないとうさ~ん」って誰かしらメッセンジャーから声をかけられたもんです。
それが今や残業の際はUberを頼んでしまっている自分。
そして彼等メッセンジャーにより「BORED」の屋号が国内も世界でも知れ渡る様になり、当時はホントにチューニングやカスタムなどをずっと続けていましたし、初代のBSLRオイルことBSLなんて2ヶ月半で2000本以上も売れたりとか、初代MFB-Tも一夏で数百枚売れたりとか。
諸々伝説を作ってくれた時代でした。
そのメッセンジャー業界が完全に廃れてしまった現在でもBOREDは変わらずにサイクルユーザーもターゲットであり、そして平行してパーソナルで行っていたフィッシングも今や完全なメインターゲットになっています。
要するに今迄ずっと自分がやって来た「遊び」が現在も自分を食わせてくれている。
そして今も昔も業務として携わっているジャンルは大きく変わっていないと。
継続は力なり、正にそーゆー事ですね。

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