どーも、ちょっと昨日から久しぶりに軽く腰やっちゃってます。
さて、過去にも不定期に説明して来ましたが、まだオイルのグレードについて知らないって人も多いので改めて。
そりゃ自分は中の人なんで「当然知ってるでしょ?」って思っていたんですが、そうでない人が多いと言うオイルのグレード問題。
って事でザックリとオイルのグレードについて説明してみます。
先ずフィッシングリール、サイクルパーツ、スケートボードウィールなどで使用する所謂ホビーオイルは、大きく別けると工業用オイルに準じていまして、自動車用のエンジンオイルやミッションオイルとは異なるグレード表示となります。
此処ではこれらをホビーオイルと称して記載しますね。
で、グレードはグループI~グループVの5グレードありまして、グループIが一番下の安価なグレードでグループVが一番上の高価なグレードです。
BOREDのMETHODは2003年の設立以来ずっとグループIVとグループVのオイル、つまり4か5の最高グレードしか使用していません。
あ、VとかIIIとか表記が面倒なんで下記から普通の数字で表記します。
グループ1=鉱物油(ミネラルオイル)成分:石油系炭化水素
クリーナーやインクなど希釈剤や溶剤などに近い使い方をされる事も多い不純物を多く含む低性能なオイル
グループ2=鉱物油(ミネラルオイル)成分:石油系炭化水素
一般家庭にあるレベルの潤滑油としてスプレーオイルなどで多く使われる汎用性能な普通のオイル
グループ3=鉱物油(ミネラルオイル)成分:成分:石油系炭化水素 (VHVI)
鉱物油の中では最高グレードですがナンチャッてなシンセティックとして表記する事が出来る紛らわしいグレードのオイル
グループ4=化学合成油(シンセティック)成分:ポリアルファオレフィン(PAO)
合成炭化水素なのでMETHODでは合成油と表記していますが、正式な分類では立派なシンセティックオイル
グループ5=化学合成油(シンセティック)成分:エステル(ESTER)
上記以外の最高グレード全般を差すが、エステルは化学合成油の代名詞となる位に安定しているオイル
と言う事で簡単過ぎなんですが、要はグループ4とグループ5は不純物を含まない化学的に製造され理想を追求して製造されたグレードのオイルと言う事で、グループ1~グループ3はあくまでも原料は石油である為に石油を精製して製造される事から不純物が多く、その精製方法によってグレードが別れると言う事。
もっと分かり易くイメージするとグループ1~グループ3までの石油系炭化水素を原料とする鉱物油は作業着を着たオッサンが工場で作っているオイル、グループ4とグループ5は白衣を着た頭脳明晰なオニイサンが研究所で作っているオイル。
すみません一部偏見を含みました。
まぁでも実際にこの位の違いはあるんです。
なので末端価格が倍以上も違って来るのは当然であって仕方のない事。
そして注意して見ていて欲しいのは成分表示の無い他社製オイルの製品説明などに「精製」やら「高度精製」と言うキーワードが表記されていたとすると、つまりはグループ1~グループ3までの石油系炭化水素を使用した鉱物油だと言う事。
そのキーワードが表記されているのにMETHODオイルと同等かそれ以上の価格で販売していたとすると、結局は利益を多く得ていると言う事になるんでしょうか?または自社製品では無い為に中間業者に利益を吸い取られているから高くなると。
原価ベースではだってどうやったってグループ4とグループ5の方が何倍(10倍以上も)も高価ですから。
でも厄介なのはグループ3のVHVIなんて表記される事もある合成油と表記出来る鉱物油。
これは高度精製される精製方法によっては化学合成油と同等の性能が出せる上に、更に配合される添加剤によっては性能や価格が高くなる事が十分に在り得ると言うオイル。
でも結局は分子構造が全く違う事からMETHODでは完全に別物として考えています。
だってヒヨコはアヒルになれないんでね。
って事でこれらホビーオイルに使用されているベースオイルのグレードについて超簡単に説明してみましたが、BOREDのMETHODは常にシンセティックオイルだと言う事で、不純物を含まない、高温にも低温にも強い、揮発や酸化が非常に少ない、攪拌や剪断にも強い、分子間結合から油膜が強い、と分子構造が安定している為に得られる恩恵は鉱物油の比較にはなりません。
あ、BSLRオイル、CHIMERAオイル、OMEGAグリス、THETAグリスの在庫が少なくなっていますのでお早目に。
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