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2023年12月25日月曜日

記事。

未だ多忙につき年末年始のスケジュールが確定出来ないBOREDです。
あ、メリクリです。
さて、もう完全に年末モードでしょうけど年末年始のお休みに役立つ様にとメンテナンス記事をアップして行きますよ。
今回はベイトリールのスプールベアリングについて。
コレって誰もが一度は?注油した事のある最も分かり易いパーツだと思うんですが、オイルの粘度や特性の適正を求める基準てどーしたら良いんですか?というもの。
先日某プロがボートからビッグベイトシーバスしている動画を見たのですが、キャストの際に「ヴィ~ン」て音をさせながらキャストしていたんですね。
コイツこれで良いのか?って気になりながら見ていたんですが、当然ながらその動画で使用している300番リールは触った事も投げた事もあったので普通はそんな音しません。
もちろんDCでも無いし。
このフルキャスト時に「ヴィ~ン」て音がしているのは恐らくスプールベアリングが原因なんですが、この異音がする原因として先ず一つ目にベアリングが死んでいる状態、そして二つ目はオイルの油膜が合っていない状態に絞られます。
一つ目のベアリングが死んでいると言うのは、使用経年によりベアリング内に錆または焼き付きが生じている事で正確な公差(精度)が保たれていない事が原因です。
この錆も焼き付きもそうなる原因は適正なケアを怠ったからであって、錆は誰もが想像付くと思うので省きますが、焼き付は使用している油膜が弱いまたは薄い事によりベアリングのボールとボディが直接触れ合ってしまい金属表面が摩擦してしまう事を言います。
基本的にベアリングを構成するボール、ボディ、リテーナーはオイルまたはグリスの油膜が存在している事で頻繁に金属同士が接触する事を防ぐ役割があって、これが頻繁に接触してしまうと言う事は瞬間的な負荷や荷重が掛かった際に油膜が切れて金属同士が大きく摩擦を起こします。
この摩擦が何度も起きると金属同士の表面が部分的に痩せてデコボコしてしまのが想像出来るでしょ?
更にこの摩擦が進むと適正に動かなくなり、この状態を焼き付きと言うんです。
サイクルベアリングでもお馴染みなので嫌ってほど焼き付き痕は見て来ました。
この焼き付いた状態のベアリングにいくら注油したところでベアリング内が正確な円形を保られていない事から間違い無く良くなる事はありません。
なのでこの状態でキャストをすると「ヴィ~ン」と変な事と共にスプールの回転に振動が多く伝わり飛距離も大きく落ちてしまいます。
そして油膜の厚みについても同様です。
BOREDのMETHODオイルで例えると新製品ZAYTオイルを注油した300番リールでビッグベイトをフルキャストしていると、恐らく当日中または次回の釣行時には「ヴィ~ン」と異音がして来るでしょう。
これは適正なウェイトに対応していない油膜の厚みが原因であって、同じくリールの水没とか大雨などが原因でスプールベアリング内に水が浸入した場合も同様です。
上記の例えで適正なオイルは?と聞かれたらLIGHT DUTYオイルまたはBSLUオイルとBALBOAオイルの1:1混合カスタム、これが自分の経験上から純正よりも飛ばせ異音も起こらない適正なオイルと言えます。
ビッグベイトなどではルアーの重量が重い事もあって無理矢理に飛ぶには飛ぶんですが、「ヴィ~ン」と異音がしていると言う事は上記2点が原因となり、つまりは破損の原因と言うか一歩手前くらいに考えて貰えれば間違いありません。
極稀にスプールシャフトの曲がりにより正確にスプールが回転していないケースもありますが、これはよっぽどの事が無い限り起きない症状なので参考までに。
なのでBORED STOREの製品ページにも一応目安となる推奨型番などを記載していますが、あくまでも推奨であって指定では無いのは使用条件など様々な要因により変動するからです。
そしてベアリングの状態確認はベアリングを完全脱脂した上で軽く回転させた際に「コトコト」や「ジャー」と音がする様であれば許容以上の摩耗が起きています。
そうなっていれば敢えて高価なチューニングベアリングで無くても良いので、国内メーカーのMINEBEAやNTNなどのミニチュアベアリング、またはメーカー純正ベアリングを使用しましょう。
決して某中華製の安価なベアリングは使用しない方が良いです。
ちなみに自分の場合は海水での使用は純正ベアリングまたはHEDGEHOG STUDIOのZHiを、淡水での使用はHEDGEHOG STUDIOのAIR HDまたはZHiを使用しています。
また、ベアリングのタイプについてはメンテナンスやクリーニングもし易く、油膜の物理的な定着し易さから両面シールドまたは片面シールドを推奨します。
開放と呼ばれるフルオープンのベアリングは余り大きな意味を持たず、ベアリングの設計上からシールはボールやリテーナーと接触していませんので、フルオープンだから超回転すると言う訳ではありません。
非接触型に限りますが。
それにゴミや水分の防御策?としてもシールドは物理的に有効なので、文字通りのシールド効果は少なからず得られるでしょう。
と言う事で年末年始は諸々フィールド遊びはお休みしますよって人は、すぐに行えるスプールベアリングのメンテナンスを行っておきましょうね。

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