BOREDのMETHODオイル&グリスがオリジナルと自負している一つに混合カスタムがあります。
これはオイルはオイル同士グリスはグリス同士で混ぜ合わせ、好みの粘度や特性をユーザー自身が自分専用オリジナルとして作れると言うもの。
それが2003年のBORED立ち上げ時からオリジナルで考案して来た混合カスタム。
METHODグリスについては現ラインナップのウレア系グリスとなった時点で、ディフェンス効果を示す極圧性、耐水性、耐熱性など現5ラインナップに殆ど数値の差がなく、粘度と粘性の違いのみが異なると言っても過言ではない事から混合カスタムしなくても現5ラインナップ中からセレクトする事で概ね対応出来ると考えています。
とは言えもちろん混合カスタムする事にも対応しているので、例えばSIGMAグリスの上から薄くOMEGAグリスを、の様に事前に混ぜ合わせなくても後から足す事でフィーリングの違いが得られるのはグリスの良いところ。
一方のMETHODオイルについては液体の性状からも言える様に、10人居れば10人違う粘度や粘性を求める場合もあり、それらに対応する為にラインナップを永遠と増やす訳にはいきません。
そこでBOREDオリジナルの混合カスタムが有効となって来るのですが、特に混合カスタムの需要が多いフィッシングユースでのベイトリールにおいて、混合カスタムする際に目安とする点をお伝えしたいと思います。
また近い将来に画像を差し替えする予定ですが、BORED STOREの製品各ページに使用している画像。
その中に「耐久、潤滑」「海水、淡水」とアイコンを表示してあります。
ちなみに上記と併せVG○○と表示してあるのはベースオイルの粘度となるので、数値が高ければ粘度も高く数値が低ければ粘度も低くなります。
「耐久、潤滑」について。
先ず耐久と言うのはオイル中に配合される添加剤の内、摩擦調整添加剤や耐水防錆添加剤など何かしらの要因から保護を目的とする傾向が強いオイルと言う事で、摩擦や荷重から金属表面を保護する特殊被膜を生成する摩擦調整添加剤、水分や湿度により金属表面から水分を押し出す様に保護する耐水防錆添加剤が主、粘度の低い順にCHIMERAオイル、NEMEAオイル、BSLUオイル、THICK HEAVYオイルが該当します。
次に潤滑と言うのはオイル中に配合される添加剤の割合が上記よりも少なく、更に粘弾性添加剤が多く配合される事により油膜の滑りを重要視しているオイルと言う事で、粘弾性添加剤の特徴でもあるヌルっとした回転や潤滑を促進するフィーリングが得られ、粘度の低い順にBALBOAオイル、LIGHT DUTYオイルが該当します。
「海水、淡水」についても。
これは勘違いも多いかもしれませんが、海水については海水でも使用出来る様に対応させてあると言う事で、逆に淡水においては淡水のみで使用してくださいと言う事なんです。
なので「海水対応」と「淡水専用」と言うのが正式な表示。
でも例えばBALBOAオイルとNEMEAオイルを混合カスタムさせたとすると「海水対応」として通用するんです。
その位、海水対応のオイル各種については添加剤を高配合してありますよと言う事。
そして、現在サンプルテストを行っている廃盤HYDRAオイルの後継製品となる超低粘度オイル。
現在のところISO VG4と言うBORED史上で最も低粘度となる予定ですが、構成はシンプルながら非常に高価な添加剤を使用する予定のオイルとなります。
基本的に超低粘度となる以上は低荷重で高回転が主なターゲットになる事は予想が付くと思いますが、上記の耐久については完全では無いけど除外して油膜のキレとレスポンスを重要視したオイルにするつもりです。
ベースオイルは超低粘度であればこそのエステル化学合成油100%を使用し、これに各種添加剤を最低レベルで配合するだけと言うシンプルな設計です。
これはこれで別の意味でのULTIMATEな試み。
と言う事で本日CHIMERAオイルとNEMEAオイルの充填作業が少量ながら完了し、次いで本日中にBSLUオイルの在庫補充が完了します。
がっ、この11月生産分となる在庫補充にて年内最終生産となりますので、欠品や品薄の場合は次回来年1月下旬まで生産が行えませんので予めご確認を。
とは言え年末年始もありますから通常より多く在庫補充しますけどね。
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