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2023年10月24日火曜日

記事。

これも以前から不定期でお伝えして来ましたが、BOREDのMETHODオイル&グリスについての注意点を改めて。
先ず、METHODオイル&グリスは他社オイル&グリスと同時に使用する事を推奨していません。
これには幾つか理由があって、他社で使用している基油も添加剤も化合物もMETHODと同一の物では無い事、METHODではフッ素(PTFE)に代表される固形添加剤を一切使用していない事、METHODでは塩素や重金属に代表される人体や生物に有害とされる添加剤を一切使用していない事が理由となります。
つまりMETHODオイルやグリスと他社オイルやグリスを混合させて使用すると、双方の被膜が侵されてしまう恐れがあり適正な性能や効果が発揮出来ない場合が多く出て来ます。
また例えばギアの裏にあるベアリングなどの様に、故意に混合させていなくても実用の上で接触が考えられる環境も同じです。
これら他社オイル&グリスとのバッティングにおいては使用当初は問題なくても後から問題となるケースもあります。
もちろん他社と言うのはメーカー純正も含めての事です。
次に、これも準じた内容となりますが、METHODオイル&グリスを使用するパーツは必ず事前に脱脂洗浄を行う様にしてください。
もちろん理由は上記に準じた事となります。
分解出来る物は出来るだけ分解した状態で、分解出来ない物は何度も洗浄を繰り返す事で、大概の油脂は脱脂する事が出来ます。
ちなみにBOREDで脱脂洗浄を行う際は100円ショップでも売っているPE製のポリ容器などにパーツを入れ、パーツクリーナーの「中乾性」をスプレーしてドブ浸けします。
20分ほど放置すると中の油脂が軟化しますので、一旦取り出してから再度同じパーツクリーナーの「中乾性」をスプレーしてドブ浸けし、今度は10分ほど放置して取り出します。
その後パーツクリーナーの「速乾性」をスプレーして各パーツの隙間や溝などを噴射力で洗浄し、最後にイソプロピルアルコールを使用して超音波洗浄機で洗浄を行います。
これで概ね脱脂洗浄は完了となりますが、最後の超音波洗浄機は省いて貰っても構いません。
超音波洗浄機での洗浄は流石に玄人過ぎるので、一般的には市販のパーツクリーナー「中乾性」と「速乾性」の2本があれば問題なく脱脂出来るでしょう。
ちなみに市販のパーツクリーナーについては誰もが見た事ある長いスプレー缶のアレですが、これ良い物と悪い物を見分けるコツをお教えします。
先ず、前提として10年前と比べ現在ではホームセンターなどで購入出来る物やモノタロウとかアマゾンで購入出来る物で粗悪な物はかなり減って来ましたが、内容量と成分の表示について注意して見てください。
パーツクリーナーのスプレー缶裏(注意書きなどのある面)に「内容量840ml」と記載されている物が殆どなのですが、次に成分の表示を見ると「450ml」等と記載されています。
これどっち?となりますよね。
この数値差と言うのは実は中に含まれている噴射に使うガスの容量なんです。
なので840ml入りのスプレー缶を使っているけど、肝心のパーツクリーナー自体は450mlしか入っていないと言う事で、その差390ml分はガスなんですね。
良心的ななメーカーだと540mlとか620mlなんてキチンとパーツクリーナー自体も多く入っていますので、スプレー缶の長さに騙されない様にしましょう。
これがトリックと言うか、良い物と悪い物の基準と言う事です。
特に「速乾性」のタイプはスプレーの噴射力が強く設定されている物が多いので、この容量差について少しでも少ない方を選ぶと中身のパーツクリーナー自体も多く入っていると言う事。
ワコーズやヴィプロスの様にキチンとモーターシーンで認知されている一流メーカーはパーツクリーナーを持った瞬間に「重っ」と感じますが、現在でも稀にホームセンターなどで198円で売っているメーカー不明のパーツクリーナーの中には「軽っ」と感じる物もありますので、その際はスプレー缶裏の表示を確かめてみてください。
ショップなどでも多く?使用されているであろうモノタロウのパーツクリーナーは、現在の赤白デザインへ変更された物なら全て良い物だと思います。
途中で脱線しましたけど上記の様にBOREDのMETHODオイル&グリスは他社オイル&グリスと同時使用する事はオススメ出来ませんので再度。
ちなみにこれはBOREDに限った事ではありませんので参考まで。

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