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2023年10月23日月曜日

記事。

早くもまた月曜日。
今日は先行受注にて完売となりました20th HWD LONGSLEEVEが夕方までに入荷予定、検品を終えてから本日から数日中にはご注文順に発送を開始しますのでお届けまで暫しお待ちください。
さて、先日開催されたLUNKER POOLこと湾奥最前線の個展HIGH TIDE会場にてリールメンテナンスとリールチェックを行っていた@lineslackerfamこと隅田のシーバスジャンキー氏と傍観していた自分。
その際にチェックを希望するお客さんのリールを何台か触らせて貰ったのですが、ベイトリールユーザーの多くに「ゼロポジ」が出ていない事を改めて確認しました。
ま、持参時にズレてしまった事も考えられますが。
ゼロポジとはメカニカルブレーキ(キャストコントロール)のノブが適正に調整されている事を示し、スプールをX軸(スプール回転方向をY軸とした場合)へ動かした際に極僅かにスプールが動くか動かないか程度のクリアランスを表しています。
これテキストにすると「?」が付く事もあるんですが、要するにスプールが回転して糸が出る方向を縦(Y軸)とするならスプールの左右方向を横(X軸)とします。
スプールを親指と人差指で掴み左右へ軽く動かした際に「カタカタ」とスプールが動かなければ、今度は少し力を入れて強めに動かしてみて「カタカタ」と極僅かに動きを感じる場合であればゼロポジの調整は適正です。
またはクラッチを切ってスプールを指で回転させながらメカニカルブレーキ(キャストコントロール)を締めて行き、スプールの回転が自然に「ス~」っと止まった位置が大体ゼロポジなので、加えて上記の方法で「カタカタ」具合をチェックして貰うのが早いかも。
この「カタカタ」が常に出ている場合はキャスト時にスプールが目に見えないレベルで左右に揺れている事になり、要するにスプールがブレている状態で使用してますよって事。
稀にスプールエッジのアルマイトが剥がれている場合やザラ付いている場合などは、このゼロポジが調整出来ていない証としてブレによりスプールとボディとの隙間が生じ砂や埃などが入り込んだ事による摩耗だろうと推測されます。
メカニカルブレーキ(キャストコントロール)は現在では主流ブレーキでは無く、あくまでも基本設計上の補助ブレーキとなりますが、数十年前だと遠心やマグネットと同様にメカニカルブレーキ(キャストコントロール)だけでブレーキをコントロールしていた時代もありました。
でも今やブレーキ性能は大きく進化していますし、スプールの軽量化や肉抜きも進歩しています。
だからまぁ雑に扱っていても激しくバックラッシュする事も減って来ましたが、今でも釣行で必ず数回はバックラッシュを起こすと言う人は一度ゼロポジをキチンと調整してみてください。
スプールのオイルチューンやらベアリングチューンやらに拘る前に、先ずはメカニカルブレーキ(キャストコントロール)のゼロポジがキチンと調整出来ていなければ何がチューンだって恥ずかしい思いをする事になりますからね。
スプールはリールの構造上から目に見えるレベルでは左右にブレない事が前提であり、スプールシャフト左右の先端が当たる「メカニカルブレーキ当タリ」や「メカニカルブレーキ座金」はそのシャフト先端が触れるか触れないか絶妙なクリアランスに位置する事が適正です。
なのでメンテナンス時などでリールを軽く分解した際に、この「メカニカルブレーキ当タリ」や「メカニカルブレーキ座金」が明らかに大きくヘコんでいる場合はメカニカルブレーキ(キャストコントロール)を締め過ぎ、逆に全くヘコんでいなく汚れてもいない場合はメカニカルブレーキ(キャストコントロール)が弱過ぎで全く機能していない、正解だと僅かにヘコむかヘコまないか程度で少し点で汚れているのがゼロポジが出せていた証と言う判断です。
そしてスプールシャフト先端にはスプールベアリングで使用したものと同一のオイルを一滴塗布してください、過度な摩擦を低減させて自然にメカニカルブレーキ(キャストコントロール)が機能する事をフォローします。
まぁ個体差やメーカー差がありますが概ね上記にて調整してみてください。
シマノでもダイワでもアブでも、現行でも廃盤でも関係無く概ねこの設定は共通するはずですので。
ゼロポジが調整出来ていないと確実に故障や破損の原因にも繋がりますので、毎回必ずキャストする前には必ず調整する様に癖付けておきましょう。
意外とバッグに入れている際や移動時に無意識に触れたりしてゼロポジが狂っていたりするもんです。
今回はリアルを知れてホントに勉強になりました。

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