BOREDがサイクルメカニック時代にブイブイ言わせてた2010年前後、よくメンテナンスやリペアで訪れたお客さんに言ってた事として「ネジは勝手に緩む事はあっても勝手に締まる事は無い」と。
これ実際にそうなんですが、何を言いたいかと言うと「チェック」しようよと。
チャリに乗る前は車体を軽く持ち上げて地面へ落とす。
たったこれだけの事で異音がすれば直ぐに気が付くはずなんです。
そして目に見える高負荷なボルトやナットは簡単に締めてみる、ステムやクランクやペダルなど。
するといずれどこか少し締まる箇所が出て来る訳です。
使用や走行に伴う振動や歪みで緩んで来た証です。
これがメンテナンスの原点です。
事前メンテナンスの重要性でもあり、定期メンテナンスの必要性でもある。
これを放置していると、例えばステムボルト4本の内1本だけが毎回緩むとすれば、それは明らかにネジ山の不良やボルトの不良、またはステム本体の破損が原因となります。
そうやって気が付く。
なのでフィッシングリールであっても同様であって、しかも手で触っているからもっと分かり易いはずです。
明らかに飛距離が落ちたとか巻き心地が悪くなったとか、使っていれば誰もが必ず感じた事のある症状。
これを一生皆無にする事は出来ません。
道具と言うのは何にしても劣化や酸化や摩耗が起こるものであって、それは高級品でも廉価品でも木材でも金属でも樹脂でも同じです。
症状が進行するタイミングが違うだけで必ず発生する事なんです。
だから今のところそれら症状を緩和させる為の安価で最短な手段としてオイルやグリスをクッション的に(被膜)使用したメンテナンスが最適であって、ご存知の様に自動車でも船舶でも同じだし、または家屋や家電でも同じっちゃ同じですね。
メンテフリーは事実上有り得ないと言う事。
地球上には大気が存在している上に太陽からの紫外線もある。
なので何もしていなくても酸化は起こるし色は褪せるし強度は落ちる。
これは普通に生活している上で100%避けられない事。
100万円以上のサーベロでもルックでもトレックでも、10万円近いステラでもイグジストでもアンタレスでも、ランボルギーニでも軽自動車でもギャルソンでも洋服の青山でも同じ、絶対にメンテナンスは必要です。
なので自分でやってみたいと言う人は自分でトライする方が良いとは思いますし、そーゆーの向いてないんだよなぁと言う人は専門ショップやメンテナンス工房などを利用すれば良いと思うんです。
でもその場合はアチコチ色んな所を利用するのではなく、医者と同じで自分の主治医を見つける様にした方がベスト。
次回のメンテナンス時に症状を覚えていてくれたりしますからね。
「ネジは勝手に緩む事はあっても勝手に締まる事は無い」つまり工業製品全般として自然と劣化はしても自然と進化する事は皆無と言う意味でもある。
これは頭に入れておきましょう。
で、例のBOREDサマーシーズン恒例のアレね、明日アナウンスしますのでゼヒこの機会に。
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