最近勘違い?されているビッグベイターが多い様に感じるタックルバランスと飛距離の問題。
例えば分かり易く7.6ftでMLのスピニングと7.6ftでXHのベイトをタックルとして、スピニングには20gのバイブレーションを、ベイトには60gのジョイントビッグベイトを付けてフルキャストする。
この例の場合は当然ながらスピニングなら40m飛びベイトでは20mしか飛ばない。
つまり軽いルアーを付けたスピニングの方が飛ぶ結果に。
これは単にリール自体の構造と共に空気抵抗の影響が重量よりも勝ると言う事が大きな要因であり、当然ながら全く同じ条件のタックルであればルアーの重い方が飛ぶ。
で、この結果を逆転または近付けられるんではないかと考えている人が意外と多く、その原因をオイルやベアリングの問題とする人が少なくない、またはどうすれば逆転出来るか?と考えている人。
これはロッドのパワーやアクション、リールの種類や構造、ルアーの空気抵抗、ラインの接触摩擦など、あらゆる条件が原因として挙げられ恐らく逆転させる事は不可能に近い。
でも多少ながらオイルの粘度抵抗を減らせば近付けると思っている人が多く、XH以上のパワーロッドにベイトリールの組み合わせでジョイントビッグベイトを少しでも遠くへ飛ばす為にスプールベアリングへ超低粘度オイルを極少量注油する。
これでは初速が上がり過ぎてしまい確実にバックラッシュしてしまう。
今度はそれを回避する為にメカニカルブレーキやメインブレーキを強く効かせたりサミングを多用させてバックラッシュを回避しようとする訳ですが、それであれば最初から超センシティブなセッティングにした意味が無い。
そうでは無くこの場合の正解はスプールベアリングに低粘度〜中粘度のオイルを注油し、初速による高回転化を油膜の粘度抵抗で抑えてやる事が適正と言う提案。
勿論それでコントロールし易いベイトになったとしても20gのバイブレーションを付けたスピニングに飛距離では絶対に敵わない。
これがあくまでも魚を獲る為に釣りをするタックルの現実。
なので例えば100gオーバーのジャイアントベイトを使うベイトスプールにKRAKENオイルは完全なミスマッチであり、BORED的にはCHIMERAオイルまたはLIGHT DUTYオイルの使用を推奨します。
そしてそれに伴い駆動系であるギア関係の油膜もキチンと強靭な仕様にするべきであり、好みの巻き心地に応じてDELTAグリスからOMEGAグリスまでのラインナップ中から選択して頂ければと思います。
あくまでもメーカーのデフォルト仕様が各種機能の前提であって、そこから一歩先を狙えるオイルやグリスがBOREDのMETHODシリーズであると言う事。
そして市販全てのオイルにおいても1滴注油すれば劇的に飛距離が数十メートルもアップするなんて物理的に有り得ない。
メーカーのデフォルト状態よりもノイズが減りシルキーさが増したとか、キャスト時の初速がスムーズになったとか、酸化や腐食が減ったとか、メンテナンスサイクルが少なく済むとか、分解した際の内部汚れが減ったとか、それがメーカー純正の一歩先でありBOREDのMETHODシリーズで確実に実感出来るところ。
20mが40mになる訳ではありません。
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