本日から9月と言う事でハイシーズンに向けた事前メンテナンスの参考に。
BOREDのMETHODオイル製品中でワンウェイローラークラッチへの使用に特化させているNEMEAオイルとCHIMERAオイル。
共に粘弾性添加剤を無配合とする事で粘性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとなり、配合されるMETHODオリジナル耐水防錆添加剤のユニークな特性から、水分が浸入した際には一旦わざと乳化させる事で防錆を行うメソッドを取り入れています。
この特性はMETHODオリジナルとして開発した水置変換性を応用したもので、油分が水分を取り込む事で一時的に水の分子と油の分子が隣り合う分子配列となり、時間の経過と共に分離する事で水分のみが蒸発し使用対象物の周囲に錆が発生&拡大する事を抑制するメソッドです。
簡単に言うと強力な防錆効果を持つ油分が水分を捕まえてしまい、その内に水分が勝手に蒸発するのを待っていると言う事です。
しかも肝心な事として同時に強力な摩擦調整剤も高配合している事で金属同士の摩擦による摩耗を防ぎます。
一般的に誤解?の多い事とはなりますがワンウェイローラークラッチはベアリングの一種です。
ですが、誰もが知っている球状のボールベアリングではなく棒状のニードルベアリングが使用されているので、衝撃や荷重を点で受けるのではなく線で受けるイメージにつきキチンとした対策が必要不可欠となります。
なのに巷ではキチンと理解していなメーカー?ショップ?などが極圧添加剤や摩擦調整剤はスベリの原因になると説明していて、それらの添加剤を一切使用していないオリジナル?のグリスこそが適正と謳っている場合があります。
BOREDとしてはこの考え方に全く同意出来ません。
スベリの原因は金属表面に目に見えないレベルの極薄で生成された酸化被膜による影響ではなく、油脂の粘度や粘性の方が圧倒的に大きな影響を及ぼすと考えていますし目で見て確認出来る事です。
ワンウェイローラークラッチは片側一方にしか回転しない様に、逆転させた途端にクサビ機構が働き回転をロックします。
そのクサビ機構の動きはニードルベアリングが押し付けられてロックするのですが、グリスやオイルの粘度や粘性がそのクサビ機構の動きを妨げてしまい正しく動かない事があります。
これがオイルならまだしも半固形状のグリスになれば自ずと粘度も粘性も高くなるのは言わずもがな。
要するにサラサラしたオイルであればニードルベアリングの動きもサクサクとレスポンス良く動くのですが、ネバネバしたグリスであればニードルベアリングが引っ付いてしまい全部のニードルベアリングが同時にレスポンス良く動くとは限らないと言う事。
それに極圧添加剤や摩擦調整剤が一切使用されていないグリス?なんてシリコーングリス以外に存在するのかすら不明ですが、もしそれを使用すれば明らかに金属同士の摩擦による摩耗が発生し、ニードルベアリングだけでなく対になるインナーチューブの摩耗も大きく進行してしまう事になります。
なのでBOREDでは以前よりグリスの使用は推奨していませんし、粘性を極力排除しサッパリとした質感のオイルとして中型~大型リールにはNEMEAオイルを、小型~中型リールにはCHIMERAオイルと粘度違いで2つをラインナップしているんです。
ちなみにリールメーカーもベアリングメーカーもこのクラスのワンウェイローラークラッチにはオイル使用を推奨しています。
上記の事からキチンとした理屈があって「専用」とも言える存在のNEMEAオイルとCHIMERAオイルをラインナップしていまして、とは言えもちろん一般的なボールベアリングなどでも使用箇所により他のオイル同様に使用する事が出来ます。
例えばNEMEAオイルはハンドルノブベアリングやボデイ内ベアリングでも使用対象となりますが、スプールベアリングの場合は乳化し易くなってしまう事で敢えて推奨とはしていなく、CHIMERAオイルについてはスプールベアリングでも使用対象となり、その他にもメンテナンスの組付時におけるアッセンブルオイルとしても使用対象となります。
防錆と極圧に特化したこのNEMEAオイルとCHIMERAオイルは、他社ではラインナップしていない?唯一無二のワンウェイローラークラッチでの使用をターゲットに設計したオイルとなり、準じて別途上記でも使用する事が出来る特殊なオイルとして認識頂ければと思います。
既に発売からソルトウォーターシーンでは絶大な支持を頂ていますが、ジャンルやカテゴリーを問わずゼヒ一度お試し頂ければと思います。
特にこれから迎えるハイシーズンは一年で最も釣行頻度が多くなるのが一般的ではありますが、そのハイシーズンを迎える前にキチンとした事前メンテナンスをお忘れなく。

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