さ、BOREDの在る東京でもまた暑さが戻って来ましたが、改めて今年もBOREDが提唱する「夏オイル夏グリス」を。
毎年6月後半~7月前半の初夏に入ると高気温と高湿度だけでなく水温も高く更には紫外線の影響も受ける過酷なシーズンを迎えます。特に水辺で使用するフィッシングリールなだけに昨今の猛暑&酷暑となるサマーシーズンには何かしらのケアを行っておいた方がベストなのは間違いありません。
そこでBOREDが提唱する「夏オイル夏グリス」の説明となりますが、普段使用している他の3シーズンよりもオイルやグリスの粘度や粘性をワンランク~ハーフランク強め?重め?にしてやり、物理的に油膜を強化する事で高温環境のサマーシーズンにおいても軟化や流動を防ぐという目的です。
強い?重い?と書くのは正しい表記では無いのですが、この場合は油膜性を上げてやれば良いと言う意味です。
特にグリスに関しては主成分となる増稠剤の特性により温度変化に応じて粘度変化を起こし易い性質があります。
金属に油膜さえ付着していれば理論上では錆の発生は殆ど防げますし、例え極薄であっても油膜さえ付着していれば理論上は潤滑します。
けれど当然ながら理想とする適正な油膜の状態が存在するので、予め粘度や粘性をワンランク~ハーフランク強め?重め?にしておく事で、高温環境などによる油膜の軟化や流動を最小限に止め油膜を維持し易くしてやると言う事です。
ではどのパーツで実践すれば良いか?
これは簡単にアクセスし難いメインギアやピニオンギア、同じくボディ内ベアリングで行っておけるとベストです。
先ず、メインギアやピニオンギアについて。
BOREDのMETHOD製品で言えば普段THETAグリスを使用しているならALPHAグリスへ交換してやる。
と、THETAグリス、ALPHAグリス、DELTAグリスにおいては粘度と粘性の違いだけで極圧性などディフェンス効果は殆ど同じ数値と言う特徴から、シンプルに粘度をワンランク高い物へ変えてやれるのですが、今使用しているMETHODグリスに粘性を加える事でハーフランク強くする事も可能です。
例えばDELTAグリスにUG SIGMAグリスを少し加えて粘度と粘性を少し上げてみるとか、UG SIGMAグリスの高粘度と高粘着そしてUG OMEGAグリスの低粘度と高粘着を利用すればユーザー個々にお好みの粘度や粘性が楽にチューニング出来るはずです。
当前ながらUG SIGMAグリスもUG OMEGAグリスも単体での使用は可能なので、これらへ丸々交換してやれば異常にシツコイ粘性により油膜は一気に強化出来ます。
今現在使用しているMETHODグリスにUG SIGMAグリスかUG OMEGAグリスを1個追加してやるだけで粘度または粘性を強化させる事が出来ると言う意味でも持っていて損は無い存在です。
次に、ボディ内ベアリングについて。
ボディ内ベアリングとはメインシャフトを支持するリール内で最も大きなベアリングの事を差し、付随してその対面にあるベアリングなども含みますが、文字通りボディ内にある全てのベアリングで行っておければ万全です。
そのボディ内ベアリングにおいてはMETHOD製品の中でも特殊な位置付けとなるVNLペーストの使いどころが多く、特に上記ギア類のすぐ側にあるボディ内ベアリングを強化する意味でもサマーシーズンはVNLペースト化させておくのがオススメです。
自分の場合も普段は機種を問わずボディ内ベアリングにはBSLUオイルを使用する事が多いのですが、巻き感は違和感を感じるほどの差は生じないにも関わらず、シルキーさ?ノイズレスさ?は確実に増している事で油膜強度が上がっていると実感出来ます。
これはやはりオイルとペーストの物理的特性が異なる事にあります。
グリスでは重すぎるオイルでは不安がある、そんな場合にはグリスでもなくオイルでもないハチミツ?酢味噌?の様な性状のVNLペーストこそベストと言う事で、この同類他社には存在していない独特な性状だけが実現出来る特徴と言えるでしょう。
特にメタルボディのリールにおいては熱伝導率の高いアルミ(ジュラルミン)が主流となる事から、ボディ内部に収められているギアやベアリングなどに使用されているグリスは熱の影響をモロに受け易くなります。
サマーシーズンの目安として7月~9月あたりまでの気温30度以上においては、特に炎天下や車内だと温度は40度にも50度にも一気に上昇するので、METHODグリス自体の耐熱温度範囲には余裕があるとしても他の3シーズンと比較するとは明らかに軟化し易くなります。
なのでこれらを踏まえてサマーシーズンは「夏オイル夏グリス」と言う考え方から上記の方法で特にアクセスし難い箇所にあるパーツで使用するオイルやグリスを強化させておけると万全ですと言う事。
と言う事で昨今は猛暑&酷暑となるのが常となったサマーシーズンですが、本格的な真夏を迎える前の今こそ「夏オイル夏グリス」を実践して過酷なシーズンを乗り越えましょう。
なんせこのサマーシーズン後には秋のハイシーズンが控えていますからね、愛機の状態を万全に保っておくと言う意味もで今が正にジャストタイミングです。

0 件のコメント:
コメントを投稿