要するにバスアングラー向けですかね。
但し、カスタムパーツもチューニングパーツも多く存在している現代において、もはやベイトリールにおけるセオリーは無い?に等しく、純正で使用しているアングラーも大半では無いと言う事から、あくまでもBOREDが考える「純正の一歩先」としての内容となります。
先ず、一回の釣行で何百~数千とキャストする事を前提にした場合、余りにも自己満足的な超高回転化には疑問を感じています。
もちろん毎回釣行の後に全バラシしてメンテナンスやクリーニングを行えるのなら話は別ですが、基本的に道具としてハードであるパーツやベアリングが担う役割とソフトとしてオイルやグリスが担う役割は連携こそしていますが別物です。
但し、カスタムパーツもチューニングパーツも多く存在している現代において、もはやベイトリールにおけるセオリーは無い?に等しく、純正で使用しているアングラーも大半では無いと言う事から、あくまでもBOREDが考える「純正の一歩先」としての内容となります。
先ず、一回の釣行で何百~数千とキャストする事を前提にした場合、余りにも自己満足的な超高回転化には疑問を感じています。
もちろん毎回釣行の後に全バラシしてメンテナンスやクリーニングを行えるのなら話は別ですが、基本的に道具としてハードであるパーツやベアリングが担う役割とソフトとしてオイルやグリスが担う役割は連携こそしていますが別物です。
つまり過剰なセッティングはオイルやグリスの適正を超える場合もあり、そこからの破損や不具合はソフトであるオイルやグリスのせいじゃありません。
なので今回はあくまでもメーカー純正の状態を想定したメンテナンスとして、そこからオイルやグリスだけの交換でフィーリングやスペックがどれだけ向上するか?がテーマとなります。
つまり純正時と同等か以上の耐久性は維持する事は大前提として、それにプラスアルファさせる要素がオイルとグリスのセレクトで付加出来ると言う事、それが「純正の一歩先」と言う意味。
早速。
自分の手持ベイトリールの中で歴代一位と言っても過言では無いほどに溺愛している18バンタムMGL、メタ二ウムも良いリールですけどね。
で、この一般的な100番台ベイトリールを例にとってみます。
先ず、アングラーが真っ先に考えるアクセスし易いパーツとしてスプールベアリングやハンドルノブベアリングがありますが、フィーリングに一番大きく影響する部分でもあります。
シツコイ様ですが、あくまでも「純正の一歩先」として耐久性を維持しながらレスポンスを向上させる場合、スプールベアリングにはBALBOAオイル、そしてハンドルノブベアリングにはLIGHT DUTYオイルが適正と考えます。
スプールベアリングの場合は最も簡単に注油が出来る様に設計されているパーツでもありますが、純正よりも低粘度なオイルを使用すると言う事は小さい入力においても初速が得られ易く、ザックリ言うと同一条件で同一ルアーをキャストした場合は飛距離が向上する要素となります。
その反面デメリットとして初速が上がり過ぎる事でブレーキの反応が遅れたりシビアになる事もあると言う点は考慮してください。
サミングやブレーキコントロールが上手く調整出来る場合において飛距離の向上が見込めると言う事です。
これはキャストだけに限らずピッチングなどショートディスタンスのアプローチにおいても同様です。
次に、巻き感に直結する一番大きなパーツはメインギアとピニオンギア、そしてレベルワインダーのウォームシャフトにあります。
これは一目瞭然ですが全てギアパーツと言う事で、ギアの刃が荒れたり欠けたりすれば振動としてフィーリングに影響する事はご承知のとおりでしょう。
これまたシツコイ様ですが、あくまでも「純正の一歩先」として耐久性を維持しながらレスポンスを向上させる場合、メインギアとピニオンギアにはALPHAグリス、ウォームシャフトにはTHETAグリスまたはLIGHT DUTYオイルが適正かと思われます。
純正ではMETHODで例えるとSIGMAグリス~DELTAグリスの様に高粘度なグリスが使用されていますが、これは油膜の物理的な安定性として採用されている物と思われます。
つまりメーカー純正って大リールから小リールまで基本的に同じグリスが使用されている場合が殆どなんですが、これにはアングラーも「ん?」と疑問があるかと。
極端な場合50番台でも400番台でも同じグリスが使われているのは違うだろうと言う事。
そこでMETHODグリスは粘度違いで3種類と極端な粘性違いが2種類の合計5製品をご用意してありまして、更にこの5グリスは粘度も粘性も異なりながら極圧性は殆ど同じ数値を維持している事が特徴でもあり、もちろん素材も完全に同一なので全てをお好みで混ぜ合わせて使用する混合カスタムにも完全対応しています。
100番台をターゲットとした場合、個人の好みは抜きにして油膜の粘度と適度な粘性から定着率とフィーリングが最も良いとされるのがALPHAグリスと言う事で、粘度は高いけど少しサッパリ気味の粘性にしたいならDELTAグリスでも良し、粘度は低いけどネットリ気味の粘性にしたいならTHETAグリスでも良し、更にネットリ感を加えたい上に粘度も上げたいならSIGMAグリスを、その逆の粘度ならOMEGAグリスを、いずれも単体使用は当然ながら少量を混ぜ合わせて調整する事でバリエーションをカスタムする事が出来ます。
最後に、地味ながら重要なパーツとなるボディ内の各種ベアリング。
これはピニオンギアを支えるベアリングであったり、メインシャフトの値元にあるベアリングであったり、ハンドルシャフトを支えるワンウェイクラッチであったり、これらは全て非常に重要なベアリングとなります。
基本的にボディ内ベアリングは純正のまんまでも良いと思っていますが、注油交換をするのであればLIGHT DUTYオイルまたはBSLRオイルで問題ないと思います。
この粘度差はあくまでも淡水使用の100番ベイトリールの場合に巻感をどう得たいかに依存します。
シットリとノイズレスにしたいならBSLRオイル、全体的に軽い巻感でレスポンスを求めるならLIGHT DUTYオイルと言う事です。
オールド系のベイトリールなどはTHICK HEAVYオイルでも良いでしょう。
そして重要なのがワンウェイクラッチですが、このパーツは誤解も多い事でも有名?なんですけど基本はベアリングですからね。
ニードルベアリングと言う円柱状のボールでは無いベアリングを使用していて、それが出たり引っ込んだりして一方向にしか回転しないと言う機構を持っています。
なので「ワンウェイ=一方通行」と言われクラッチともベアリングとも各メーカーによって表記が異なって来るんです。
このワンウェイクラッチは上記の様に動きを伴う為に、高粘度や高粘性により動きがスポイルされてしまう場合があります。
これを回避するべく設計した強靭な油膜のフルエステルでサッパリなフィーリングを得られるのがCHIMERAオイルと言う事なんです。
つまり油膜がサッパリとしているのでニードルベアリングの動きがスポイルされないと言う事。
でも別に他のベアリングに使用しても問題ありませんので、あくまでも専用では無く推奨と言う意味で存在させています。
但し、このCHIMERAオイルを海水で使用したり300番以上の大型ベイトリールで使用すると油膜が長持ちしない場合もあり、これは当然ながら釣行後のケアを怠る事が一番の原因ではありますが、今まさに上記にも対応出来るワンウェイ向け?なオイルを試作中と言う事に繋がるんです。
と言うところでしょうか。
そして、ハンドルノブなどは完全に個人の好みでセレクトすれば良いパーツでもあり、また耐久性なども様々につき敢えてコレが推奨とは言えませんが、個人的には超高回転化させたところで「だから何?」と思っていまして。
もし超高回転化させたいのであればハンドルノブベアリングを「アチっ」となる温度を目安にドライヤーなどで少し暖めてからBALBOAオイルを少量注油し、直ぐに数回転させてBALBOAオイルを馴染ませてやれば結構な高回転化は可能ですけどね。
また、一応前回も書きましたが自分の個人的なオイル&グリスのセレクトは過去記事の下記アドレスを参考に。
https://darksideboredblog.blogspot.com/2022/07/blog-post_54.html
在庫補充も概ね完了していますので、ゼヒ引き続きのご注文をお待ちしています。
なので今回はあくまでもメーカー純正の状態を想定したメンテナンスとして、そこからオイルやグリスだけの交換でフィーリングやスペックがどれだけ向上するか?がテーマとなります。
つまり純正時と同等か以上の耐久性は維持する事は大前提として、それにプラスアルファさせる要素がオイルとグリスのセレクトで付加出来ると言う事、それが「純正の一歩先」と言う意味。
早速。
自分の手持ベイトリールの中で歴代一位と言っても過言では無いほどに溺愛している18バンタムMGL、メタ二ウムも良いリールですけどね。
で、この一般的な100番台ベイトリールを例にとってみます。
先ず、アングラーが真っ先に考えるアクセスし易いパーツとしてスプールベアリングやハンドルノブベアリングがありますが、フィーリングに一番大きく影響する部分でもあります。
シツコイ様ですが、あくまでも「純正の一歩先」として耐久性を維持しながらレスポンスを向上させる場合、スプールベアリングにはBALBOAオイル、そしてハンドルノブベアリングにはLIGHT DUTYオイルが適正と考えます。
スプールベアリングの場合は最も簡単に注油が出来る様に設計されているパーツでもありますが、純正よりも低粘度なオイルを使用すると言う事は小さい入力においても初速が得られ易く、ザックリ言うと同一条件で同一ルアーをキャストした場合は飛距離が向上する要素となります。
その反面デメリットとして初速が上がり過ぎる事でブレーキの反応が遅れたりシビアになる事もあると言う点は考慮してください。
サミングやブレーキコントロールが上手く調整出来る場合において飛距離の向上が見込めると言う事です。
これはキャストだけに限らずピッチングなどショートディスタンスのアプローチにおいても同様です。
次に、巻き感に直結する一番大きなパーツはメインギアとピニオンギア、そしてレベルワインダーのウォームシャフトにあります。
これは一目瞭然ですが全てギアパーツと言う事で、ギアの刃が荒れたり欠けたりすれば振動としてフィーリングに影響する事はご承知のとおりでしょう。
これまたシツコイ様ですが、あくまでも「純正の一歩先」として耐久性を維持しながらレスポンスを向上させる場合、メインギアとピニオンギアにはALPHAグリス、ウォームシャフトにはTHETAグリスまたはLIGHT DUTYオイルが適正かと思われます。
純正ではMETHODで例えるとSIGMAグリス~DELTAグリスの様に高粘度なグリスが使用されていますが、これは油膜の物理的な安定性として採用されている物と思われます。
つまりメーカー純正って大リールから小リールまで基本的に同じグリスが使用されている場合が殆どなんですが、これにはアングラーも「ん?」と疑問があるかと。
極端な場合50番台でも400番台でも同じグリスが使われているのは違うだろうと言う事。
そこでMETHODグリスは粘度違いで3種類と極端な粘性違いが2種類の合計5製品をご用意してありまして、更にこの5グリスは粘度も粘性も異なりながら極圧性は殆ど同じ数値を維持している事が特徴でもあり、もちろん素材も完全に同一なので全てをお好みで混ぜ合わせて使用する混合カスタムにも完全対応しています。
100番台をターゲットとした場合、個人の好みは抜きにして油膜の粘度と適度な粘性から定着率とフィーリングが最も良いとされるのがALPHAグリスと言う事で、粘度は高いけど少しサッパリ気味の粘性にしたいならDELTAグリスでも良し、粘度は低いけどネットリ気味の粘性にしたいならTHETAグリスでも良し、更にネットリ感を加えたい上に粘度も上げたいならSIGMAグリスを、その逆の粘度ならOMEGAグリスを、いずれも単体使用は当然ながら少量を混ぜ合わせて調整する事でバリエーションをカスタムする事が出来ます。
最後に、地味ながら重要なパーツとなるボディ内の各種ベアリング。
これはピニオンギアを支えるベアリングであったり、メインシャフトの値元にあるベアリングであったり、ハンドルシャフトを支えるワンウェイクラッチであったり、これらは全て非常に重要なベアリングとなります。
基本的にボディ内ベアリングは純正のまんまでも良いと思っていますが、注油交換をするのであればLIGHT DUTYオイルまたはBSLRオイルで問題ないと思います。
この粘度差はあくまでも淡水使用の100番ベイトリールの場合に巻感をどう得たいかに依存します。
シットリとノイズレスにしたいならBSLRオイル、全体的に軽い巻感でレスポンスを求めるならLIGHT DUTYオイルと言う事です。
オールド系のベイトリールなどはTHICK HEAVYオイルでも良いでしょう。
そして重要なのがワンウェイクラッチですが、このパーツは誤解も多い事でも有名?なんですけど基本はベアリングですからね。
ニードルベアリングと言う円柱状のボールでは無いベアリングを使用していて、それが出たり引っ込んだりして一方向にしか回転しないと言う機構を持っています。
なので「ワンウェイ=一方通行」と言われクラッチともベアリングとも各メーカーによって表記が異なって来るんです。
このワンウェイクラッチは上記の様に動きを伴う為に、高粘度や高粘性により動きがスポイルされてしまう場合があります。
これを回避するべく設計した強靭な油膜のフルエステルでサッパリなフィーリングを得られるのがCHIMERAオイルと言う事なんです。
つまり油膜がサッパリとしているのでニードルベアリングの動きがスポイルされないと言う事。
でも別に他のベアリングに使用しても問題ありませんので、あくまでも専用では無く推奨と言う意味で存在させています。
但し、このCHIMERAオイルを海水で使用したり300番以上の大型ベイトリールで使用すると油膜が長持ちしない場合もあり、これは当然ながら釣行後のケアを怠る事が一番の原因ではありますが、今まさに上記にも対応出来るワンウェイ向け?なオイルを試作中と言う事に繋がるんです。
と言うところでしょうか。
そして、ハンドルノブなどは完全に個人の好みでセレクトすれば良いパーツでもあり、また耐久性なども様々につき敢えてコレが推奨とは言えませんが、個人的には超高回転化させたところで「だから何?」と思っていまして。
もし超高回転化させたいのであればハンドルノブベアリングを「アチっ」となる温度を目安にドライヤーなどで少し暖めてからBALBOAオイルを少量注油し、直ぐに数回転させてBALBOAオイルを馴染ませてやれば結構な高回転化は可能ですけどね。
また、一応前回も書きましたが自分の個人的なオイル&グリスのセレクトは過去記事の下記アドレスを参考に。
https://darksideboredblog.blogspot.com/2022/07/blog-post_54.html
在庫補充も概ね完了していますので、ゼヒ引き続きのご注文をお待ちしています。
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