超低粘度(グリスの場合はちょう度と言いますが)なLDGとTHGは他社にはまず見られない独特の柔らかさを生かす為に油分の配合を多くして、例えるとハチミツやセメダインの様な粘性となります。
実際にはTHGよりもLDGの方が極僅かに粘度が低いのですが、規格に基づくといずれもちょう度0号と言う粘度設定になります。
このLDGとTHGは当初サイクルハブのカップ&コーンに使用する競技用としての役割や、オイルよりも物理的粘性を必要としたいパーツにおいての需要を見込んでラインナップしていましたが、このところはソルトやトラウトなどのフィネス系に需要が多く完全にフィッシングユースが大部分を占めている様です。
そこで配合されている極圧添加剤を見直し、例えばLDGには現在も配合している有機モリブデン系を継続し、THGには新たな硫黄系を採用する事で差別化するか、またはこれらを1種類にまとめてしまい新たなグリスとして誕生させるかを非常に悩んでいます。
実は提携業者からALPHAの更に下としてちょう度0号で同素材の低粘度グリスも生産出来るとの連絡を貰っていたのですが、当然ながら特注につき悩みどころでもありまして。
一般的なリチウム系グリスよりも耐水と高温に強いウレア系グリスを使用しているDELTAとALPHAに続くウレア系となれば言う事は無いのですが、どうしても価格に影響してしまう事から現在のLDGとTHGよりも少し高額になってしまう事を懸念しています。
そこまでしても恐らくはDELTAとALPHAほどの販売数が見込めない程に低粘度でユニークな粘性になる事から、ユーザーが使いどころを見つけられないかもしれないなって。
まぁそれを言ったらMETHODの存在意味も無くなるかもしれない程に製品全てにおいてユニークなラインナップであるとは自負していますが、低荷重をターゲットにしたフィネスやライトリグにおいてもウレア系の耐水と高温は絶対に欲しいところでもありまして、提携業者がもうちょっと価格を抑えてくれたら迷わずに行くんですけどね。
ぶっちゃけ既に気分的には一新する方向でDELTAとALPHAに続きウレア系を使用したちょう度0号の新グリスで盛り上がってはいるのですが、古株のLDGとTHGをボツにするのも気が引けてしまったり。
常にアップグレードやモデルチェンジを心掛けているとは言っても中々難しい事情もあるんですよ。
でも要するに性能がマストな条件でもありますので、ちょっと来週辺りにサンプルとして特注依頼をかけてしまおうかなって。
自宅の更新なんかもあるから10月は金欠なんだけどなぁ。
BORED STOREで爆買いしてくださいませ。
アルファより粘度の低いグリスがあるといいなと思っていたので
返信削除ウレア系のちょう度0のグリス、すごく欲しいです!
フィネス機への使用はもちろんですが、
パワーファイトをするリールでも、本体内部のベアリングや、
動きがそれほどないパーツの保護に薄く塗る目的などで使えると思います。
「アルファやデルタと混ぜて使える」柔らかいグリスが販売される日を
楽しみに待っています。
コメントありがとうございます!12月の発売に向けて只今絶賛準備中となりますのでゼヒ。尚、このMETHODのウレア系グリスは3種類共に粘度は違えども極圧性や減摩性などディフェンス面に関する数値は殆ど差がありません。高粘度でも低粘度でも非常に強靭な油膜となりますので、動きに対して求めるフィーリングで選択頂けると思います。
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