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2024年12月3日火曜日

記事。

BOREDのMETHODオイル&グリスは完全に自社設計で自社生産しています。
これはBOREDを立ち上げた2003年以来ずっと。
あ、いや途中で一部オイルは某オイルメーカーと共同開発になったんですけど、それもまた2年で元に戻りましたので基本的には変わらず。
で、その証拠?として現在でも様々なショップやメーカーから依頼された別注オイルを請け負い生産しています。
サイクルショップでは東京を代表するBLUE LUGのONE DROPオイルとBLUEグリス、スケートブランドでは同じく東京レぺゼン中野FESNのW.P.S.IからBLACKオイル、これらはもう毎回定番として現在も不定期に別注生産を請け負っていまして、例外?としてフィッシングメーカーのINX.labelのECサイトFish INでプロデュースされたFLBオイルを生産しています。
これら以外にも過去にはサイクルショップでは25LASとか、フィッシングショップでは10minutesとか、スケートブランドではT19とか更に色々と別注生産を請け負って来たのですが、現在はBOREDの余力的に上記の3社の別注生産のみを請け負っています。
以前にも書きました様に、オイルやグリスの油脂業界って大半が自動車用のエンジンオイルやミッションオイル等と工業用の機械や設備に使用するオイルが殆どの割合を締めていまして、ホビー用なんて元々ジャンルすら無いと言うか現在でも存在していないんですね。
いや、無理矢理コジツケると家庭用を主とした一般潤滑油とかそんな枠にザックリと入っている程度。
なので2003年にBOREDが注目したのはサイクル用とかフィッシングリール用など、実用した上で「コレっ」と思える専用を作りたいなと言う事からスタートしたんです。
当時の自分はリアルストリートでのBMXと淡水オンリーでバスフィッシングをメインとしていたので、今とそんなに大きく変わっていませんがこれこそがBOREDのルーツ。
当時は上記の工業用オイルをベースオイルとして理想とする粘度や性能で作っていたのですが、その内に業務用油脂メーカーや業務用材料メーカーと取り引き出来る様になって、現在では真っ新のベースオイルと添加剤と化合物などは個々に材料ベースで仕入れていまして、これを設備を持った提携業者に依頼して混合や攪拌などの量産作業だけを依頼して一から生産している訳です。
だからBOREDの事務所には空になった各種材料の一斗缶が沢山ありましてね、潰すのも手間なのでドンドン積み重なって行く始末。
年内に少しは廃棄しないと。
さて、なのでBORED STOREの製品ページなどには使用材料を配合順に記載しているのですが、例えば極圧添加剤とか摩擦調整剤と書いてある場合は、それをもっと突っ込んで行くと硫黄系なのか?有機モリブデン系なのか?リン酸塩系なのか?けどハロゲン系は使わないよ、などキチンと各種の特徴を理解しています。
人体や環境に悪影響を及ぼすのダイオキシンの発生が懸念される塩素系は絶対に使用しませんが。
で、この個々の特徴を踏まえて添加割合とか添加方法とかそんな知識も当然必要となって、これは長年の付き合いとなる提携業者にて色々と勉強させて貰いました。
これらを踏まえると一般潤滑油と大きく括られている工業用オイルはホビー用途に完全不向き。
意外とナメられている存在なんですホビー分野って。
その為にホビー用としてBOREDが一から作り上げて来たオイルやグリスこそが現在のMETHODオイル&グリスと言う事で、これまでも多数のモデルチェンジやアップグレードを繰り返して現在に至ると言う事。
そして誤解が多い事して、例えばBALBOAオイルはラジコンやスケートボードに使えないの?、これそんな事は全くありません。
想定している荷重や衝撃などが合えばその他色々に全然使えますし、BOREDでは以前からオーバースペックな数値を設定して来ましたので、最低限サイクルユースまでの荷重においては全く問題無く使用する事が出来て、しかもそれですらオーバースペックに数値設定してあります。
馬以上の動力を使う原チャリとかにはオススメしませんけど。
ザックリ例えてみると、体重70Kgの人間と車重10kgのロードバイクの合計80kgが舗装路を時速40kmで何十kmも走行した場合とか、体重70Kgの人間と車重15kgのマウンテンバイクの合計85kgが高さ3mの位置から何度もドロップオフしながら未舗装路を走行しても基準として油膜は切れない想定で、これを想像した上でフィッシングリールやスケートボードなどに置き換えてみると、あ~なら全然大丈夫だわっと想像が出来ますよね?
フィッシングリールで言えば30gのルアーをキャストして掛かった魚の重量が5kgだとしてもね、そんなの全然上記のサイクルユースに比べたら屁でもありません。
しかもロッドやラインやリーダーや更には機構としてのドラグなど支点も多い上に引っ張り強度も調整する事が出来る訳ですから、例えロッドが無くてリールとルアーを直結して魚と引っ張り合いしたとしても荷重はドラグ設定の荷重から分かるとおり大した荷重じゃありません。
雑に例えましたけど。
そーゆー事を具体的に体験したり想像していないのが油脂業界であって、要するに自動車や工業の世界と比べ圧倒的に消費が少ない業界なのでスルーされているんでしょう。
要するに儲からないんですよ。
だからBOREDの様な存在と言うイントロ的な話でした。

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