裏技って程じゃいないんですが、皆シールドベアリングのゴムシールを取り外す事に難儀している場合じゃないって。
そんなもん身の回りの物を使えば済むのに。
まぁフィッシングリール用のミニチュアベアリングはステンレスシールかオープンが主流だから置いておいて、サイクルハブ用のシールドベアリングは6000番台が主流となっていまして、これはメトリック(つまりメートル)規格に準じた世界規格です。
R6とかR8とかって規格は今や少数派になって来ましたが、これらはインチ規格なのでメリケンだけの物。
ちなみに世界中のサイクルパーツの9割以上は台湾がOEM元なのは常識ですが、だからメトリック規格な訳で、ついでに世界一のパーツメーカーはシマノなので、これまた当然メトリック規格が大多数と言う事です。
さて、本題ですが、今自分のハブに使用しているベアリングをオイルチューンしてみたい又はグリスアップし直したいと言う方は下記を用意してください。
精密ドライバーの一番小さなマイナス(100円ショップでも売っているセットの奴でOK)、パーツクリーナー(本当はWAKOSとかViprosが良いけど最悪MonotaroでもOK)、キッチンペーパー(ティッシュは埃が起きるのでNG)、ドライヤー(髪の毛を乾かすアレ)、あとは勿論オイルチューンならMETHODのBSLRかLIGHT DUTYを。
いざ。
先ずは必ずシールドベアリングの内輪に精密ドライバーのマイナスを角度が極力シールと平行になる様に差し込む。
すると既にうっすらとシールが浮き上がるので、シールドベアリング内のリテーナーやボールに傷を付けない様に気を付ながらシール全体を浮き上がらせる。
一ヶ所だけに力を入れて浮き上がらせるとシール裏のステンレス版が曲がってしまうので、三ヶ所くらいに力を分散させて浮き上がらせて取り外す。
もちろんゴムシール両面共に。
取り外したゴムシールが軽く曲がっている場合は、爪先で無理に押そうとするのでは無く、指の腹で広い範囲を戻し過ぎる位多めに押してやるとボコっとしないで面で戻せる。
ゴムシール裏に付着した不要なグリスなどを拭き取っておく。
ヌードになったオープン状態のシールドベアリングを何か空容器でも良いしビニール袋でも良いし、とにかく漬け込める程度の小さな容器に入れ、パーツクリーナーを噴射し浸してやる。
パーツクリーナーの性能次第ですが、まぁ20分ほど漬け込んでやれば既存のグリスが白く濁って来る。
これをパーツクリーナーの噴射力で綺麗に吹き飛ばしてやる。
更に何度も細かな部分までパーツクリーナーで洗浄した後に、綺麗なキッチンペーパー上で自然乾燥させる。
パーツクリーナー内のガスにより外気との温度差で必ず汗をかくので、それを乾燥させてやる為の手順です。
次に完全乾燥したベアリングを新しいキッチンペーパーの上に置きドライヤーで「アチッ」て位まで熱してやる。
イメージ的にはベアリング片面1~2分ほど。
もちろん表面が酸化しちゃうので絶対に直火はNG。
その熱い内にLIGHT DUTYをボール1個につき1滴ほど注油してやる。
ケチらずに余分なオイルは下のキッチンペーパーに流れ出るので、十分に注油をしてやることがキモ。
これでMETHODオリジナルの被膜が生成されるので、そのまま常温になるまで放置する。
常温になったところで指で先ほどのゴムシールの裏側に薄くオイルを塗ってやる。
これをしないとゴムシールがベアリングへスムーズに入らないので、つまりペペ代わりと言うかそーゆー事です。
ゴムシールの取り付けられたベアリングをXYZあらゆる方向から指で回転させてやり、異音や変な振動が無ければOKです。
テキストに書くと長くなりますが、作業としては乾燥時間を入れなければ1分です。
もう本当にバカでも出来るので、専用工具を必要としないメンテナンス位は自分でやる様にしましょう。
あ、ちなみにBSLRやグリスを注油する場合はドライヤーで暖める必要はありませんので省いてください。
と言うのが面倒な人にはMETHODから受注生産でチューンドベアリングも販売していますのでw
0 件のコメント:
コメントを投稿