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2020年4月1日水曜日

裏技。

連日のニュースから少し離れて今日は久しぶりにBOREDのMETHODオイルを使用した裏技を紹介します。
先ず今回ターゲットとするのはカートリッジベアリングを対象とした高回転チューニングとなりますが、フィッシングリールで言えばスプールベアリングやハンドルノブベアリングなど、サイクルパーツで言えばプーリーベアリングやハブベアリングなど、スケートボードはウィールベアリングしかないですね。
つまり高回転チューニングとしての本筋はズバリ耐久性を犠牲にしても高回転や高速性を重視していると言う事にあり、それ相応の限られた用途に向けたチューニングにつきクレームは一切受け付けませんので自己責任にてアシカラズ。
では。
先ずは上記各カテゴリーに該当するカートリッジベアリングとパーツクリーナーを用意します。
カートリッジベアリングはフルオープンでも片面シールドでも両面シールドでも構いませんが、パーツクリーナーが無い場合はホームセンターなどで買ってください。
よくパーツクリーナーの代わりに灯油やシンナーを使用する例がありますね、これは酷い汚れの洗浄を目的とする場合はアリですが、成分中に不純物が多く含まれているので今回の様にチューニングを目的とする場合は炭化水素が使用されたパーツクリーナーがベストです。
その他の溶剤だと無水のアセトンかな。
同じくアルコールは手指の油脂みたいに弱い油の脱脂には向いていますが、元々溶解力が乏しい溶剤なので今回のチューニングには適していません。
まぁ無難にモノタロウやホームセンターで一番安いパーツクリーナーを300円位で買って来るのが確実です。
あ、あと勿論BOREDのMETHODオイルとして、KRAKEN、GOLYAT、LIGHT DUTYのいずれかを用意しておいてくださいね、これ一番重要でした。
では早速、先ずは使用するベアリングのシールを外しフルオープン状態にしてからパーツクリーナーで脱脂洗浄を繰り返します。
基本的に最初はベアリングを20分~30分程ドブ浸けし、その後はパーツクリーナーのスプレー噴射などを利用し3回程洗浄を行えば大丈夫です。
そして綺麗なペーパーの上でベアリングを自然乾燥させておきます。
一方で使用するいずれかのオイルと綺麗に洗って乾燥させたペットボトルのフタを用意しておきます。
そのペットボトルのフタ内にパーツクリーナーを噴射して半分くらいまでパーツクリーナーを溜めておき、そこに使用するオイルを仮に3滴程垂らして爪楊枝などで軽く混ぜ合せます。
このパーツクリーナに入れるオイルの量はお好みなので10滴でも50滴でも構いません、と言うかこのオイル量を各自調整してベストを見つけてくださいと言う事です。
そして先ほど脱脂洗浄してあるベアリングにこのパーツクリーナーオイルをタップリと表からも裏からも注油を行い、軽くベアリングを回転させ隅々まで行き渡らせ浸透させます。
そして今度は30分以上自然乾燥させて放置します。
で、完成です。
つまり、このチューニングは一瞬パーツクリーナーや溶剤でオイルの粘度を下げた様に思われるかもしれませんがそんなインチキではありません。
パーツクリーナーや溶剤が完全に揮発し切った後の残りとして油分が極薄油膜として存在していると言う事を狙っています。
良く回転系チューニングで「オイルを1滴」なんて書かれ方をしていますが、それは使用量であって粘度が重ければ1滴でも回りませんね?上記のパーツクリーナーや溶剤を用いたチューニングは油膜厚をコントロール出来る唯一の方法として非常に有効です。
BOREDのMETHODオイルは全て化学合成または合成油のシンセティックオイルにつき、この様な油膜の厚みをコントロールしても確実に油膜が存在していますが、他社の鉱物油ベースのオイルやPTFEなどフッ素を配合してあるオイルでは絶対に行わないでくださいね、意味無いので。
この裏技はちょうど10年位前にBOREDがサイクルメカニック時代に行っていたチューニング方法の一つと言うか油膜厚のコントロールとして、セラミックボールを使用したハブベアリングや比較的小径の608、6000、6802、6803、6900ベアリングなどではかなりの効果が出る裏技なんです。
例えばスプールベアリングの様に直径1cm程度のカートリッジベアリングにおいては、KRAKENの様に超低粘度なオイルでも1滴の注油で一気に粘度抵抗を感じてしまったと言う経験があると思います。
ドライだとあんなに回っていたのにと。
では1/2滴?1/8滴?そんな注油量を調整する事って不可能に近いですよね?
それならば一旦溶剤中にオイルを溶解させてから注油して、その後完全に溶剤分のみを揮発させてしまえば残った物は油分でしか無い訳で、本当に限り無くドライに近い状態まで油膜を極薄化させる事が出来るんです。
これちょっと頭の柔らかい人と油脂類を理解している人なら思い付くと思うんですが、一般的にはオイル容器やノズル径ばかりに目が行ってしまいがちなんですよね。
外出自粛が続く状況を自宅でモンモンムラムラとしているだけで無く、せっかくの時間を有効に活用する為にゼヒ上記の高回転高速チューニングにトライし、ついでにBORED STOREやMETHODお取り扱いDEALERで一部の経済も高速に回しちゃってください。
最後に上手いこと言った。
あ、因みにこのチューニングは完全にBOREDオリジナル考案のチューニング方法として、2009年頃の世界戦や各種のサイクルレースで実際に行っていたチューニングの一つなので、他社でパクリが出ない様に皆さんチェックしておいてくださいね。
パクリが出たらギャンギャン攻撃してしまいましょうw

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